秩父宮ラグビー場
テンプレート:スタジアム情報ボックス 秩父宮ラグビー場(ちちぶのみやラグビーじょう)は、東京・明治神宮外苑にあるラグビー専用競技場である。独立行政法人日本スポーツ振興センターによって運営される国立霞ヶ丘競技場の一施設。
施設の概要・歴史
1947年(昭和22年)4月、アメリカ軍による東京大空襲(山の手大空襲)によって焼失した女子学習院跡地に、伊集院浩(明治大学卒。毎日新聞社記者)、岡田秀平(東大)、鹿島建設の尽力で着工され、同年11月に「東京ラグビー場」として完成した。 杮落としは、明治大学OB対学生選抜と明治大学対東京大学戦であった。
なお、日本ラグビー協会総裁だった秩父宮雍仁親王薨去の1953年(昭和28年)に「秩父宮ラグビー場」に名称が変更された。
施設は1964年(昭和39年)の東京オリンピックでは、サッカー競技の会場として利用された。テンプレート:要出典範囲、日本のラグビーにおける中心的な競技場である。
最大収容人員は2万5,194人。2003年(平成15年)シーズンから電光掲示板を一新[1]し、映像も取り込めるようになった。主要な試合では、場内ミニFM放送を行っている。
当初はナイター設備も完備されていたが、1973年(昭和48年)の改修工事の際、オイルショックによる資金難から照明を撤去された。しかし、2007年(平成19年)にナイター設備が再び設置され[2]、8月10日に再建後最初の試合(日本代表対アジア・バーバリアンズ戦)が行われた。
関東におけるラグビーのメッカであり、1971年(昭和46年)に日本代表がイングランド代表と3対6の大接戦を演じた試合、1989年(平成元年)に日本代表がスコットランド代表を28対24で破った試合など、日本ラグビー史に残る数々の名勝負が行われた。現在、日本代表の試合やトップリーグ、ラグビー日本選手権・全国大学ラグビー選手権、関東大学ラグビー(対抗戦Aグループ・リーグ戦1部)、全国高校ラグビー東京都代表決勝など頻繁に使用される。テンプレート:要出典範囲
2009年(平成21年)6月にはラグビージュニア世界選手権の会場の1つとして使用され、決勝戦も行われた。 2012年(平成24年)6月には東京セブンズの会場として使用された。また8月14日には、アイドルグループNEWSによる、本会場にて史上初となるコンサートの開催された。
本競技場でのサッカーの試合は東京五輪以降開催されていないが、2012 FIFA U-20女子ワールドカップにおける日本代表が練習場として使用している[3]。
こぼれ話
- 1964年(昭和39年)東京五輪のサッカーの会場となった際、更衣室・シャワー室を2チーム分作ってはという意見があったが、「ラグビーの伝統」である「ノーサイド」後の儀式(出場選手が対戦チームの枠組みを超えてシャワーを浴びたり、着替えたり、談笑したりする行為)を重視したいという意向もあり、それらの計画は却下されたという経緯があった(出典:フジテレビジョン番組「かんぽスポーツいい話」のブックレット掲載のラグビー特集より)。
アクセス
開催されている主な大会・イベント
- ジャパンラグビートップリーグ(旧・全国社会人ラグビーフットボール大会)
- 日本ラグビーフットボール選手権大会決勝
- 日本代表テストマッチ
- 関東大学対抗戦、関東大学リーグ戦など
- 神宮外苑花火大会(毎年8月)
- 東京セブンズ(不定期。2012年は3月31日~4月1日)
関連項目
- 日本ラグビーフットボール協会
- 国立競技場
- 秩父宮雍仁親王
- 秩父宮記念市民会館(埼玉県秩父市)
- 秩父宮記念公園(静岡県御殿場市)
- 秩父宮記念体育館(神奈川県藤沢市)
- 近鉄花園ラグビー場(大阪府東大阪市)
- 名古屋市瑞穂公園ラグビー場(愛知県名古屋市)
ギャラリー
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アイルランドとのテストマッチ
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秩父宮ラグビー場外観。後方のビルは伊藤忠商事東京本社
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夜間開催時の秩父宮ラグビー場。東芝対サントリー
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- Tokyo Sevens 2012 1.JPG
東京セブンズ2012
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バックスタンド電光掲示板よりからの眺め
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電光掲示板