ぶりぶりざえもん

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テンプレート:Sidebar with collapsible lists ぶりぶりざえもんは、臼井儀人漫画クレヨンしんちゃん』に登場する、をモチーフにした半人型のキャラクターアニメ版での声優塩沢兼人[1]

概要

野原しんのすけが発案したキャラクターで、「救いのヒーロー」。現在では、物語においてシロに次ぐ人気マスコット・キャラクターとなっている。 通常版での出演はかなり少なく、番外編や夢オチを中心に登場する。また、他人からはたびたび「豚」と呼ばれている[2]

人物像

容姿

上半身は裸で、下半身には紫色のタイツを履いている、二足歩行の豚である。目と鼻の穴の大きさが、左右で異なるように描かれているのも特徴。また、豚ではあるが尻尾は生えていない。腰に刀を差しているように見えるが、これは千歳飴で、時々舐めている(ただし、原作では木刀のように描かれていることもある)。

性格

しんのすけとよく似た、あまり周りのことを気にしない性格をしており、下品で女好きというところも共通している。また、ナルシストで自分の顔を「美しい」と思っている[3]。一方で、がめつく欲張りなところがあり、自分のことを第一に行動することが多い。また、普段は尊大な態度をとって他人を見下すことも多いが、その割に小心者でもある。

自らを「救いのヒーロー」と呼ぶが、「私は常に強い者の味方だ」と言って軽々しく敵に寝返ったり、敵前逃亡したりすることが多い。そのくせ、しんのすけ側が勝てばすぐに戻ってきて、何もしていないのに多額の救い料を請求してくるなど、ヒーローらしからぬ振る舞いが目立つ。このような行動の結果、味方側からボコボコにされる事も少なくなく、時にはしんのすけにすら呆れられてしまう。

それでもしんのすけと力を合わせて悪を倒したり、たまに名言を残したりするなど、どこか憎めないキャラクターとなっている。なお、救い料の支払いは現金はもちろん、ローンや小切手、更にはクレジットや郵便振込みも可とする場合がある。ただし、彼の請求する救い料は“100億万円”など、実在しない破茶目茶な金額であることが多い。

連載が進むにつれ、基本的な性格は相変わらずなものの、最終的には自らの意思で人助けを行う様になっている(本人は頑なに否定しているが)ため、本当の意味での「救いのヒーロー」として描かれるようになっている。

なお一人称は「私」(「俺」と言ったこともある)。出身地などは不明となっている。

能力

運動神経はしんのすけと同様レベルのものだが、戦闘力はお世辞にも決して強いとは言えず、敵になっても味方になっても高確率で瞬殺される。しかしアクションビームやカンタムパンチを食らっても死なないという超人的な肉体を持っている。 作戦を立案することもあり、爆弾処理の免許(2級)なども持っているという。が、たいていの場合失敗する。 得意技は「拭いてないお尻攻撃」で大便直後の尻で突進するという下品な技である。

初期

初期の登場ではしんのすけが考えた絵本の主人公で、画用紙に描かれたクレヨンの絵が中心で声は無かった(なお、この時には台詞における表記は「ぶりぶり左ェ門」、しんのすけの記した表記は「ぶりぶりざいもん」であった)。

なお、ぶりぶりざえもんが最初に動くキャラクターとして登場したのは1992年のスペシャル「ブリブリざえもんのボーケンだゾ」でこのときはしんのすけ自身がぶりぶりざえもんを演じている(よって姿は人間である)。

外伝「ぶりぶりざえもんのぼうけん」

初の単独シリーズ。1994年9月26日放送のものが第一話となり、以後好評につき続編が多く作られるもシリーズ自体はもともと外伝であることと、スペシャルなど放送の機会が限られていたこと、担当声優の塩沢兼人の死去の影響もあり、未完に終わった[4]

