ホンダ・ビガー
ビガー(Vigor)は、本田技研工業がかつて生産・発売していたセダン型の乗用車である。
目次
初代 SZ/AD型(1981-1985年)
テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 1981年9月25日に、2代目アコードの姉妹車として発売された。3ドアハッチバックと4ドアセダンとがあり、アコードとの違いは、アコードはヘッドライトが異型角型2灯でエンジンが1.6Lと1.8Lであったのに対し、ビガーはヘッドライトが北米アコードと同様のSAE規格の角型4灯で、エンジンが1.8Lのみである。クルーズコントロールを全グレードに装備し、走行距離,走行時間,燃費が表示されるエレクトロニックナビゲータも、最廉価グレードを除いて標準装備された。
1983年6月17日に、マイナーチェンジが行なわれた。新型エンジンのSOHC 3Valve クロスフロー 直列4気筒 1.8L(ES型)と新型ミッション(ロックアップ機構付き4速AT)が搭載された。グレード構成は下から「VL」/「VX」/「VXR」。
1984年5月に、PGM-FI仕様のエンジンを搭載した「VT-i」/「VTL-i」(セダン)および「TT-i」(ハッチバック)が追加された。
2代目 CA1/2/3型(1985-1989年)
テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 1985年6月4日に、3代目アコードの姉妹車として発売された。ボディは4ドアセダンのみ(アコードにはあった3ドアハッチバックのエアロデッキは設定はされなかった)であった以外はアコードとの違いは少なく、ヘッドライトにはリトラクタブルヘッドライトが採用され、搭載エンジンも、新開発のDOHC1.8L CVデュアルキャブレター仕様のB18Aと2.0L PGM-FI仕様のB20A及びSOHC 1.8L シングルキャブレター仕様のA18Aと全く同一で、フロントグリルとリアのテール周りの外観が違う程度であった。
1986年5月に、一部変更が行なわれた。ATは電子製御ロックアップ化され、フューエルゲージは置針式に変更された。
1987年5月に、マイナーチェンジが行なわれた。電動格納式ドアミラーや本革インテリアが採用された「2.0Siエクスクルーシブ」が追加された。
1988年9月に、AT車にシフトロックシステムが追加され、「MXLスーパーステージ」が追加された。
3代目 CB5/CC2/3型(1989-1995年)
テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 1989年10月12日に、新たに誕生したアコードインスパイアの姉妹車として発売された。ロングホイールベースの4ドアピラードハードトップボディのフロントミッドシップに、SOHC 直列5気筒 2.0L G20Aが搭載された。形式名はCB5。グレードは下から「Type N」/「Type E」/「Type W」/「Type X」。従来のアコードとの関係から離れたことにより、パーソナルでスポーティーなキャラクターがより強められ、初期型のAT仕様には、ガングリップタイプのシフトレバーが装着されていた。
1991年5月に、一部変更が行なわれた。AT車のシフトレバーがガングリップタイプから普通のものに変更された。車種の見直し最廉価グレードの「Type N」が廃止され代わりに「Type S-Limited」が追加された。「VIGOR」のマークがトランクリッド右上からセンターに移動され、代わりに「H」マークがトランクリッド中央に移動した。
1992年1月29日に、3ナンバーボディに2.5L G25Aと5PSアップした改良版のG20Aを搭載したモデルが追加された。G25A搭載車(型式:CC2)はプレミアムガソリン仕様で、AT仕様のみ。グレードは上から「25XS」/「25X」/「25S」/「25W」。G20A搭載車(型式:CC3)はレギュラーガソリン仕様で、インスパイアと異なりMT仕様も用意されていた。グレードは「20G」のみ。
このモデルは、北米などでホンダの高級車ブランドのアキュラから、アキュラ・ビガーとして販売された。
1995年3月に、日本では後継車としてセイバーが登場し、北米でもアキュラ・TLが登場し、絶版となった。
搭載エンジン
初代
- ホンダ・EK型
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:SOHCベルト駆動 吸気1 排気1 CVCC II
- 総排気量:1,750cc
- 内径×行程:77.0mm×94.0mm
- 圧縮比:8.8
