細谷雄一
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テンプレート:複数の問題 細谷 雄一(ほそや ゆういち、1971年 - )は、日本の国際政治学者。専門は、国際政治史、イギリス外交史。
略歴・人物
千葉県生まれ。立教高等学校卒業。立教大学法学部卒業後、イギリス・バーミンガム大学大学院で修士号(国際学)、慶應義塾大学大学院で修士号・博士号(法学)を取得。北海道大学法学部専任講師、敬愛大学国際学部専任講師、慶應義塾大学法学部専任講師・助教授、プリンストン大学客員研究員、パリ政治学院客員教授(2009年から2010年)を経て、現在、慶應義塾大学法学部教授。2010年より世界平和研究所上席研究員。
2002年『戦後国際秩序とイギリス外交』でサントリー学芸賞を受賞。2010年『倫理的な戦争』で読売・吉野作造賞受賞。近年は専門のイギリス外交史だけでなく、日本政治・日本外交についての時事評論も行なっている。
学部時代は北岡伸一、大学院では田中俊郎に師事。日本外交史研究家の細谷千博との血縁関係はない。
著書
単著
- 『戦後国際秩序とイギリス外交――戦後ヨーロッパの形成 1945-51年』(創文社、2001年)
- 『外交による平和――アンソニー・イーデンと20世紀の国際政治』(有斐閣、2005年)
- 『大英帝国の外交官』(筑摩書房、2005年)
- 『外交――多文明時代の対話と交渉』(有斐閣、2007年)
- 『倫理的な戦争――トニー・ブレアの栄光と挫折』(慶應義塾大学出版会、2009年)
- 『国際秩序――18世紀ヨーロッパから21世紀アジアへ』(中央公論新社[中公新書]、2012年)
編著
- 『イギリスとヨーロッパ――孤立と統合の二百年』(勁草書房、2009年)
共編著
訳書
- (ジョン・アイケンベリー)『リベラルな秩序か帝国か――アメリカと世界政治の行方』上・下巻(勁草書房、2012年)