ほ座
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テンプレート:Infobox Constellation ほ座(ほざ、帆座、Vela)は、南天の星座の1つ。明るい星が多いものの、日本の多くの地域からは星座の全域を見る事はできない。
ほ座のδ星とκ星、りゅうこつ座のι星とε星を結ぶと十字架の形になるので、これらの星たちはみなみじゅうじ座と見誤りやすい[1]。このためこの4星を「ニセ十字」と呼ぶ[1]。
主な天体
恒星
テンプレート:See also γ星[2]、δ星[3]、κ星[4]、λ星[5]の4つの2等星がある。
星団・星雲・銀河
- IC 2391:明るい散開星団
- NGC 3201:球状星団
- NGC 3132:南のリング星雲などの呼び名のある惑星状星雲
- ガム星雲:100万年以上昔の超新星残骸。
- ほ座超新星残骸:11,000-12,300年ほど前に地球で見えたはずの超新星の残骸である。この星雲には、かに星雲以外で光学的に確認できた最初のパルサーがある。
- HH 46/47:ハービッグ・ハロー天体。
由来と歴史
元々ギリシア神話に登場するアルゴー船をかたどったアルゴ座が存在したが、あまりに巨大すぎたため1756年にニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって3つに分割された[注 1]。ほ座は、このアルゴー船の「帆」の部分に相当する[6]。
ラカーユがアルゴ座を分割した際、りゅうこつ座、ほ座、とも座はひとまとめにバイエル符号を割り振られた[6]。このため、ほ座には、γ星、δ星、κ星、λ星、μ星、ο星、φ星、ψ星があるが、α星やβ星などはない。