『ぶりぶりざえもんの冒険 雷鳴編』が初出。

なお、塩沢演じるぶりぶりざえもんが初登場となった『雷鳴編』では最初ということもあり、ラストにわずか1分足らずの登場で、台詞も2~3言話しただけである。

ぶりぶりざえもんが本格的に活躍し始めるのは同日に放送された『風雲編』からで、ここから現在知られるぶりぶりざえもんの基本キャラクターが確立されていく。

ちなみに、この第二話『風雲編』では冒頭でいきなり餓死しかける、豚汁の出汁にされるなど少々情けない面が目立つが、悪人を倒すなど一応活躍している。

1日3時間しか働かないという建前はここで初登場した。

この外伝「ぶりぶりざえもんのぼうけん」においてはしんのすけがマラカスを振ることで召喚される。

この外伝が動くぶりぶりざえもんが現在の姿で登場するようになった初のシリーズである。

このマラカスは同劇中で子供にいじめられていたブリブリ族の老人から、助けたお礼にもらったもの。

しんのすけは危機が迫った際に使用しているが、呼ばれたぶりぶりざえもんも大概同じ状況に陥っているため、肝心な時にほとんど役に立たない。

悪人と戦うのは怖いから嫌で、棚を吊ったり、肩たたきなどの分野で人を救うのが得意である

建前では1日3時間(3分間など、そのときによってしばしば変わる)しか現実の世界にいられないことになっているが、実際は確実に3時間以上滞在しており、危機が迫るとこれを口実に消える。(原作では一度だけ、ご馳走を前にして時間切れで消えている)

また、原作では召喚されたときに「むこうの世界」でソフトSMを楽しんでいる時もあり、かなりのマゾヒスト。逆に、アニメ版ではビキニパンツに網タイツという格好で、ムチやロウソクを持って現れるシーンがあるなどサディストという設定であった。

性感帯は鼻の穴らしく、2000年4月21日放送の「ゴールドフィンガー銀ちゃん」編で、銀の介に鼻の穴へ腕を突っ込まれてグリグリ攻撃をされた際、「指を鼻の穴に突っ込まれると感じてしまう!」と顔を真っ赤にして悶えていた[5]

近年の原作漫画版では借金を抱えている模様で、しんのすけが呼び出したときにはセメントで体を埋められ、東京湾に投げ捨てられる直前だった。

なお、1996年8月16日放送の「風雲妖怪城」という話はタイトルこそ「ぶりぶりざえもんのぼうけん」であったが、マラカスでぶりぶりざえもんが召喚される以外はそれまでのストーリーとの関連性の無い独立した前後編のストーリーでこれ自体は完結している。

その他でのぶりぶりざえもん

「ぶりぶりざえもんのぼうけん」以外の外伝や、テレビアニメ版スペシャルにも登場する。マラカスで召喚しての登場ではないので消滅することはない。その為に逃げることが出来ず、一方的に痛めつけられてしまう比率が多い。性格も「ぶりぶりざえもんのぼうけん」と変わらない。
登場時には「ぶりぶりざえもん」と名乗らずに他の名を名乗ることもある。そのたびにしんのすけに「ぶりぶりざえもん!」と言われ、「違う!私の名は○○だ!」とぶりぶりざえもんが返すのはお決まりである。
ジャン・ピエール・アンドレイ・ジョセフド・シャトーぶりアンヌ
1996年12月27日放送の「野原刑事の事件簿だゾ」2、3に登場。ICPOフランス代表としてかすかべ署にやって来る。目深にかぶった帽子とサングラス、コートが特徴。ブルボン王朝から続く貴族の家系だといっているが、豚汁を飲んだときには「共食いさせる気か!」と言っている。敵の部下に見つかった際は豚の真似をして刑事ということをごまかす。後半では敵の女ボスに寝返るが受け入れられず、FBIのアクション仮面とMPSのカンタムロボに裏切り行為についてボコボコにされ、ラストではカンタムパンチでしんのすけとともに上空へ逃亡したボスを追う際、元気づけとしてアクションビームを浴びせられ、事件解決後にはボスとその一味らとともに連行されるなど、酷い目に遭っている。
アレッサンドロ・フランチェスカ・デ・ニコラ
1999年10月8日放送の「野原刑事の事件簿」に登場。ICPOイタリア代表として部下の習志野ヨーコ刑事とかすかべ署にやって来る。初登場時には非常に長いシークレットブーツを履いて登場し、しんのすけにひっこぬかれた。身体のどこかにマシンガンを携帯しており「めんどくさい仕事はいっそこの手で片づけてしまうに限る」と言い、依頼してきた芸能プロの社長に向かって乱射した。アイドルタレントの三郷レミの生足を盗撮したり、彼女のベッドの中で丸くなるという変態行為も行っている(しんのすけも行っており、この行為についてみさえにげんこつを食らわされた)。その後ボスに寝返ろうとするが阻止されひろしやヨーコそしてなぜかそばにいた敵にもリンチされた。ラストではガス漏れしているのにも関わらず葉巻を吸いアジトが爆発し、ヨーコとともにかすかべの海まで爆風に吹き飛ばされた。
沖田総司
1997年6月20日放送の「赤ズキンと紫ズキンだゾ」に登場。登場時はへのへのもへじのお面をつけ、高い竹馬に乗った状態で登場した。紫ズキン(しんのすけ)が持っている密書を狙っており、赤ズキン(ネネちゃん)にスケベな要求をしたため、彼女にげんこつを食らわされる。自称「京都のアイドル」「コギャルのおもちゃ」。
中華ぶりぶりのマスター
1997年8月22日放送の「オラの家にクーラーがついたゾ」のみさえの夢の中に登場。中華まんしか売っていない店のマスターで豚まんを注文したみさえを床下に落とした上、「饅頭の具になる豚の気持ちを考えたことがあるのか!」と言い放った上で、巨大中華まんの下敷きにした。
レオナルド・デカぶりオ
1997年10月10日放送の「クレヨンウォーズ」に登場。「銀河系きっての宇宙海賊」を自称しており、宇宙船「ヒレ煮込みぶりトン号」を所有している。この「ヒレ煮込みぶりトン号」は駐車違反でレッカー移動されたり、スピード違反で反則切符を切られている。また、とんこつラーメンの屋台にトランスフォームする。バーゲン・セイル姫救出の時には謝礼目当てで協力したものの形勢不利になるとアーシク・セイダーに寝返ったがその後アーシク・セイダーが皇帝の部下だとわかるとアーシク・セイダーを蹴り倒し皇帝に忠誠を誓ったためアーシク・セイダーにボコボコにされた。数値化した強さは-640らしく、しんのすけ(10)やセイル姫(30)、APU(20)よりも遙かに下だった。皇帝が帰還後に新皇帝に就任し野原家に恩赦を与えるが野原家からリンチを受け、さらに帝国の母船が自爆した(爆発した時には「ブヒィ~ッ!!」と叫びながら宇宙空間に吹っ飛ばされていた)。
吉良上野介ぶりぶりざえもん
1998年12月25日放送の「クレヨン大忠臣蔵」に登場。せこくて底意地が悪く、難癖をつけてぞうさんを丸出しにした風間内匠頭トオルを切腹に追い込んだ。さらには消費税を85%に上げたり、家来のアクション仮面やカンタムロボに給料を1回も払わないなどの悪行を重ねた結果、大石しんのすけら春我部浪士に討ち入られた挙句、家来に反旗を翻され最終的に丸焦げになった。ちなみに、敵討ちのシーンでは映画第6作目の『電撃!ブタのヒヅメ大作戦』で流れた「電撃!ぶりぶり大作戦」のBGMが使用された。

