エコール・ド・パリ
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テンプレート:出典の明記 エコール・ド・パリ(テンプレート:Lang-fr)は、「パリ派」の意味で、20世紀前半、各地からパリのモンマルトルやモンパルナスに集まり、ボヘミアン的な生活をしていた画家たちを指す。厳密な定義ではないが、1920年代を中心にパリで活動し、出身国も画風もさまざまな画家たちの総称。
1928年、パリのある画廊で開催された「エコール・ド・パリ展」が語源だといわれる。 印象派のようにグループ展を開いたり、キュビスムのようにある芸術理論を掲げて制作したわけではなく、「パリ派」とはいっても、一般に言う「流派」「画派」ではない。
アメデオ・モディリアーニをはじめ、個性的な画家が多く、後の世代の画家たちへの影響も大きい。
主たる作家
- アンリ・ルソー(1844 - 1910)
- モーリス・ド・ヴラマンク(1876 - 1958)
- キース・ヴァン・ドンゲン(1877-1968)
- アンドレ・ドラン(1880 - 1954)
- モーリス・ユトリロ(1883 - 1955)
- マリー・ローランサン(1883-1956)
- アメデオ・モディリアーニ(1884 - 1920)
- ジュール・パスキン(ジュル・パスキン)(1885 - 1930)
- アンドレ・ロート(1885-1962)
- エルミーヌ・ダヴィド(エルミーヌ・ダヴィッド)(1886 - 1970)
- マルク・シャガール(1887 - 1985)
- レオ・マイケルソン(1887 - 1978)
- ペール・クローグ(1889 - 1965)
- モイズ・キスリング(1891 - 1953)
- シャイム・スーティン(ハイム・スーチン)(1893 - 1943)
- レオニード・ベルマン(レオニード)(1896 - )
- ウージェーヌ・ベルマン(1899 - 1972)
- ダヴィド・ペレツ(1906 - 1982)
- レオナール・フジタ(藤田嗣治)(1886 - 1968)
- 高崎剛 (1902 - 1932)
- ピンクス・クレメーニュ
- ミシェル・キコイーヌ
- ベラ・シャガール(ベラ・ローゼンフェルド)
- 田中保(1886 - 1941)
関連作品
映画
- 『モンパルナスの灯』1958年 ジャック・ベッケル監督、ジェラール・フィリップ主演のフランス映画
- 『モディリアーニ~真実の愛~』2004年 ミック・デイヴィス監督のフランス=イギリス=イタリア合作映画
小説
- 『エコール・ド・パリ殺人事件』2008年 講談社 深水黎一郎のミステリー小説 作中作という形で、エコール・ド・パリに関する美術論が展開され、それが事件の真相と深く結びつく。
ドキュメンタリー映像作品
- 『パリ 狂騒の1920年代』2013年 NHK