- 最高出力:97PS/5,300rpm
- 最大トルク:14.3kgf·m/4,500rpm
- 燃料供給装置形式:キャブレター式
- 使用燃料種類:無鉛ガソリン
- 燃料タンク容量:60 L
- ホンダ・ES型
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:SOHCベルト駆動 吸気2 排気1 CVCC II(キャブ仕様)/SOHCベルト駆動 吸気2 排気1(PGM-FI仕様)
- 総排気量:1,829cc
- 内径×行程:89.0mm×91.0mm
- 圧縮比:9.0(キャブ仕様)/8.8(PGM-FI仕様)
- 最高出力(グロス値):110PS/5,800rpm(キャブ仕様)/130PS/5,800rpm(PGM-FI仕様)
- 最大トルク(グロス値):15.2kgf·m/3,500rpm(キャブ仕様)/17.0kgf·m/4,500rpm(PGM-FI仕様)
- 燃料供給装置形式:キャブレター式 /電子制御燃料噴射式(PGM-FI)
- 使用燃料種類:無鉛ガソリン
- 燃料タンク容量:初代EK型を参照
2代目
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:SOHCベルト駆動 吸気2 排気1
- 総排気量:1,829cc
- 内径×行程:80.0mm×91.0mm
- 圧縮比:9.0
- 最高出力(グロス値):110PS/5,800rpm
- 最大トルク(グロス値):15.2kgf·m/3,500rpm
- 燃料供給装置形式:キャブレター式
- 使用燃料種類:無鉛ガソリン
- 燃料タンク容量:60 L
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:DOHCベルト駆動 吸気2 排気2
- 総排気量:1,834cc
- 内径×行程:81.0mm × 89.0mm
- 圧縮比:9.4
- 最高出力(グロス値):130PS/6,000rpm
- 最大トルク(グロス値):16.5kgf·m/4,000rpm
- 燃料供給装置形式:キャブレター式
- 使用燃料種類:無鉛ガソリン
- 燃料タンク容量:2代目A18A型を参照
- ホンダ・B20A型
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:DOHCベルト駆動 吸気2 排気2
- 総排気量:1,834cc
- 内径×行程:81.0mm×89.0mm
- 圧縮比:9.4
- 最高出力(グロス値):160PS/6,300rpm
- 最大トルク(グロス値):19.0kgf·m/5,000rpm
- 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
- 使用燃料種類:無鉛ガソリン
- 燃料タンク容量:2代目A18A型を参照
3代目
- エンジン種類:水冷直列5気筒縦置き
- 弁機構:SOHCベルト駆動 吸気2 排気2
- 総排気量:1,996cc
- 内径×行程:82.0mm×75.6mm
- 圧縮比:9.7
- 最高出力(ネット値):165PS/6,700rpm
- 最大トルク(ネット値):19.0kgf·m/4,000rpm
- 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
- 使用燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
- 燃料タンク容量:65 L
- ホンダ・G25A型
- エンジン種類:水冷直列5気筒縦置き
- 弁機構:SOHCベルト駆動 吸気2 排気2
- 総排気量:2,451cc
- 内径×行程:85.0mm×86.4mm
- 圧縮比:10.0
- 最高出力(ネット値):190PS/6,500rpm
- 最大トルク(ネット値):24.2kgf·m/3,800rpm
- 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
- 使用燃料種類:無鉛プレミアムガソリン
- 燃料タンク容量:3代目G20A型を参照
車名の由来
- 活力等若さを意味する英語から来ている。
取扱販売店
関連項目
- 本田技研工業
- ホンダ・アコード - 初代・2代目の姉妹車
- ホンダ・アコードインスパイア/インスパイア - 3代目の姉妹車
- ホンダ・セイバー - 日本での後継車
- アキュラ・TL - 北米での後継車
外部リンク
テンプレート:ホンダ車種年表 (初期) テンプレート:ホンダ車種年表 テンプレート:アキュラ車種年表 テンプレート:Honda テンプレート:自動車