わかもと製薬
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わかもと製薬株式会社(わかもとせいやく)は、東京都中央区に本社がある薬品会社である。胃腸薬「強力わかもと」などの大衆医薬品の他にも、医家向け商品も研究・開発している。
沿革
- 1929年(昭和4年)4月 - 東京市芝公園大門(現・東京都港区芝大門)に長尾欽弥らが合資会社 「栄養と育児の会」を設立する。東京大学の沢村真博士より協力を得て「わかもと」を発売した。
- 1932年(昭和7年)10月 - 東京市外北多摩郡砧村(現・東京都世田谷区宇奈根)に東京工場(玉川工場)を新設する。
- 1933年(昭和8年)1月 - 「株式会社わかもと 栄養と育児の会」を創設する。
- 1943年(昭和18年)7月 - 商号を「わかもと製薬株式会社」に改称する。
- 1949年(昭和24年)5月 - 東京証券取引所2部に上場する。
- 1954年(昭和29年)2月 - 歯磨の発売をきっかけに化粧品事業へ進出する。
- 1962年(昭和37年)1月 - 従来の製品より成分を強化した「強力わかもと」を発売する。
- 1967年(昭和42年) - 玉川工場跡地を駒澤大学に売却する(現在の同大学玉川グラウンド用地)。
- 1968年(昭和43年)6月 - 神奈川県大井町に相模大井工場と相模研究所を新設する(下記参照)。
- 1983年(昭和58年)9月 - 東京証券取引所1部に指定替えする。
- 2011年(平成23年)5月 - 子会社の信栄株式会社を吸収合併。
- 2014年(平成26年)4月 - 本社を東京都中央区日本橋本町2-2-2に移転。
所在地
主な商品
胃腸薬
- 強力わかもと
- 【指定医薬部外品】同社の主力商品。乳酸菌、麹菌、ビール酵母といった3つの成分を配合しており、麹菌に消化酵素を生み出すアスペルギルス・オリゼーNK菌を使用。1929年より発売されていた栄養剤(ビール酵母製剤)「わかもと」の成分を胃腸薬方面へとシフト、さらに1962年に各種ビタミンの配合や乳酸菌の倍増など成分の強化を受けて現在の形となる。
- わかもと整腸薬
- 【指定医薬部外品】軟便などを繊維使用の成分により改善していく。張ったおなかをやわらげるメカニズムがある。
- わかもと整腸薬 ビナチュラ
- 【第3類医薬品】2013年4月発売。大腸に効く2種類のビフィズス菌、小腸に効く2種類のラクトミン、おなかのハリを改善するジメチコン(消泡剤)、肌の健康に役立つビタミンC・B6を配合した女性向けの整腸薬。特に女性に多いおなかのハリ(腹部膨満感)や便秘に効果がある。直径8ミリと小粒で服用しやすいピンクの錠剤。携帯しやすいチャック付きパウチ入りとなっている。
- ワカモト消化薬
- 【指定医薬部外品】消化を助ける。
- わかもとNK胃腸薬
- 【第3類医薬品】胃の調子を助け腸の働きを守る。アスペルギルス・オリゼーNK菌が主成分。
- 顆粒わかもと
- 【指定医薬部外品】2008年に発売された強力わかもとの姉妹品。
医療用医薬品
- ジクロード点眼液0.1%
- リズモンTG点眼液0.25%,0.5%
- ゼペリン点眼液0.1%
- マキュエイド硝子体内注用40mg
その他
- アバンビーズDX
- (乳酸菌入り歯磨き)【医薬部外品】「強力わかもと」と並ぶ同社の主力商品。「アバンビーズ」として2005年発売。生きた乳酸菌を清掃剤として配合し、歯垢を除去し保つ働きがある。2013年4月に「アバンビーズ」シリーズの処方改良するとともに、パッケージデザインをリニューアル、さらに従来からある80g入りに加え、トライアルサイズとして35g入りが追加された。症状や目的に合わせて、「歯周病予防」「口臭予防」「ダンブランシュ 美白」「知覚過敏予防」「コーラルε(イプシロン)」の5タイプがある(製造販売元:日本ゼトック)。
- タプソール
- (外用鎮痛消炎剤)【第3類医薬品】痛んだ筋肉を温める。クリームタイプ。
- ティアメート
- (目薬)【第2類医薬品】【第3類医薬品】
- アイメート
- (点眼薬)【第2類医薬品】
- コーラル
- (歯磨き粉)【医薬部外品】歯周病予防のための薬用歯磨き。シソの香りが特徴。一般用はパッケージが緑色。医療用、医者用、歯科用はパッケージが青色。
CM出演者
現在、強力わかもとは、顆粒とともにパッケージのみでのCMとなっている。ちなみに新聞広告も行っている。
提供番組
- 金曜ロードショー(日本テレビ系) 2月4日金曜日から始まる
- 秘密のケンミンSHOW(読売テレビ) 2月10日木曜日から始まる
- 開運!なんでも鑑定団(広島ホームテレビ)
脚注
参考文献
関連項目
- ブレードランナー - 映画中に「強力わかもと」の広告が登場するが、もちろん架空のCMである。