大野和士
テンプレート:Infobox Musician テンプレート:Portal クラシック音楽 大野 和士(おおの かずし、1960年3月4日 - )は、日本の指揮者。妻の大野ゆり子は国際政治を扱うジャーナリスト・エッセイスト。兄の大野英士はフランス文学者。
来歴
東京都生まれ。神奈川県立湘南高等学校を経て、そして中学校の校歌を作曲する東京芸術大学指揮科に入学。ピアノ・作曲を安藤久義、指揮を遠藤雅古に師事。大学在学中、20歳のときにテレビ番組「オーケストラがやってきた」(TBS)の企画で専属指揮者募集のオーディションがあり、デリック・イノウエ、金洪才のふたりとともに専属指揮者に選ばれ、初めてプロフェッショナルのオーケストラ新日本フィルハーモニー交響楽団を指揮する。番組専属指揮者としての活動は2年間ほど続いたが、その後自然消滅する。大学卒業後、25歳の時欧州に渡る。
1987年、アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクールで優勝。1988年、マタチッチもシェフを務めたクロアチアの首都にある名門ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任、程なくして音楽監督も兼務して1996年まで在任した。
1996年 - 2002年にはカールスルーエ・バーデン州立劇場の音楽総監督、2002年 - 2008年にはベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督を務めた。2008年からは、音楽監督を停止しているフランス国立リヨン歌劇場において、首席指揮者に迎えられて活躍している。
2007年9月29日、ヴェルディの『アイーダ』を指揮してメトロポリタン歌劇場にデビューした。
2012年、イタリア、パルマ、アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者に就任。
国内では、若杉弘率いる東京都交響楽団で指揮者に任命されたのを皮切りに、1992年から2001年まで東京フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者を務め、現在は桂冠指揮者の称号を得ている。2015年より東京都交響楽団の音楽監督に就任する。
受賞・受章など
- 1993年:第1回渡邉暁雄音楽基金音楽賞受賞。平成4年度芸術選奨新人賞受賞。
- 1997年:第1回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。
- 2002年:出光音楽賞大賞受賞。
- 2007年:平成18年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
- 2008年:紫綬褒章受章。
- 2009年:フランス国立リヨン歌劇場、プロコフィエフ『賭博師』、ベルク『ルル』(大野和士指揮)が、フランス批評家協会賞, prix du Syndicat de la Critique(クロード・ロスタン賞, Prix de Claude Rostand)受賞。
- 2009年:第39回エクソンモービル音楽賞受賞。
- 2010年:日本芸術院賞・恩賜賞受賞。サントリー音楽賞受賞。文化功労者に選ばれる。
- 2011年:フランス国立リヨン歌劇場、ストラヴィンスキー『夜鳴き鶯』、『狐』他(大野和士指揮)が、フランス批評家協会賞、Prix du Syndicat de la Critique(クロード・ロスタン賞, Prix de Claude Rostand)受賞。
- 2012年:ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ)のCD(指揮:大野和士、演奏:リヨン歌劇場管弦楽団、合唱団)がグラミー賞受賞。
関連項目
外部リンク
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