この他にも、1996年6月28日放送の「オラは孫悟空だゾ」では猪八戒、1996年9月27日放送の「オールスター夢のコント祭りだゾ」ではアクション仮面、カンタムロボとともに「トリオ・ザ・ヒーローズ」を結成(ぶりぶりざえもんがボケる度にアクション仮面とカンタムロボにボコボコにされる)、1998年4月17日放送の「オラたち三匹の子豚だゾ」では子豚の長男坊、1999年4月30日放送の「ひまわりはオラの子分だゾ」ではしんのすけが描いた絵本のストーリー(最後はきびだんごが目当てで子分になりたがっているひまわりに食べられてしまう)で登場した。

外伝作品『SHIN-MEN』では、出番が少なくなったことに不満を持ち、別世界「しん次元」を創造したとされ[6]、その世界ではぶりぶりざえもんに瓜二つの姿を持つ悪の組織「TОN-MEN」が暗躍、正義のヒーロー「SHIN-MEN」と対立している。

映画版でのぶりぶりざえもん

第二作『ブリブリ王国の秘宝』にてぶりぶりざえもんそっくりのブリブリ魔人が登場[7]

もちろん本人ではなくいわゆるスターシステムキャラクターである。第三作『雲黒斎の野望』ではしんのすけの作り出したカンタムロボの必殺技の一つであるぶりぶりパンチで登場した。

本人が劇場版に初登場したのは第四作の『ヘンダーランドの大冒険』。

しんのすけが使うスゲーナスゴイデスのトランプの魔法によってアクション仮面カンタムロボとともに助っ人として呼び出された。

他の二人がテレビ版と同じ強さのままで必殺技を使えるように、ぶりぶりざえもんもやはり原作通りのキャラクターであり、すぐ敵側に寝返ったりついさっき発案した作戦を失敗したり、さらに救い料を請求するといったお約束が完全に取り入れられていた。

なお、敵側のス・ノーマン・パーに寝返ったところ受け入れられずに蹴り飛ばされ、しんのすけを含めた味方3人からボコボコにされる。結局しんのすけたちと協力してス・ノーマン・パーを追い返すが、最後にス・ノーマン・パーに踏み潰されるという憂き目に遭った。

