うさぎ座
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うさぎ座(兎座、Lepus)は、オリオン座の南に位置している冬の星座で、トレミーの48星座の1つ。
小さいながらもそこそこ明るい星があり、均整の取れた形で覚えやすく、古くから親しまれてきた星座である。
主な天体
恒星
- α星:アルネブは、2.7等のうさぎ座で最も明るい恒星。固有名は、うさぎ座のアラビア名「アル・アルナブ」に由来している。
- β星:ニハルは、3.0等でうさぎ座で2番目に明るい恒星。固有名は、α星・β星・γ星・δ星の4星で描く四辺形をアラビアで「アル・ニハル」(「のどの渇きをいやす(ラクダ)」の意)と呼んだことから来ている。
- γ星:地球から約29光年の位置にある連星系であり、アメリカ航空宇宙局の地球型惑星探査機ミッションの候補天体の1つとなっている。
- R星:深紅色が印象的なミラ型変光星で、別名クリムゾン・スターとよばれる。
星団・星雲・銀河
神話
ヒュギーヌスにより以下の話が伝えられている。
ドデカネス諸島のテンプレート:仮リンクには、野ウサギがいなかった。あるとき、妊娠した野ウサギが連れてこられ、島の皆がそれを増やしに掛かった。すると今度は野ウサギが増えすぎたせいで作物は打撃を受け、飢餓により人口が減ってしまった。そこで島の人々はウサギを撲滅した。このことを忘れないように戒めとして、うさぎを星座とした[2]。
またアラトスはその詩の中で、オリオンの足元で大犬に追われるウサギについて述べている[2][3]。
出典
- ↑ 学術誌「サイエンス」アメリカ科学振興協会,2009年11月5日 発行
- ↑ 2.0 2.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite book