那珂川 (九州)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Otheruseslist テンプレート:Infobox 河川
那珂川(なかがわ)は、那珂川水系の本流で主に福岡県を流れ博多湾に注ぐ二級河川。
地理
福岡県福岡市早良区大字板屋の脊振山に源を発し南東に流れ、筑紫郡那珂川町と佐賀県神埼郡吉野ヶ里町(旧東脊振村)との町界を形成する。
那珂川町大字五ケ山で北に流れを変え、南畑ダムを経由して那珂川町を南北に貫く。老司・警弥郷で福岡市内となり、博多南線と平行する形で流れる。途中、グリーンピアなかがわ、筑紫耶馬溪、裂田の溝、番托井堰などがある。
下流域、福岡市博多区住吉のキャナルシティ博多近くから2手に分流して中州を形成する。ここがいわゆる中洲地区であり、福岡県のみならず九州最大の歓楽街として知られる。東側の分流が博多川であり、下流の須崎橋付近で本流と合流する。また中洲の対岸が繁華街の天神となる。
博多区築港本町と中央区那ノ津の境界から博多湾(博多港)に注ぐ。
那珂川の支流には大野川(佐賀県)、梶原川、若久川、薬院新川などがある。
洪水被害
- 1953年(昭和28年)6月
- 昭和28年西日本水害 - 番托井堰が決壊
- 流域浸水面積: 36.5ha
- 1983年(昭和58年)6月24日-7月28日
- 流域浸水面積: 16.6ha
- 1985年(昭和60年)5月27日-7月24日
- 流域浸水面積: 6.4ha
- 1999年(平成11年)6月29日
- 流域浸水面積: 13.3ha
- 平成21年7月中国・九州北部豪雨 - 那珂川町では役場や公共施設などが浸水。また南畑ダムの貯水率が140%となり決壊の危険性が生じたため、ただし書き操作を行う決定がなされたが、雨量減少により緊急放水は見送られた。
治・利水施設
- 脊振ダム(福岡市早良区大字板屋・筑紫郡那珂川町大字五ケ山)
- 南畑ダム(筑紫郡那珂川町大字五ケ山)
- 五ヶ山ダム(建設中)(筑紫郡那珂川町大字五ケ山)
水上バス
2011年3月27日より那珂川を中心に水上バス「福博みなとであい船」が運行されている [1][2]。
航路
- ベイサイドプレイス博多埠頭~天神中央公園(福博であい橋) (A)
- 日中を中心に6往復。
- 天神中央公園(福博であい橋)発着
- 天神中央公園(福博であい橋)~能古島 (B)
- 土日祝日のみ、日中に3往復。
船舶の運行会社
- (A) 「ベイサイドサファイア号」(日本海洋観光(株))
- (B) 「花天神号」((株)能古マリーン)
なお、2010年に試験運行されていた[3]。
並行する交通
道路
- 福岡県道・佐賀県道136号入部中原停車場線
- 国道385号
- 福岡県道575号山田中原福岡線
- 福岡県道553号東光寺竹下春吉線
- 福岡県道602号後野福岡線(日赤通り・渡辺通り)
- 福岡県道554号須崎天神線
鉄道
流域の自治体
- 福岡県
- 福岡県