大原まり子
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大原 まり子(おおはら まりこ、1959年3月20日 - )は大阪府出身の日本の小説家、SF作家。聖心女子大学文学部心理学科卒。夫はSF作家の岬兄悟。神林長平とともに「SF作家第三世代」を代表する作家。
活動
デビュー以降、旺盛な執筆で女流のみならず日本のSF全体を牽引した。処女単行本は本格SFの背景を持った連作短編集であり、中島梓に賞賛された。その後同一の世界観を元にした作品がいくつか書かれた。本格SFの各シリーズを中心に、ジュブナイルや恋愛小説的な作品、ゲームやラジオドラマの原作、書評など幅広く活動。岡崎京子の漫画原作も担当した。英訳による日本文学のアンソロジー『Monkey Brain Sushi』には村上春樹、橋本治、高橋源一郎らの作品とともに短編『Girl(原題: 少女)』が収録された。代表作に『ハイブリッド・チャイルド』『戦争を演じた神々たち』などがある。
略歴
- 1980年 -『一人で歩いていった猫』が第6回ハヤカワ・SFコンテストに佳作入選し、デビュー。同期には火浦功がいる。
- 1981年 - 聖心女子大学文学部心理学科卒。
- 1991年 -『ハイブリッド・チャイルド』で第22回星雲賞日本長編部門受賞。
- 1994年 -『戦争を演じた神々たち』で第15回日本SF大賞受賞。
- 1995年 - 自らのウェブサイトを開設。
- 1998年 - 『インデペンデンス・デイ・イン・オオサカ(愛はなくとも資本主義)』で第29回星雲賞日本短編部門受賞。
- 1999年9月 - 2001年9月 日本SF作家クラブ会長を務める。
作品
小説
- 地球物語(1982年。火浦功・水見稜との共著。アニメ『地球物語 テレパス2500』原作)ハヤカワ文庫
- 一人で歩いていった猫(1982年)ハヤカワ文庫
- 機械神アスラ(1983年)早川書房
- 銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ(1984年)ハヤカワ文庫
- 銀河郵便は“愛”を運ぶ(1984年)徳間書店 のち文庫
- ミーカはミーカ トラブル・メーカー(1985年)集英社文庫コバルト
- 処女少女マンガ家の念力(1985年)角川ノベルズ のち文庫、ハヤカワ文庫
- 金色のミルクと白色(しろ)い時計(1986年)角川文庫
- 未来視たち(1986年)ハヤカワ文庫
- 石の刻シティ(1986年)徳間書店 のち文庫
- 青海豹(ブルーシール)の魔法の日曜日(1987年)角川文庫
- イル&クラムジー物語(1988年)徳間書店 のち文庫
- 電視される都市 読切連作SFファンタジー(1988年)双葉社 のち文庫
- スバル星人(1988年)角川文庫
- 物体Mはわたしの夢を見るか?(1988年)ソノラマ文庫
- メンタル・フィメール 女性型精神構造保持者(1988年)早川書房 のち文庫
- 銀河郵便は三度ベルを鳴らす(1988年)徳間書店、のち文庫
- やさしく殺して(1990年)徳間書店
- ハイブリッド・チャイルド(1990年)早川書房 のち文庫
- 未来の恋の物語(1991年)徳間書店
- エイリアン刑事(デカ)上・下(1991年)ソノラマノベルス のち文庫
- エイリアン刑事2(1992年)ソノラマノベルス のち文庫
- タイム・リーパー(1993年)早川書房 のち文庫
- 吸血鬼エフェメラ(1993年)早川書房 のち文庫
- 恐怖のカタチ(1993年)朝日ソノラマ のち文庫
- 戦争を演じた神々たち(1994年)アスペクト のちハヤカワ文庫
- オタクと三人の魔女(1995年)徳間書店
- アルカイック・ステイツ(1997年)早川書房 のち文庫
- 戦争を演じた神々たちII(1997年)アスキー・アスペクト
- みつめる女(1999年)広済堂文庫
- 戦争を演じた神々たち[全](2000年)
- 超・恋・愛 恋愛短編集(2001年)光文社文庫
エッセイ
- ネットワーカーへの道 ソフトバンク出版事業部 1994
その他
- 漫画『マジック・ポイント』原作(画・岡崎京子/1993年 祥伝社/初出『FEEL YOUNG』)
- ゲーム『ガイア幻想紀』脚本・監修(エニックス)
- ラジオドラマ『サイコサウンドマシン』原作(NHK-FM/第35回ギャラクシー奨励賞)
外部リンク
- AQUAPLANET - 公式サイト
- ITW Ohara Mariko - フランスのサイト「Actusf」でのインタビュー。