イカリソース
テンプレート:Infobox イカリソース株式会社(テンプレート:Lang-en)は、大阪府大阪市福島区に本社を置く調味料メーカーである。
概要
1896年(明治29年)2月[1]に大阪で食品販売代理店[2]として山城屋を創業し、日本で初めて本格的なウスターソースを製造・販売した企業である[1]。
社名であるイカリとシンボルマークとなっている「イカリマーク」は、創業者木村幸次郎が乗っていた船が中国で船火事を起こした際に、自身の救命袋を妻子ある友人に譲り、避難する為海中へ飛び込んだ際に救命ランチの錨綱に捉まって九死に一生を得たことから、自身の命の恩人である錨綱に対する祈念と感謝の気持ちを永久に商品に刻みつけるためにソースの商品名を「錨印ソース」とし、商品に錨をかたどったシンボルマーク「イカリマーク」をつけた事が由来である。その縁で、一時期CMキャラクターにポパイを使用していた。
創業当時より業務用に力を入れ、地元や隣県の洋食店やお好み焼店等からの特製ソースの生産を請負うなど、今も老舗の味を支えている。
1980年代のバブル期の不動産・株式・ゴルフ場投資への失敗が経営を圧迫する中、3期連続の赤字決算という苦しい経営が続く[1]。それまで関西中心だった販路を東日本[3]に拡げ、大規模量販店を中心に攻勢に出るが、ブランド力不足により販売価格は伸び悩み、マージン・管理費高×製品安という悪循環に陥る。運転資金捻出のため、経営陣による産業廃棄物処理設備を巡る詐欺事件が発生[1]、不祥事に伴う信用力低下により経営が行き詰まり、2005年(平成17年)5月に会社更生法を申請した[1]。
2005年11月、ブルドックソースの子会社であるイカリソース(旧商号:サンワフーズ)が更生会社である旧イカリソースより営業権を譲り受けた。ブルドックソースの傘下入り後は、主に同社ブランドの廉価販売向け製品の生産を行い、その一方で「イカリソースレトロ」などの高級品も生産している。
かつては福岡県北九州市で「山城屋百貨店」という百貨店を営業していた。元々は1934年(昭和9年)に山城屋の門司支店[4]が経営難に陥っていた「平井屋」という地元の百貨店を買収[5]し、「山城屋百貨店」として開業した[2]のが始まりである。その後、山城屋百貨店は門司港地区の中心的な百貨店として栄え、人々に愛された[4]が、業績の悪化のため2001年(平成13年)3月末に閉店した[2]。詳しくは「山城屋 (百貨店)」を参照。
沿革
- 1896年2月20日 初代木村幸次郎が、日本で初めてウスターソースを開発・製造した「山城屋」を大阪府大阪市阿波座に開業。
- 1934年末 山城屋百貨店が開業[5]。
- 1940年3月18日 法人改組、山城屋輸出食品株式会社設立。
- 1951年12月26日 イカリソース株式会社に商号変更。
- 2005年5月18日 産業廃棄物処理事業への参入を計画し、リサイクル機器の性能を偽ってリース会社に高値で売却し約7億8000万円を騙し取ったとして、会長らが詐欺と有印私文書偽造・有印私文書行使の容疑で大阪地方検察庁特捜部に逮捕される[1]。
- 2005年5月24日 大阪地方裁判所に会社更生法の適用を申請した[1]。同日ブルドックソースが支援表明[6]。
- 2005年11月1日 ブルドックソース子会社のサンワフーズ(1985年11月25日会社設立)が経営を引き継ぎ商号を変更、新商号をイカリソース株式会社として再発足。
- 2006年2月 本社・大阪支店事務所を移転。
- 2008年3月10日 旧イカリソースの元会長に対して大阪地方裁判所が懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡した。
広告宣伝
CM出演者
- ザ・ドリフターズ - 「おれはいかりや、ソースはイカリ」と唄うCM。
- 太平サブロー・シロー - 子供に「アホか」と言われて、「アホやない、ソースやでえ」というCM。
- 金子信雄:朝日放送 - (ABCテレビ)の『金子信雄の楽しい夕食』のスポンサーだった。
- ポパイ
- 海原やすよ・ともこ(1994年頃)
脚注
外部リンク
テンプレート:Asbox- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 テンプレート:Cite report
- ↑ 2.0 2.1 2.2 テンプレート:Cite journal
- ↑ かつて支店が存在した地域を始め、イカリソースと縁のある地域(洋食店など)で販売されている。
- ↑ 4.0 4.1 テンプレート:Cite news
- ↑ 5.0 5.1 テンプレート:Cite journal
- ↑ テンプレート:Cite news