石川県立野球場
テンプレート:出典の明記 テンプレート:野球場情報ボックス 石川県立野球場(いしかわけんりつやきゅうじょう)は、石川県金沢市の西部緑地公園にある野球場。施設は石川県が所有し、県の外郭団体である石川県県民ふれあい公社が指定管理者として運営管理を行っている。
歴史
1972年、金沢市北西郊外で整備が進められていた西部緑地公園内に石川県産業展示館が建設され、翌1973年にはこの展示館を中心に「日本海博覧会」が開催された。県立野球場は博覧会終了後の1974年に完成。なお、前年まで市内中心部にあった石川県営兼六園野球場は閉鎖、撤去された。西部緑地公園には以後、陸上競技場、テニスコートなどが整備され、現在は石川県のスポーツの拠点として機能している。
1981年6月にナイター設備が追加設置された。6基の照明塔は兼六園の徽軫灯籠(ことじどうろう)を模してデザインされており、鉄塔は「X」の字になっているのが特徴。1993年にはスコアボードが磁気反転式に入れ替えられた。
開場以来、石川県内の高校野球公式戦の主会場として使用されている他、2007年からはBCリーグの石川ミリオンスターズ公式戦の主会場として使用されている。その他にプロ野球公式戦も毎年2~3カード開催されている。地元新聞に中日新聞系の北陸中日新聞があることから、中日ドラゴンズが「北陸シリーズ」として、近年は富山市民球場アルペンスタジアムとの2連戦を主催開催している他、2005年までは千葉ロッテマリーンズが北國新聞社との共催で主催公式戦を開催していた。また、2008年8月6日には1993年6月9日のヤクルトスワローズ戦開催以来、15年ぶりに読売ジャイアンツの主催試合が開催された。
なお、ここ数年の中日主管試合の北陸遠征(富山・金沢のセット)は日本生命交流戦における対パ・リーグ勢の試合が行われている。
しかし17,000人と収容能力が小さい上、築30年を越えて施設の老朽化が見られること、更には両翼が91.5mと狭隘であることなど、近年は施設の陳腐化が著しく、プロの試合では得点の取り合い(乱戦)になるケースがしばしばある。県内では新球場の建設構想もしばしば出てはいるものの、財政難などで難航している。この他金沢市内には、1990年に完成した市が所有する金沢市民野球場があり、後々スタンドを増築できるよう設計されているものの、こちらも財政難などで増築構想や改修構想は現在のところ具体化されていない。
主なエピソード
- 1993年6月9日、読売ジャイアンツ対ヤクルトスワローズ11回戦は、0-0で迎えた9回裏伊藤智仁から篠塚和典が右翼ポール際へのサヨナラ本塁打を放ち、1対0で巨人が勝利。伊藤はセ・リーグタイ記録の16奪三振ながら敗戦投手。
- 2001年5月24日、中日ドラゴンズ対阪神タイガース10回戦は2対0で中日が勝利し、中日の先発の野口茂樹が被安打1、セ・リーグタイの16奪三振を記録した。
- 2008年5月14日、広島東洋カープ対阪神タイガース戦では阪神の新井貴浩は広島の大竹寛から本塁打を放ち、史上10人目の全球団から本塁打を達成している。
- 2009年6月16日、中日対福岡ソフトバンクホークス戦でソフトバンクが4対2で勝ち、2年連続の交流戦優勝を決めている。
- 2014年6月30日、球場入口近くの休憩所で身元不明の男性の死体が発見された。なお、翌7月1日に中日ドラゴンズ対横浜DeNAベイスターズ戦が開催予定だったが予定通り開催された[1]。試合は、12対4で中日が勝利。また、DeNA先発の山口俊がプロ初本塁打を放った。
施設概要
- 両翼91.5m、中堅122m
- 内野:クレー、外野:天然芝
- 照明設備:6基
- 収容人員:17,126人(内野:ネット裏=セパレート席、1・3塁側=ベンチ席、外野:コンクリート階段)
- スコアボード:磁気反転式(LED式フリーボード、打率・本塁打数、風速表示、球速表示あり)
- ダッグアウト:ホーム(1塁側)・ビジター(3塁側)
交通
- 金沢駅より北鉄金沢バスの下記系統を利用
- 西口2番線から「52 済生会病院・下安原」行で「袋畠西部緑地公園」下車徒歩5分
- 東口11番線から「56 済生会病院」行で「西部緑地公園」下車すぐ、「51 みどり・打木」「54 倉部」行で「松島北」下車徒歩10分
- プロ野球公式戦等開催時は、臨時バスの運行あり
- 北陸自動車道・金沢西インターチェンジより約5分
関連項目
脚注
外部リンク
テンプレート:Baseball-stub- ↑ 石川県立野球場に死体•••中日 - DeNA戦は予定通り開催 - サンケイスポーツ 2014年7月1日