こころ (2003年のテレビドラマ)
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『こころ』は、2003年3月31日から同年9月27日まで日本放送協会(NHK)で放送した連続テレビ小説である。
目次
物語
舞台は東京・浅草と、2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の被災地としても知られることになった新潟県山古志村(現・長岡市)。
ヒロイン・末永こころが国際線の客室乗務員転じて地域医療を目指す医師・朝倉優作の妻となるが、優作は不慮の遭難事故で命を落としてしまう。優作と先妻の2人の子供を育てつつ、浅草にある実家のうなぎ屋の若女将に転向して活躍する様を江戸情緒豊かに描き、また長年別居状態にある花火職人の父・沢朗が住む山古志村の産業や伝統行事なども作中に織り込みながらストーリーが展開された。やがてこころは、沢朗の弟子である花火職人の青年・堀田匠に惹かれていき、血の繋がらない優作の2人の連れ子を間に挟んでの家族が成り立つのかどうか葛藤する。
概要
父親と花火職人の青年が花火を打ち上げたのは、山古志村が合併した長岡市の長岡まつりではなく、信濃川の対岸にある小千谷市の片貝まつりである(実際に片貝町においてロケを行った)。これは、ドラマのクライマックスである9月に片貝まつりがあることが関係している。
また、JR東日本が放送期間中、山古志村に近い上越線越後湯沢駅 - 長岡駅間で、このドラマにちなんだ臨時快速列車「こころ」(JR165系電車を使用した最後の営業列車となった)を運行した。
本作より、それまで番組冒頭の画面下部に表示されていた「文字放送/字幕」「副音声/解説」のテロップがリニューアルされ、画面右上に「字幕放送」「解説放送(副音声)」と表示されるようになった。
2003年の平均視聴率21.3%、最高視聴率26.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)[1]。本作を最後に平均視聴率20%達成作品は2012年上期の『梅ちゃん先生』まで途絶えることとなった。
2007年6月28日からホームドラマチャンネルで放送された。
スタッフ
- 作 - 青柳祐美子
- 音楽 - 吉俣良
- 挿入歌 - 『こころ』『ヒトツ/フタツ』
- 作詞・歌 - 熊木杏里、作曲・編曲 - 吉俣良
- 語り - 岸恵子(清野いずみ役を兼任)
- 副音声解説 - 江原正士
- 風俗考証 - 荒井修
- 医事監修 - 今井稔也
- うなぎ料理指導 - 山崎日出喜
- 花火制作指導 - 本田正憲
- 新潟ことば指導 - ト字たかお(本編にも出演)
- 江戸ことば指導 - 坂井寿美江
- 闘牛指導 - 松井治二
- タイトル写真 - 川内倫子
- 撮影協力 - 台東区浅草、新潟県六日町、新潟県山古志村、新潟県小千谷市
- 制作統括 - 大加章雅
- 制作 - 高橋練
- 美術 - 鈴木利明、小林文幸
- 技術 - 佐藤博、雨海祥夫
- 音響効果 - 日下英介、加藤直正
- 記録 - 塩井ヨシ子
- 編集 - 佐藤秀城
- 撮影 - 菱木幸司、黒川毅、石橋正和
- 照明 - 関康明、井内実
- 音声 - 嶋岡智子、山賀勉
- 映像技術 - 吉田孝光、加藤高成、瀬川秀洋
- 美術進行 - 桜井茂雄
- 演出 - 小松隆/礒智明、真鍋斎、亀村朋子、落合将、山下白、石塚嘉、末永創、梶原登城
キャスト
末永・朝倉家
- 末永(朝倉)こころ - 中越典子
- 主人公。客室乗務員を経て、うなぎ屋「きよ川」の若女将見習。
- 末永美佐子 - 伊藤蘭
- こころの母。「きよ川」若女将。
- 清野いづみ - 岸恵子(語り兼任)
- こころの祖母。美佐子の母。「きよ川」大女将。
- 末永沢朗 - 寺尾聰
- こころの父。花火職人で、現在は家族と別居中。
- 朝倉優作 - 仲村トオル
- こころの夫。医師。倖と優太の父。
- 朝倉倖 - 黒川智花
- 優作とカンナの娘。
- 朝倉優太 - 広田亮平
- 優作とカンナの息子、倖の弟。
- 朝倉有礼 - 草薙幸二郎
- 優作の父。
- 朝倉晴子 - 大森暁美
- 優作の母。
- 藤井カンナ - 財前直見
- 優作の前妻。女医。倖と優太の実母。
「きよ川」の従業員
浅草の人々
- 山本万太郎 - なぎら健壱
- 山本投網子 - 小池栄子
- 山本万次郎 - 加藤諒
- 大場鉄男 - モト冬樹
- 大場克男 - 東貴博
- 大場香澄 - 羽田実加
- 大場澄子 - 曽川留三子
- 中島一国 - 竜雷太
- 中島銀 - 阿部サダヲ
- 吉川定雄 - 犬塚弘
- カルロス田中 - 岡本義寅
- 落合薫(医師、優作の相棒) - パパイヤ鈴木
- 藤岡勉 - 信太昌之
