リバタリアン党 (アメリカ)
テンプレート:政党 リバタリアン党(リバタリアンとう、英:Libertarian Party)は、リバタリアニズムを奉じるアメリカ合衆国の政党。1971年、ノーラン・チャートで有名なデイヴィッド・ノーランによって結成。自由主義者党、自由党等とも訳す。中国語では自由意志党の名称で届出をしている[1]
政策
自己決定権を尊重する気風の強いアメリカにおいて、自己決定権擁護の最右翼を自認する。ただし無政府主義とは一線を画し、政府は個人の自由を守るための最低限の機能を有するべきであるとする。政府による社会保障などの所得再分配や、最低賃金制度や産業政策などの「ソーシャルリベラリズム」(アメリカにおける社会自由主義)な政策に反対する。一方で、多額の税金をつぎこむ外征戦争や、個人の自由を制限するテロとの戦いにも反対し、同性愛者を初めとする性的少数者の権利を擁護し、ポルノグラフィの規制撤廃と売春・麻薬の解禁を主張する点などが、アメリカにおける保守勢力の主流との対立点である。
なおアメリカにおける左右対立の争点の一つである妊娠中絶については、胎児を権利主体とみなすかどうかで党員間でも意見が分かれているが、2012年綱領では「微妙な問題」であるものの、個人の良心に委ねられるべきであるとプロチョイスに近い表現をとっており、2012年大統領選挙指名候補のゲーリー・ジョンソンも「女性に決定権がある」としている。一方で1988年の指名候補ロン・ポールは中絶に反対しており、2008年の指名候補ボブ・バーは中絶は殺人であると言い切っている。
創設者のノーラン自身支持していた1964年大統領選の共和党指名候補バリー・ゴールドウォーターが祖とみなされることもあり、ともに小さな政府を志向する共和党と支持層が重複するとされる。上記のロン・ポールやボブ・バー、ゲーリー・ジョンソンなど、政治家が両党間を行き来することもしばしばある。一方で、テロとの戦いや麻薬取り締まりなどについて共和党の主流と政策が相反し、民主党左派のマイク・グラベルがリバタリアン党の大統領候補者指名党大会で一定の代議員票を得るようなこともある。
党勢
アメリカでは二大政党が政治家のポストをほぼ占めているが、それに続く規模の政党の一つである。
大統領職はもとより、合衆国議会や知事職への進出例もなく、過去の州議会選挙では通算12名の当選者を出している。比較的ゆるやかな二大政党に政治勢力が収斂するアメリカにおいては、二大政党の党内にそれぞれあるリバタリアン議員連盟が、リバタリアン的な主張を議会で代表する形になっている。
2012年時点で有権者登録時にリバタリアンと申告した人数は330,811人[2]。党員誓約をして年25ドルの党費を納めている党員は1万5千人ほど、200ドル以上の献金者は千人ほどである。
選挙
結党間も無い1972年大統領選に大統領候補テンプレート:仮リンクと副大統領候補テンプレート:仮リンクで出馬、全米での得票は3,674票に止まったものの、選挙人団投票で共和党から選出された選挙人の一人が造反して票を投じた。これはリバタリアン党唯一の得票でもあると共に、女性が勝ち取った初の選挙人団投票でもあった。
2004年大統領選では、テンプレート:仮リンクを大統領候補として擁立し、4位である396,888票(得票率0.32%)を獲得した。
2008年大統領選では、元共和党下院議員のテンプレート:仮リンクを大統領候補に擁立。やはり4位である524,524票(得票率0.40%)を獲得した。
2012年大統領選では、共和党議員として大統領選に出馬していた元ニューメキシコ州知事ゲーリー・E・ジョンソンが2011年4月21日からリバタリアン党の大統領候補として移籍し、2012年5月5日の党大会で指名候補者に選出された。
脚注
外部リンク
- リバタリアン党ホームページ(英語)
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テンプレート:Poli-stub- ↑ 2010年ニューヨーク州知事選挙投票用紙
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