空手道 (ゲーム)
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テンプレート:Infobox 『空手道』(からてどう)は、1984年6月にテクノスジャパンが開発、データイーストが発売したアーケードゲーム。日本国外やファミリーコンピュータ ディスクシステムでは『カラテチャンプ』(Karate Champ)のタイトルで発売された。続編として、同年9月に発売された『対戦空手道 美少女青春編』(たいせんからてどう びしょうじょせいしゅんへん)がある。
概要
2本のレバー操作の組み合わせで様々な空手技による攻撃と防御動作を繰り出し、修行ステージや対戦ステージを乗り越える。
『対戦空手道』ではプレイヤー同士の対人戦要素が盛り込まれ、ヒロインのモモを奪い合うという内容。牛の替わりに二頭の猪が現れる等の細かな変更も行なわれている。
攻略
対CPU戦
CPUのルーチンはどの段位でもほぼパターン化されているので、それに従えば比較的簡単に進む事が可能。
よく使われる技
カッコ内にコマンドを記す、Nはレバーをニュートラルに戻すことを意味する。
- 上段追い突き(→・↑)
- 初段~名人まで通じてメインとなる一本技、中距離から大きく踏み込むので大変使いやすい。一本1000点、技あり500点。なお相手との距離が近すぎると回し蹴りが出てしまう。
- 中段追い突き(→・→)
- 大きく踏み込む点は上段追い突きと同様でこれも大変使いやすい。技あり200点もしくは400点。なおこの技も相手との距離が近すぎると前蹴りに化ける。
- 飛び横蹴り(↑・→)
- 二段~七段までのメイン技。二歩進んで飛び横蹴りのタイミングさえ覚えれば八段までは確実に進める。一本1000点、技あり500点。
- しゃがんで逆突き(↓・↑)
- パターンが崩れた時の最後の手段的な逆転技。そして牛殺しでは必須の技となる。一本800点、技あり400点。
- ローキック(N・↓)
- これは相手に当てるよりもフェイント的な要素の強い技。技あり100点もしくは200点。
- 後ろ回し蹴り(←・→)
- 名人戦での必須技。ローキックフェイント後に当てる技としては最も豪快かつ美しく決まる技。前方宙返りで相手の背面に回った後の技としても使える(その場合のコマンドは→・←)一本1000点、技あり500点。
移植
- Nintendo Entertainment Systemやディスクシステムに『カラテチャンプ(KARATE CHAMP)』というタイトルで移植され、またコモドール64にも移植された。
- アーケード版はハムスターよりPlayStation 2の『オレたちゲーセン族』シリーズ、Wiiのバーチャルコンソールアーケードとして移植されている。
余談
- ボーナスステージでは「さあ牛だ!」との吹き出しが現れ、浜辺で牛と格闘する。
- 1988年にデータイーストUSA社は、自社の『Karate Champ』とよく似た『International Karate』と言うゲームを販売していたEpix社を著作権侵害であるとして訴えたが、アメリカ合衆国連邦裁判所は「カラテを題材としたゲームはそのアイディアと表現が不可分であり、どうしてもその表現が似たものとなってしまうため、『International Karate』が『Karate Champ』の著作権を侵害しているとは必ずしも言えない」としてデータイーストの訴えを退けた。この裁判は、アメリカにおけるゲームのルック・アンド・フィールに関する初の訴訟として重要な判例とされている。
- 1994年にカプコンは、自社の『ストリートファイターII』とよく似た『ファイターズヒストリー』と言うゲームを販売していたデータイースト社を著作権侵害であるとして訴えたが、データイースト社は「自社の『対戦空手道 美少女青春編』こそが対戦格闘ゲームの元祖であり、むしろ『ストリートファイターII』が自社の著作権を侵害している」と主張してカプコンの訴えを退けた。
- 対戦型格闘ゲームの先駆け的存在としては、本作を始めとして、ブローダーバンドの『カラテカ』(1984年6月)、任天堂の『アーバンチャンピオン』(1984年11月)、アイレムの『スパルタンX』(1984年12月)、コナミの『イー・アル・カンフー』(1985年1月)等がある。