- 藤岡勲 - 梅野泰靖
山古志村の人々
- 堀田匠 - 玉木宏
- 花火職人。沢朗の弟子。
その他
- 玉越一成 - 磯部勉
- 多岐川日出雄 - 山田太郎
- 多岐川麻子 - 棟里佳
- 落合(橘)和博 - 塩野魁士
- 丹下雅紀 - 六角精児
- 日下部俊 - 甲本雅裕
- 星川護 - 皆川猿時
- 杉井真弓 - 松本じゅん
- 川越敦子 - 小林さやか
- 桜井医師 - 朝倉伸二
- 山崎廣美 - 大島蓉子
- 菱沼ハナ - 草村礼子
- 島田寅雄 - 中原丈雄
- 島田芳雄 - 鈴木祐真
- 今昔亭小銀 - 橘家圓蔵
- 恵比寿家大福 - 林家木久蔵
- 芸人 - テツandトモ
- 酔っ払い - ジョーダンズ
- その他 - 宮本大誠、石井洋輔、川本成、堀口文宏、柊紅子、石見榮英、菊地康二、山崎満、市原清彦、井上裕季子、新井量大、森井睦、渡辺康子、水森コウ太、恩田恵美子、森田ガンツ、諸岡ひとみ、小宮理英、村上大樹、兎木有紀、山崎拓生、本田晋、代田勝久、五明樓玉の輔、辻修、今井和子、高杉航大、川俣しのぶ、新井理恵、諏訪太朗、高仁和絵、丸茂逸朗、中村まこと、池田鉄洋、中條佐栄子、宋英徳、赤間浩一、渋谷宏美、ト字たかお(新潟ことば指導を兼任)、小林へろ、鶴田莉奈
放送日程
放送週 | 放送日 | サブタイトル |
---|---|---|
第テンプレート:01週 | 3月31日 - 4月テンプレート:05日 | 祭りに咲いた恋心 |
第テンプレート:02週 | 4月テンプレート:07日 - 4月12日 | 夢追う男は危険な男? |
第テンプレート:03週 | 4月14日 - 4月19日 | 愛の誓いは花火のように |
第テンプレート:04週 | 4月21日 - 4月26日 | 妻になるとき母になり? |
第テンプレート:05週 | 4月28日 - 5月テンプレート:03日 | てんやわんやの華燭の典 |
第テンプレート:06週 | 5月テンプレート:05日 - 5月10日 | 雨降って固まる家族の絆 |
第テンプレート:07週 | 5月12日 - 5月17日 | それでもやっぱり医は仁術 |
第テンプレート:08週 | 5月19日 - 5月24日 | 突然の別れと永遠の愛 |
第テンプレート:09週 | 5月26日 - 5月31日 | 父の背中の温もりは |
第10週 | 6月テンプレート:02日 - 6月テンプレート:07日 | 生みの母と育ての母と |
第11週 | 6月テンプレート:09日 - 6月14日 | 女将とは店の母なり |
第12週 | 6月16日 - 6月21日 | 生意気喧嘩は江戸の華? |
第13週 | 6月23日 - 6月28日 | 女三代 旅立ちの朝 |
第14週 | 6月30日 - 7月テンプレート:05日 | うなぎ屋わがふるさと |
第15週 | 7月テンプレート:07日 - 7月12日 | 謎の女とリストラと |
第16週 | 7月14日 - 7月19日 | 頑固は店の守りなり? |
第17週 | 7月21日 - 7月26日 | 山里の夏うたかたの恋 |
第18週 | 7月28日 - 8月テンプレート:02日 | 愛は奪うというけれど |
第19週 | 8月テンプレート:04日 - 8月テンプレート:09日 | 老舗の味は苦かった? |
第20週 | 8月11日 - 8月16日 | 子故に迷う親心 |
第21週 | 8月18日 - 8月23日 | ふたりの母親ひとつの家族 |
第22週 | 8月25日 - 8月30日 | ひょんな恋でも恋は恋 |
第23週 | 9月テンプレート:01日 - 9月テンプレート:06日 | 幸せ招いた大花火 |
第24週 | 9月テンプレート:08日 - 9月13日 | めざすは女将十代目 |
第25週 | 9月15日 - 9月20日 | さよならは恋の始まり? |
第26週 | 9月22日 - 9月27日 | 浅草わが町心意気 |
オープニング
タイトルバックには川内倫子の撮影したスチル写真群を採用した。浅草の風景を切り取った写真によるオープニングは好評で迎えられた。
エンディング
本番組のエンディングは全国の花火大会の映像を紹介した。最終回はヒロインが笑顔を見せる場面で「こころ・完」と出て終了したため、花火大会の映像の紹介はなかった。
総集編
- 第1回「祭りに咲いた恋心」
- 第2回「突然の別れと永遠の愛」
- 第3回「浅草わが町心意気」
脚注
外部リンク
- NHK連続テレビ小説「こころ」(NHKのアーカイブページ)
- NHK公式HP(左記オリジナルURLのアーカイブ(2003.10.2時点))
関連項目
- 駅ビル「CoCoLo」
- 山古志村
- 片貝まつり
- 公共広告機構・臓器移植 - 本ドラマの主題歌をBGMとして使用。