映画『嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』では地球にいる生物(およびそれを模した物体)すべてがぶりぶりざえもんに変えられた。

映画『伝説を呼ぶ ブリブリ3分ポッキリ大進撃』でもアクション仮面、カンタムロボとともに登場したが、しんのすけの描いた絵が紙ごと巨大化した姿であるため、声は出せずにふきだしで会話をしていた。

短編映画『クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉』ではぶりぶりざえもん自身がアニメ化されており、ラストには、『ぶりぶりざえもんの冒険 銀河篇』というアニメで救いのヒーローとして現れた。しかし紹介しただけで終わり、ぶりぶりざえもんが「終わるなーっ!!」と叫び、地球に落下していく。この直後にこの映画そのもののエンディングとなる。

本編『爆発!温泉わくわく大決戦』の中では、続編として『ぶりぶりざえもんの冒険 流星篇』というのが敵のロボットのテレビに映っていたが、即座にニュースに変更された。そしてエンディングでは『ぶりぶりざえもんの冒険 New York篇』が映っていた。ぶりぶりざえもんが「ニューヨークで入浴」というダジャレを言っただけで終わり、やはりぶりぶりざえもんが「終わるなーっ!!」と叫び、この映画を締めくくった。

映画第6作目の『電撃!ブタのヒヅメ大作戦』では、大袋博士がたまたま拾ったしんのすけの落書き(ぶりぶりざえもん)を基に電子生命体を製作しその外見になったが、テロ集団「ブタのヒヅメ」の協力が介入したことにより最終的に世界中を混乱に陥れるためのバーチャル・ウイルスとして誕生してしまった。 相変わらずしんのすけ似の下品な性格をしていた(登場時は後ろ向きで立ちションをしていた)が、テレビシリーズのような裏切り癖や図々しい物言いといった卑屈さは殆ど無かった。また、製作した者が大袋博士である為に、あくまで創造主でしかないしんのすけについては当然知らない。また、自分に対して上から目線で命令するマウスとは終始相性が悪く、常に喧嘩状態にあった。 マウス(「ブタのヒヅメ」のリーダー)の命令で世界を大混乱に陥れようとした時、創造主であるしんのすけによって自らが「救いのヒーロー」として生み出されたという本当のいきさつを聞かされ、しんのすけと和解するが、危険なウイルスとして製作してしまった大袋博士は、申し訳なさを感じながらぶりぶりざえもんを抹消する措置をとった。 しかし、ぶりぶりざえもんは「救いのヒーロー」としてその運命を受け入れ、「またいつか、夕日を見る」事を願いながらしんのすけに別れを告げ、散って逝った。その結末にしんのすけは涙を流した。 崩壊と爆発する「ブタのヒヅメ」のアジトからの脱出シーンでは、しんのすけの助けを求める声に反応するかの如く幻影となって現れ、危機に陥っていたしんのすけ達の乗る飛行船を救い、最後の最後で自らが望んだ「救いのヒーロー」としての役目を果たす。エンディングではしんのすけが感謝の気持ちを込めて描いたぶりぶりざえもんの絵で、この映画のエンドカードを締めくくった。

塩沢の没後

2000年に担当声優の塩沢が不慮の事故で亡くなって以降、ファンや遺族の申し出のためアニメ・劇場版いずれにも台詞付きで登場することがなくなった。これに伴い、塩沢の死後も発表されていた、台詞付きでぶりぶりざえもんが登場する原作のエピソードのアニメ化もされなくなった。テレビアニメでは「大河時代劇スペシャル!春日部黄門」(2000年5月19日放送、塩沢の死去から9日後)が、この作品における塩沢の最後の出演となった。奇しくも、このエピソードではぶりぶりざえもんが最後に「旅に出ます」という手紙を書き残して去っていくシーンがある(ただしその後「ただいま」と言って戻ってきている)。

また、スペシャル作品「トレジャーハンターみさえ」(2000年9月29日放送、塩沢の死去から4ヶ月後)では、エンディングに放送された映画『プロジェクトA』をパロディとしたNG集の最後に塩沢出演なしのぶりぶりざえもんが撮影中に乱入していた[8][9]

前監督の原恵一はアニメフェアでのイベントの際「ぶりぶりざえもんの声は塩沢さん以外に考えられないと思ったので封印した」と語り、現監督のムトウユージもクレヨンしんちゃんのオールナイトイベントで「ぶりぶりざえもんの声は塩沢さんの声以外考えられません。代役を立てたり声をサンプリングしたりするのは塩沢さんに失礼なので以後永久に封印します」と宣言している[10]

