ろくぶんぎ座
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ろくぶんぎ座(六分儀座、Sextans)は、しし座の南、天の赤道上にある星座。5等級以上の明るさの星が1つしかない、目立たない星座である。
主な天体
恒星
- α星:ろくぶんぎ座で最も明るい恒星(+4.49等)。
星団・星雲・銀河
- NGC 3115(スピンドル銀河):レンズ状銀河。
- CID-42:活動銀河。高速度で運動する超大質量ブラックホールにも同名が名づけられている。
由来と歴史
1687年にヨハネス・ヘヴェリウスによって設定された[1]。ヘヴェリウスは、天体の観測に天体望遠鏡を用いず、肉眼での天体観測に六分儀を愛用していた。1679年9月26日、ヘヴェリウスは火災によって自宅の天文観測装置や書物を失った。ろくぶんぎ座は、このとき失われた観測装置を偲んで設定したものである[1]。