くじらの博物館
テンプレート:博物館 太地町立くじらの博物館(たいじちょうりつ くじらのはくぶつかん、Taiji Whale Museum)は、沿岸捕鯨で栄えた和歌山県東牟婁郡太地町のくじら浜公園にある博物館。鯨の博物館としては世界最大級の規模である。
沿革
太地町の捕鯨400年の歴史と技術を後世に伝えることを目的に1969年開館した。大きな鯨の絵が描かれた建物に、様々なクジラの骨格標本や、鯨の生態、捕鯨に関する資料1000点以上が展示されている。
くじら浜公園には他に、捕鯨船資料館や海洋水族館など文化施設が集まる。併設の自然の入り江を利用したプールでは、関西で唯一シャチのショーが行われていたが、繁殖・学術研究のため2010年6月17日に名古屋港水族館に譲渡したので現在は行われていない。
(博物館だけでなく太地町大字太地地区そのものが)南紀のメインルートの国道42号線(トロピカルルート)から離れた場所にあるため、町内外を問わず「シャチ・クジラ・イルカに求・接・近」を謳い文句にトロピカルルートや那智山への道路に誘致看板を多数設置している。
かつてはラッコ館で約20年にわたってラッコを飼育していたが、飼育は断念されることとなり、2008年3月に鴨川シーワールドに2頭のラッコが譲渡された。現在ラッコ館はマダライルカ2頭が飼育されている[1][2]。
腹びれイルカ
博物館は、世界で唯一の飼育として、腹びれのあるバンドウイルカ「はるか」(メス:-2013年4月4日)を、海洋水族館にて2006年から2013年まで飼育展示し注目を集めた。通称「腹びれイルカ」。2006年に捕獲され、東京海洋大学などが「先祖返り」や鯨類の進化の過程として研究し、レントゲン撮影で「はるか」には指の骨があることが判明している[3]。テンプレート:Main
白いイルカ
2014年1月17日に漁師に発見され、博物館の飼育プールに搬入された。黒い色素が欠乏したため白く見えるアルビノで、体長約2メートル、体重約100キロの雌。生後一年程度と推測された。飼育直後から、元気に仲間と泳いでいると新聞は伝えた[4][5]。
イルカ占い
ソチ五輪での日本の活躍をイルカで占った。二頭のイルカに開催国ロシアと、日本に見立てたフラフープを回させて勝ち負けを見るもので、3回やって日本の2対1とでたと報じられた[6]。
施設
- 1F展示室
- 骨格標本
- 実物大のセミクジラ模型―実物から型どりして作られた
- 太地浦沖古式捕鯨ジオラマ
- ミュージアムショップ― 鯨の歯やヒゲをつかった製品等
- 2F展示室
- ヒゲ鯨ヒゲ各種
- 鯨の内臓各部位標本
- 寄生虫標本
- 鯨胎児標本
- ゲームコーナー
- 3F展示室
- くじら文楽人形
- 捕鯨の道具
- 口径90mm単発砲
- 口径20mm改良五連銃
- ささやき筒
- 木型背美鯨
- 鯨杯
- 太地浦捕鯨の図(1675年)
- 古式捕鯨船模型1/10
- 勢子壱番船(桐に鳳凰塗・指揮者の乗る捕船・16人乗)
- 勢子弐番船(割菊塗・15人乗)
- 勢子参番船(松竹梅塗・15人乗)
- 網船(鯨の掛網を張る船・13人乗)
- 持左右船(鯨を2隻で挟み曳行する船・15人乗)
- 樽船(えび樽塗;流れ樽、浮子などを拾い集める船・8人乗)
- 横綱船(鯨の横綱を張る船・13人乗)
- 館外
建築概要
- 設立 - 1969年
- 竣工 - 1969年
- 延床面積 - 2,078m²
営業
入場料は大人1300円。
交通アクセス
周辺情報
脚注
外部リンク
テンプレート:Public-aquarium-stub- ↑ 鯨類の飼育・展示に特化 太地町立くじらの博物館
- ↑ 「新たにラッコ2頭が仲間入り」(鴨シー通信)
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 和歌山)白いイルカを公開 太地町立くじらの博物館2014年1月19日 朝日新聞デジタル
- ↑ 和歌山県内ニュース くじらの博物館に白いイルカ2014-01-25 テレビ和歌山
- ↑ 五輪“イルカ占い”日本は勝利!? 太地町くじらの博物館 和歌山2014.2.7 - MSN産経ニュース