イロハモミジ

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テンプレート:生物分類表 イロハモミジ(いろは紅葉、学名 Acer palmatum)は、カエデ科カエデ属落葉高木である。イロハカエデ(いろは楓)などとも呼ばれる。

日本では最もよく見られるカエデ属の種で、紅葉の代表種。本種より作られた園芸種も多い(#変種・園芸種を参照)。

分布

東アジア日本朝鮮半島中国台湾)に自生する。

日本では、本州以南の平地から標高 1000m 程度にかけての低山で多く見られる。

特徴

樹高 15m、幹の直径は 80cm 以上に達する。雌雄同株。

は長さ 3.5~6cm、幅 3~7cm で、掌状に深く 5~9裂する。和名は、この裂片を「いろはにほへと……」と数えたことに由来する。裂片の縁には鋭く不揃いの重鋸歯があり、裂片の先は長く尾状に伸びる。(10~12月)には黄褐色から紅色に紅葉して散る。 葉はオオモミジヤマモミジなどに似るが、本種の葉は一回り小さく、鋸葉が粗く不揃いなところで区別される。

期は(4~5月)。花は直径 5~6mm。暗紫色で 5個の片と、黄緑色もしくは紫色を帯びる萼片より小さい 5個の花弁をもつ。風媒花

果実は翼果、長さ 1.5cm 程度の翼があり、から初秋にかけて熟すと風で飛ばされる。

ヤマモミジ

ヤマモミジは、本種の亜種 (Acer palmatum subsp. matsumurae (Koidz) Ogata) または変種とされる場合があるが、オオモミジの変種 (Acer amoenum var. matsumurae) とされる場合もある。

日本の北海道・本州(島根県以東の日本海側の多雪地)に分布し、花期は 5月。葉には不揃いの重鋸歯があり、一般にイロハモミジより大きめになるが、変異が大きい。

変種・園芸種

本種には下記をはじめとする様々な変種があり、また園芸種も多く作出されている。

  • ベニシダレ Acer palmatum var. dissectum Koidz.
  • ノムラカエデ Acer palmatum var. sanguineum (Nakai)
  • アオシダレ Acer palmatum f. aosidare Nemoto
  • チリメンカエデ Acer palmatum f. dissecta (thunb.) Sieb.et Zucc.
  • ヒガサヤマ Acer palmatum f. hikasayama Koidz.
  • シメノウチ(アオノ七五三) Acer palmatum f. linearilobum (Nakai)
  • オオサカズキ Acer palmatum f. ohsakazuki Koidz.

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参考文献

関連項目

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