新米俵太
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新米俵太(あらこめ ひょうた)は、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』とPS用ゲーム『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の登場人物。声優は三ツ矢雄二。
概要
ヤマト技術班の新班員。劇中での先輩班員からの呼び名は「しんまい」。小柄な体格に太い眉と眼鏡が特徴。亡き祖母を今でも大事に思っており、身だしなみを整える際などに彼女の遺言をよく引用している。
『2』の原典である劇場版『さらば』には登場せず、『2』の制作時に作品初見の視聴者への解説役として設定された。
劇中での活躍
- 宇宙戦艦ヤマト2
- 当初は経験不足から失敗を繰り返し、班長の真田志郎をはじめ誰からも「あらこめ」と呼んでもらえず、姓を読み替えた「しんまい」と呼ばれ、腐っていた。しかし、宇宙ボタルで虫食い状態になったヤマトが空洞惑星に滞留してデスラーの罠にかかった(磁力線により封鎖され、身動きが取れなくなった)時、困っている真田に対して「波動砲発射の反動を利用して脱出するなんて馬鹿馬鹿しい考えを…」と、波動砲を撃つ時に艦の制御を保つ重力アンカーを解除するヒントを与えるなどの活躍を見せる。
- 都市帝国戦では、コンピューター室で要塞都市ドーム部の艦載機発進口を観測中に直撃弾を受け、瀕死の重傷を負う。それでも真田へ発進口を発見したことを報告するが、その直後に再度の直撃弾を受けて吹き飛ばされ、絶命した。その使命感と壮絶な死に際には、冷静な真田も思わず絶叫した。新米が自らの命と引き換えにもたらした観測データにより、それからまもなく都市帝国はヤマト戦闘員に突入され、陥落することとなる。
- なお、初登場時から死後まで一貫して呼び名は「しんまい」のままだったが、1回だけ「あらこめ」と呼ばれたことがある。
- ゲーム版
- 『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』に登場。容貌は他キャラクターと同様に松本零士の漫画版がベースとなっており、テレビアニメ版とは大きく異なっている。当初はヤマトのドックの整備士兼清掃員であったが、ヤマトを無断で発進させる古代たちの話を聞き、自らも志願してヤマトに乗ることになる。レーダーを少し扱えるため、不在の森雪に代わってレーダーの監視手を担当していたが、慣れないせいで失敗ばかりして敵の発見が遅れることが多々あった(松本零士の漫画版の設定にちなむ)。雪の復帰後、観察力や分析力に長けていることを真田に見出されて「技術屋タイプだ」と言われ、技術班へ異動となった。
備考
『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作品『宇宙戦艦ヤマト2199』には、原典の技術班に相当する技術科で真田の交代要員(原典と違い、3交代制が導入されているため)の新見薫(にいみ かおる)という女性が登場するが、眼鏡をかけていて真田の部下という設定以外に新米との共通点は無い。
外部リンク
- ★宇宙戦艦ヤマト発信!★ 情報班資料室 新米俵太(インターネットアーカイブの2009年3月10日分キャッシュより)