ウェブページ
ウェブページ(Web page, webpage)は、ウェブ上にある個々の文書のこと。
概説
もし、あなたがこの記事をWorld Wide Web(ウェブ)を使ってパソコンの画面上で見ているなら、この記事もウェブページの1つである。ウェブページのことを略して「ページ」ともいう。また、WP(WebPage)と呼ぶ人もいる。
書物のページとは異なり、ウェブページ同士を相互にハイパーリンクという形で指し示して移動できること(ハイパーテキスト)が特徴である。
大半のウェブページは、HTML(またはXHTML)とスタイルシート[1]、画像データで構成されており、ウェブブラウザを使用して閲覧されることが一般的である。HTMLではブラウザ毎の解釈が異なる場合があるため、企業などが制作しているページにはPDFが用いられていることもある。
JavaアプレットやJavaScript、Flashなどを付加的に用いて、アプリケーションやインタフェースの機能を追加する場合がある。
インタラクティブなウェブページの生成にはCGIを介してC言語やPerlを利用する方法、Javaサーブレットを利用する方法、PHP、HTML中にプログラムを埋め込むJSP、ASPなどの技術が使用されている。
一連のウェブページの集まりとしてできている意味のあるまとまりをウェブサイトという。ウェブサイトの最上位にあたるページをホームページ、トップページ、メインページなどと表現する場合があるが、正確にはドキュメントルートであり、ウェブサイトという表現でも通常は最上位ページを指す。
最上位のページファイル名は「index.html」であり、省略するとウェブサーバ側で自動的に「index.html」を探して表示するため、ドメイン名などのみで省略するのが通例である。
「ホームページ」を、ウェブページあるいはウェブサイトの意で用いる場合があるが、誤用である。本来は、そのパーソナルコンピュータに導入済みのウェブブラウザを起動した際に、最初に開かれるよう設定されているウェブページのこと指す表現。日本やドイツなど一部の国でのみ通用するが、国際的にはウェブサイトでのみ通用する。海外の映画などでも近年では、吹替版・字幕版ともに、ウェブサイトとなっている。
FacebookやTwitterなど、国をまたいだソーシャル・ネットワーキング・サービスの普及に伴い、ログイン後のカスタマイズされた自分専用ページが「ホーム」あるいは「ホームページ」と呼ばれる事が国際的に定着したため、誤用のままでは混乱が避けられなくなり、日本国内でも「ウェブサイト」と混同して使われる機会は減少しつつあるが、インターネット以外のメディア(テレビ放送など)が誤用を続けているため混乱は続いている。
自分でウェブページを作成する場合、多くは専用のアプリケーションソフトウェアとしてWebオーサリングツール、通称HTMLエディターと称するカテゴリーのソフトウェアを用いる。Office系アプリケーションでは作成したドキュメントをHTML形式で出力する機能を持たせたものもある。