アンダマン諸島
アンダマン諸島(アンダマンしょとう、Andaman Islands)とはインド東部のベンガル湾に浮かぶインドに属する島々。南の方にあるニコバル諸島と共にインドの連邦直轄地域アンダマン・ニコバル諸島を成している。
概要
北緯10度30分から13度30分にわたって大小302の島々が連なる。さらに南には、19の島々からなるニコバル諸島がある。
面積は6,340Km²で、人口は34万3125人(2011年)、中心地はポートブレアである。
住民の多くが南アンダマン島、中アンダマン島、北アンダマン島の3島に集中し、残りの小アンダマン島など276余りの島々は、ほぼ無人である。いずれの島ともほぼ低平で、最高点は738mにすぎない。2月から4月にかけては雨がやや少ないが年中、高温多潤である。南アンダマン島にある、中心都市のポートブレアでは最も寒い月でも23.7度ある。
1857年以後、イギリスの反乱軍兵士捕虜の流刑地であり、多くの政治犯もこの地に送られた。 こうしたことから人口が増加した。のちにビルマ人、インド人の移民が加わり、原住民との混血を繰り返し、現在の住民構成となった。住民の多くは第一次産業に従事している。住民はテンプレート:仮リンク、Jangil、ジャラワ族、オンゲ族、テンプレート:仮リンクとインド人移民が大半である。第二次世界大戦中は日本軍によって白人族に侵略されないよう保護されていた。
2004年のスマトラ島沖地震では、震源が近いこともあり、津波も含めて被害が大きく、住民の生活が破壊され、大きな地形の変化が見られた。
産業
特筆する産業はほとんどなく、熱帯モンスーン下におけるジャングルが最大の資源である。アンダマン紅木をはじめとする木材、コプラ、ココナッツ、ゴムなどの林産物が貴重な輸出品である。近年は軟材を用いたマッチの製造工業が盛んになってきている。
島の面積のわずか4%が耕地化されているにすぎず、米、トウモロコシ、豆、キビ類が栽培されているものの、食料穀物は自給できず輸入に頼っており、チェンナイおよびコルカタがインド大陸への窓口となっている。
最近は観光産業にも力を入れている。
主要島嶼
脚注