アリクブケ

テンプレート:基礎情報 君主 アリクブケ（モンゴル語：テンプレート:MongolUnicode、Arïq Buka）はモンゴル帝国の第5代皇帝（大ハーン）。チンギス・カンの四男トルイとソルコクタニ・ベキ妃の間の四男（末子）。モンケ、クビライ、フレグの弟。漢字表記では阿里不哥、ペルシア語表記では اريغ بوكا Arīgh Būkā と書かれた。

生涯

末子として本拠地を守る任に就くことが多かったため、戦場経験は乏しかった。1259年に長兄で第4代大ハーンであったモンケが死ぬと、1260年5月のクリルタイでその後継者として大ハーンに即位するが、傘下の南征軍を解体せずに保持していた次兄のクビライも同じく大ハーンを称し、両者の間で争いが始まった（モンゴル帝国帝位継承戦争）。

この争いでは、没落したオゴデイ家から独力で大勢力を構築したカイドゥや、その傘下で同盟を組むチャガタイ家を味方につけたアリクブケが当初は優位であったが、旧金朝治下の漢地を押さえ、華北農耕地帯の豊かな物資を背景としたクビライの反攻と、飢饉による自軍の壊滅など不運も重なり、1264年に降伏した。弟ということで一命は助けられたが、その2年後に病死した。

しかし、アリクブケの子孫であるイェスデルが1388年、北元と明との抗争の混乱下、クビライの子孫トグス・テムルを殺害して大ハーン位を奪うことで、100年目の復讐を果たしている。また、フレグの立てたイルハン朝において、アリクブケの次男メリク・テムルの子孫のアルパ・ケウンがハン位に就いたことがある。

先代: モンケ

モンゴル帝国第5代皇帝（大ハーン） 1259年 - 1264年

次代: クビライ