たん (接尾語)
テンプレート:出典の明記 接尾語としてのたんとは、一般には「○○ちゃん」の幼児語ないしは、それに準じた言葉とされる。
しかし、それを使用する年齢を過ぎても「幼児性」を象徴する言葉としてそれを援用する場合もある。
また、これに類するものとして西日本の「やん」や「しゃん」がある。
幼児語としての「たん」
幼児語としては、「ちゃん」の意味に相当するが、「ちゃん ("テンプレート:IPA2") 」と発せられるはずが、"テンプレート:IPA2"が欠落して発せられるないしは、弱いために聞き取れない場合に使用される場合が多い。
また、大人が幼児に対して「ぼくたん」などと問いかける場合にも使われる。
一般には小学校入学後までには「さん」・「ちゃん」などや自称で使用する場合には単に「ぼく」・「わたし」などに修正される場合が多い。
なお、子供向けのキャラクター(「ノンタン」「ぴょこたん」「うーたん」など)やマスコットキャラクター(「はばタン」「キビタン」「かねたん」「カボたん」など)として親近感をわかせるために使用する場合もある。
1970年代、TVで活躍していた水森亜土は成人ではあったが、独自の舌っ足らずな発音で自らを「亜土タン」と呼称しており、おそらくメディア上でこの発音を多用した最初の人物であると思われる。
非幼児語の「たん」
幼児期以降で、この言葉を使用する場合、主に3つに分けられる。
- 男女間(ないしは、同性愛者同士などではそれに類する間柄)での愛情表現の一方法として使用する場合もある。この場合には自宅・自室、乗用車の中やホテルの客室など他者に対して閉じられた空間内ではなく、飲食店や公園のベンチ、電車・列車の車内など、ある程度公と思われる場所でも使用されるケースもある。
- 一般的には二者間の愛情表現としてのみ捉えられる。しかし、公と思われる場所でも区別なく使用されると他者へ不快な思いを与えることがまま見られる。
- 男性が女性からお酒などの接待を受けたり、会話を楽しんだりするクラブないしはそれに準じた所、あるいは性風俗店で働く女の従業員が相手に対して甘える、ないしはそう思わせる・思われるために使用する。
- こちらは自称で使用し、ある程度分物がつく客に対して行われたり、そういう好みの客に対して行うため、使用する当人達も割り切っており、客の方もあらかじめ理解していることから、一種の「サービス」的な要素が強い。
- 匿名掲示板2ちゃんねるなどの極めてサブカル的傾向が強いインターネットコミュニティにおいて他人に対して敬称ないしは、嘲笑の対象として使用する。
- これについては後述する。
インターネットコミュニティ上の「たん」
インターネットコミュニティ上では、文字の制限や対象者を文中で使用する場合に敢えて敬称として使用する場合がある。この場合、対象者により意味合いが異なる。なお、ひらがな・カタカナの別や全角・半角の差違は特に定かではないとされる。また、対象者によっては「タソ」とも書かれる場合もある。
- アイドルやキャラクター、あるいは幼い女子など、対象が「可愛い」ものとされるもの。
- 対象が「可愛い」ものとされない他者・第三者などに対して。
- 「幼児性がある」など嘲笑の対象として使用される。
- 動植物や無生物・概念などに対する萌えキャラとしての擬人名。スターン (地名)とかけられる事もある。
- 自称の際に使用する。
- 打ち間違い(タイプミス)の一種か、あるいは内部でのレッテルとして使用する。
2005年に佐藤ゆかり議員が「ゆかりタン」と一般のマスメディアでも報道されたのをきっかけに、一般にもこういった表記が浸透しつつある[2]。「○○タン」は2005年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補となる60語にノミネートされた[2]。
また、「たん」が主に女子やロリキャラに使われるのに対し、男子やショタキャラには「きゅん」が使われることもある。これは「くん("kun")」が正しく発音されないのが変化したものと思われる(神木きゅん、秋巳きゅん)。
キャラクター設定で性別が曖昧だったり、男子ながら女子的な可愛さを持っている場合などに、「たん」と「きゅん」を合成した「たゅん」という表記も稀に用いられる。 日本語として正確に発音できないため、基本的にチャットや掲示板など文字媒体での使用を前提とした表現である。