塩沢の死後、テレビアニメにぶりぶりざえもんが登場したのは再放送を除いて2002年に1回、2003年の「トレジャーハンターみさえ」と2004年に1回、2005年(8月26日、9月16日、12月16日)に3回、2006年の「ロード・オブ・ザ・イカリング」、2007年の「仮面ライダー電王+しん王」、2008年に2回(2月1日、8日。但し本編ではなくエンディングに登場)、2010年8月20日放送分の計11回、以下のように容姿だけで頻繁に登場することが多い(いずれも台詞なしでの登場)。 劇場版では『嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』の終盤で大量のぶりぶりざえもんが登場。『伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』にも出演したが、紙に描かれた絵として登場していた為、やはり声はなかった。

なお、2007年放送の『仮面ライダー電王』とのクロスオーバー作品である「仮面ライダー電王+しん王」では「声を出そうとすると消滅する伝説のイマジン」という、こうした事情を考慮した設定で登場を果たしている。

上記の理由もあり、新作での声のあるぶりぶりざえもんは登場していなかったが、2004年4月16日に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフト『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ シネマランドの大冒険!』と2008年3月20日に発売されたリメイク版のニンテンドーDS用ソフト『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ シネマランド カチンコガチンコ大活劇!』ではライブラリ出演として、ゲーム内という形で久しぶりに喋るぶりぶりざえもんが登場した。ゲームボーイアドバンス版では台詞は少なかったが、ニンテンドーDS版は映画から音声がサンプリングされ、台詞が増えた。ちなみに富山敬が演じたヒエール・ジョコマン、丹波哲郎が演じた温泉の精など、ぶりぶりざえもん以外の既に声優が故人になっているキャラクター達もサンプリングされて喋っている。

また、10代目OP『ハピハピ』ではやはり声は無いものの、円の中でダンスするという形で登場しているため、OPがこの曲に変わってからは毎回登場している。11代目OP以降も引き続き登場している(なお、本来は左目が大きいのに対し「ハピハピ」と「Hay baby!」では右目の方が大きい)。

SHIN-MEN」では悪の組織TON-MEN(トンメン)として登場。中田譲治(赤ぶりぶり)、小杉十郎太(黒ぶりぶり)、辻親八(青ぶりぶり)、拡森信吾(金ぶりぶり)、楠見尚己(白ぶりぶり)とそれぞれの声を担当しており、10年ぶりに声を出した(ただし、厳密にはぶりぶりざえもんとまた異なるキャラクターである)。ちなみに、舞台となる「しん次元」を作り出す要因となった出番の減少も塩沢の死去の影響である。

2011年7月22日にはぶりぶりざえもんが台詞付きで登場した話を全て収録したDVD『クレヨンしんちゃん ぶりぶりざえもん ほぼこんぷりーと』が発売された。

脚注

  1. 塩沢が亡くなって以来、永久欠番となっている。
  2. しんのすけとひろしからは「妖怪ブタ男」と呼ばれたこともある。
  3. ヘルニア国物語では自らを小栗旬と名乗った
  4. 原作ではまんがタウン2008年6月号で久々に復活した。
  5. 原作では、「こら!鼻の穴はやめろ!」と、怒っていただけで感じてはいなかった。
  6. オープニングのナレーションより。
  7. 実際漫画版ではしんのすけに間違われた
  8. NG集自体は『クレヨンしんちゃんスペシャル9』(ビデオ・DVD)自体には未収録だが、DVD『クレヨンしんちゃん ぶりぶりざえもん ほぼこんぷりーと』に収録されている(DISK2のメニュー画面で隠しコマンドを見つければ視聴できる。ただし、音声は著作権上の問題で収録されていない)
  9. また塩沢の急逝後、初めて登場した唯一の作品となる(『クレヨンしんちゃん ぶりぶりざえもん ほぼこんぷりーと』DVD封入解説書より)。
  10. 2002年に1回だけ、塩沢の死後、彼の持ち役を多く務めるようになった山崎たくみを起用してスペシャルを放送する計画があがったが、声質が異なることと、制作スタッフの中でも既に「ぶりぶりざえもんの代役は立てない」という方針が打ち出されていたため、結局中止になった。原作者の臼井儀人(原作コミックスでは塩沢の死後も平常通り台詞ありで登場しているが、過去ほど存在感は与えられていない)をはじめ歴代すべての監督、プロデューサーがこれに賛同している。

関連項目

テンプレート:クレヨンしんちゃんen:Buriburizaemon it:Personaggi di Shin Chan#Maialino