エドゥアール・ヴュイヤール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Infobox 芸術家 エドゥアール・ヴュイヤール(Édouard Vuillard, 1868年11月11日 - 1940年6月21日)は、19世紀-20世紀のフランスの画家。
モーリス・ドニ、ピエール・ボナールらとともにナビ派の1人に数えられる。ヴュイヤールの画面は、他のナビ派の画家よりもさらに平面的、装飾的傾向が顕著である。室内情景など、身近な題材を好んで描き、自ら「アンティミスト」(「親密派」という程度の意味)と称した。生涯独身を通し、酒もたしなまなかったヴュイヤールの絵画は、その渋い色調ともあいまって、穏やかな人柄を彷彿とさせる。晩年の1937年にはパリのシャイヨー宮の室内装飾を担当している。
生涯
1868年、ソーヌ=エ=ロワール県キュイゾーに生まれる。その後パリに移る。リセ・コンドルセで学んでいたときにケル・グザヴィエ・ルーセル、モーリス・ドニらと出会う。
代表作
- ランプの下で(1892年)サントロペ、アノンシアード美術館
- 室内、画家の母と姉(1893年)ニューヨーク近代美術館
- 求婚者、あるいは仕事台のある室内(1893年)マサチューセッツ州ノーサンプトン、スミス大学美術館
- 装飾パネル連作:公園(1894年)パリ、オルセー美術館;ブリュッセル、ベルギー王立美術館;オハイオ州、クリーブランド美術館;個人蔵
- 装飾パネル連作:アルバム(1895年)ワシントン、ナショナル・ギャラリー;ニューヨーク、メトロポリタン美術館;ニューヨーク近代美術館;個人蔵(2点)
- 6人の人物のいる室内(1897年)チューリッヒ美術館
- フレシネ夫人(1931年)
ギャラリー
- Édouard Vuillard 001.jpg
『自画像』(1889年)ナショナル・ギャラリー (ワシントン)
- Breakfast, Edouard Vuillard, 1894.jpg
『朝食』(1894年)
- Vuillard12.JPG
『縞模様のブラウス』(1895年)ナショナル・ギャラリー (ワシントン)
- Edouard Vuillard - Interieur.jpg
『室内』(1902年)ダラス美術館
参考文献
- 『Vuillard / エドゥアール・ヴュイヤー』ステュアート・プレストン解説、木島俊介訳、東京 : 美術出版社、1974年
- 『ボナール、ヴュィヤール、ルーセル展』(展覧会カタログ) 東京 : ウィルデンスタイン・東京、1974年
- 『ヴュイヤール展』(展覧会カタログ) 村木明編集、東京 : 読売新聞社、1977年
- 『ヴュイヤール』(展覧会カタログ)ギャルリー・ところ編、 ギャルリー・ところ、1979年