普門館
テンプレート:ホール概要 普門館(ふもんかん、Fumon Hall)は、仏教の在家団体「立正佼成会」が所有するホールである。東京都杉並区の立正佼成会本部内に、1970年4月28日に落成した。
下述のとおり、当館所有の立正佼成会の方針及び5000人級ホールかつ十分な駐車場設備を備えていることから、立正佼成会に限らず各種催しに幅広く使われている。
施設
全館禁煙である。また、携帯電話の電波遮断装置は備わっていないため、館内であっても電波は入る。
- 1F〜3F
- 大ホール
- 5F
- (財)世界宗教者平和会議(WCRP) 日本委員会
- 立正佼成会 国際伝道本部
- 立正佼成会 国際仏教教会
- 立正佼成会 南アジア教会
- 立正佼成会 教学委員会
- 立正佼成会 教典編纂委員会
- 501会議室
- 4F
- 国際会議室
- 立正佼成会 伝道メディアグループ
- 402会議室
- 佼成文化協会
- 東京佼成ウインドオーケストラ事務局
- プロ吹奏楽団「東京佼成ウインドオーケストラ」の事務局である。
- 佼成合唱団
- 3F
- 出演控室
- M3F
- あったか広場
- 2F
- 赤ちゃん休憩室
- リハーサル室
- M2F
- ふれあい広場
- 自動販売機コーナー
- 1F
- 総合案内所
- 救護室
- トイレ
- B1
- 普門地下ホール
- 普門地下会議室
- 喫煙室
沿革
普門館は1967年9月に着工、2年8ヶ月の工期をもって1970年4月28日に落成した。
1977年に世界的指揮者H.v.カラヤンがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を率い、同館で来日公演を行った。しかし、ホールがあまりに巨大で、またコンサート専用のホールとして設計されたホールではないため、響きが悪く、多くの聴衆の失望を招き、1979年の再来日の際にはカラヤン自身が反響板を新たに作るよう要求したことがあった。ちなみに、この1979年の普門館公演でライブ収録されたベートーヴェンの交響曲第9番は、カラヤン没後にCD化され、カラヤンのライブ録音の第九自体が稀少であることもあり「普門館の第九」として話題を呼んだ。
立正佼成会の所有ホールではあるが、同会が「文化、学術、芸術活動の普及と発展に貢献する」という方針のもと建設したため、同会の活動拠点としてのみならず、音楽コンサート等で多くの人々に幅広く利用されている。東京佼成ウインドオーケストラ本拠地。
吹奏楽の甲子園
全日本吹奏楽連盟・朝日新聞社主催の全日本吹奏楽コンクール(日本の吹奏楽界では、高校野球でいう「夏の甲子園」に匹敵する最も大きな大会である)中学・高校の部の全国大会が普門館で開催されていたことから、同館は「吹奏楽の甲子園」と呼ばれていた。1972年に普門館で初開催され、翌年からの4年間は別会場で開催された後、1977年以降は毎年連続して同館で開催された[1]。
日本テレビ系列で放送中の『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』で、2004年 - 2005年に「日本列島 吹奏楽の旅」および2010年の「日本列島 吹奏楽の旅 2010」というコーナーで中高生の吹奏楽部の特集が組まれた。
また全日本吹奏楽連盟東京支部では東京都中学校吹奏楽コンクール(東京都大会の予選)と東京都吹奏楽コンクール中学校の部・高等学校の部でも同館が使用されていた(以前は一般の部等でも使用されていたが現在は府中の森芸術劇場等で行われている)。
舞台で顔が映えるようにすることから舞台床には黒色が採用されており、吹奏楽関係者の間では有名である[2]。
2012年5月18日、耐震強度不足により震度6以上で天井崩落の恐れがあることが専門家の調査で分かり、2012年10月20日・21日に予定されていた第60回全日本吹奏楽コンクールで使用できないことが急遽発表され[3]、2005年同様、名古屋国際会議場センチュリーホールで開催された。又、天井改修工事が間に合わないため、2013年の全日本吹奏楽コンクールも同会場で開催された。教団側は建て替えも検討していたが、ホールのある地区が建設当時の準工業地域から第一種中高層住居専用地域へと変更されたため、建築基準法の規制で同規模のホールが建てられないことが分かり[4]、2013年11月13日、このホールの改修工事を断念する発表があり[5]、同館での開催の歴史に幕を閉じた。
詳細は、「全日本吹奏楽コンクール#会場」の項を参照のこと。
所在地とアクセス
東京都杉並区和田2-6-1