もみじ銀行

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株式会社もみじ銀行(もみじぎんこう)は、広島県を主たる営業エリアとする第二地方銀行である。広島県広島市中区に本店を置く。

銀行概要

かつて存在した金融持株会社もみじホールディングス」傘下の第二地方銀行である広島総合銀行(旧・広島相互銀行)とせとうち銀行(旧・呉相互銀行)の合併により設立された銀行である。

第二地方銀行としては屈指の規模を誇っていたが、バブル崩壊時に旧広島総合銀行が受けた公的資金が経営上の重荷となり、近隣の金融機関との経営統合を模索。2005年に山口県を営業基盤とする地方銀行である山口銀行ともみじホールディングスの間で経営統合を前提にした資本提携を行い、共同持株会社「山口フィナンシャルグループ」 (YMFG) を2006年10月1日に設立した。持株会社の本店は山口県下関市竹崎町の山口銀行内におかれ、持株会社の名称から「もみじ」の名称はなくなり、実質的には山口銀行傘下で経営の建て直しを行う。広島総合銀が導入していた公的資金は、2005年12月に山口銀ともみじホールディングスが取得・消却することにより完済した。

2002年平成14年)より発売した「宝くじ付き定期預金」(大口の定期預金を新規開設した際、金利とは別に最大3年間にわたりジャンボ宝くじを贈呈するもの)では、毎年のように高額当選者を生み出しており、他行から類似商品を発売させるほどの話題となっている。

勘定系システムは、広島総合銀から引き継いだ独自システムをNTTデータへアウトソースして運用していたが、2012年(平成24年)1月から山口銀などが採用する三菱東京UFJ銀行が地銀向けに提供し日本IBMに開発・保守・運用が委託される「地銀共同化システム・Chance」に移行した[1][2]

かつては山口県にも地盤を有していたが、YMFG設立後の2007年に5支店3出張所を廃止し、現在は4支店のみが残る(他の広島県外の店舗は岡山県2、福岡県と東京都各1のみ)。廃止店舗ではATMコーナーも閉鎖されたが、一部では同建物を取得または近所に進出する形で山口銀行が新たに店舗を設け(承継店舗ではない)、山口銀行内にもみじ銀行のATMコーナー(もみじ銀行の通帳記入が可能)を設けている。

沿革

旧広島総合銀行

  • 1923年(大正12年)11月
  • 1941年(昭和16年)4月22日
    • 廣島無盡株式會社、藝(芸)備無盡株式會社、双益無盡株式會社及び山陽無盡株式會社が戦時統合し、廣島無盡株式會社として新発足。
  • 1951年(昭和26年)10月
    • 廣島無盡株式會社が株式会社広島相互銀行と商号変更。
  • 1970年(昭和45年)10月
    • 株式会社広島相互銀行が広島県環衛信用組合を合併。
  • 1989年(平成元年)2月
    • 株式会社広島相互銀行が普通銀行に転換し、株式会社広島総合銀行と商号変更。

旧せとうち銀行

  • 1941年(昭和16年)11月
    • 呉無尽株式会社及び呉洋無尽株式会社が合併し、呉無尽株式会社を新たに設立。
  • 1951年(昭和26年)10月
    • 呉無尽株式会社が株式会社呉相互銀行と商号変更。
  • 1989年(平成元年)2月
    • 株式会社呉相互銀行が普通銀行に転換し、株式会社せとうち銀行と商号変更。

経営統合後

  • 2001年(平成13年)9月28日
  • 2004年(平成16年)5月1日
    • 株式会社広島総合銀行を存続銀行として株式会社せとうち銀行と合併し、株式会社もみじ銀行と商号変更。第二地方銀行同士での共同持株会社設立後の傘下銀行合併はこれが初めてである。
  • 2006年(平成18年)10月1日
    • 山口フィナンシャルグループ (YMFG) 設立。もみじ銀行が実質的にYMFG傘下となる。
  • 2007年(平成19年)2月17日
    • 大阪支店を廃止。
  • 2007年(平成19年)4月1日
    • もみじホールディングスともみじ銀行が合併(存続会社はもみじ銀行)。もみじホールディングスは解散。

ATM提携・手数料について

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ギャラリー

脚注

  1. テンプレート:PDFlink - 株式会社山口フィナンシャルグループ 平成24年1月4日
  2. 年末年始利用し地銀2行が勘定系を移行、順調に稼働 日経コンピュータ 2012年1月5日

外部リンク


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