穴水町
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テンプレート:Infobox 穴水町(あなみずまち)は、石川県の能登半島の中央に位置する町である。鳳珠郡に属している。
目次
概要
隣接する旧鳳至郡門前町と合併し鳳町(おおとりまち)になる計画で法定合併協議会が開かれていたが、協議はまとまらず、やがて解散。その後前述の門前町、さらに旧輪島市(合併前)を加えた三者対等合併も計画されたが、旧輪島市議会の否決によって実現できず単独町政が続いている。
星空の町108市町村の一つとして選ばれ、1992年環境庁(当時)などが主催する第4回「星空の町・あおぞらの街」全国大会が開催された。
地理
町の北部、西部は丘陵地で、南部は七尾北湾、東部は富山湾に面する。
気候は、1月、2月には降雪はあるが、丘陵が風をさえぎるため冬でも比較的穏やかといえる。
隣接する自治体
歴史
- 1889年(明治22年)4月1日 町村制の施行により川島村、大町村、七海村(しつみむら)、北七海村、内浦村、平野村、此木村(くのぎむら)、天神谷村、麦ヶ浦村が合併して穴水村が発足。
- 1903年(明治36年)8月10日 町制を施行し、穴水町となる。(第一次穴水町)
- 1908年(明治41年)4月1日 穴水町、島崎村、東保村が合併し穴水町が発足。(第二次穴水町)
- 1944年(昭和19年)学童の集団疎開として、大阪市の東都島国民学校の児童を受け入れる。
- 1945年(昭和20年)学童の集団疎開として、大阪市の中泉尾国民学校の児童を受け入れる。また、中根香葉子が縁故疎開してくる[1]。
- 1954年(昭和29年)3月31日 穴水町、兜村、住吉村が合併し現在の穴水町が発足。(第三次穴水町)
- 1955年(昭和30年)3月10日 諸橋村を編入する。
- 2005年(平成17年)3月1日 鳳至郡から鳳珠郡に変更する。
- 2007年(平成19年)3月25日 能登半島地震が発生。町内ではこの地震の最大震度である6強(計測震度6.33)[2]を記録し、穴水駅前地区、商店街、市街地住宅街に被害が多数出た。
人口
行政
町長
代 | 人 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 樋爪啓太郎 | 1908年(明治41年)7月3日 | 1912年(明治45年)7月2日 | |
2 | 1912年(明治45年)7月3日 | 1916年(大正5年)7月1日 | |||
3 | 2 | 佐藤実 | 1916年(大正5年)7月13日 | 1918年(大正7年)3月2日 | |
4 | 3 | 清水省三 | 1918年(大正7年)5月18日 | 以降不明 | |
? | ? | 日吉宗能 | 1947年(昭和22年)4月5日 | 1950年(昭和25年)1月16日 | [3] |
代 | 人 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
黒川理輔 | 1954年(昭和29年)3月31日 | 1954年(昭和29年)4月23日 | [4] | ||
1 | 1 | 布施丑雄 | 1954年(昭和29年)4月24日 | 1958年(昭和33年)4月23日 | |
2 | 1958年(昭和33年)4月24日 | 1962年(昭和37年)4月23日 | |||
3 | 1962年(昭和37年)4月24日 | 1966年(昭和41年)4月23日 | |||
4 | 2 | 瀬那重雄 | 1966年(昭和41年)4月24日 | 1970年(昭和45年)4月23日 | |
5 | 1970年(昭和45年)4月24日 | 1974年(昭和49年)4月23日 | |||
6 | 1974年(昭和49年)4月24日 | 1978年(昭和53年)4月23日 | |||
7 | 1978年(昭和53年)4月24日 | 1982年(昭和57年)4月23日 | |||
8 | 1982年(昭和57年)4月24日 | 1984年(昭和59年)6月6日 | [5] | ||
9 | 3 | 小泉進一 | 1984年(昭和59年)7月8日 | 1986年(昭和61年)1月3日 | [6] |
10 | 4 | 坂本明 | 1986年(昭和61年)2月2日 | 1990年(平成2年)2月1日 | |
11 | 1990年(平成2年)2月2日 | 1994年(平成6年)2月1日 | |||
12 | 1994年(平成6年)2月2日 | 1998年(平成10年)2月1日 | |||
13 | 1998年(平成10年)2月2日 | 2002年(平成14年)2月1日 | |||
14 | 2002年(平成14年)2月2日 | 2006年(平成18年)2月1日 | |||
15 | 5 | 石川宣雄 | 2006年(平成18年)2月2日 | 2010年(平成22年)2月1日 | |
16 | 2010年(平成22年)2月2日 | 2014年(平成26年)2月1日 | |||
17 | 2014年(平成26年)2月2日 | 現職 |
- 町長 - 石川 宣雄(いしかわ・のぶお)
経済
産業
- 主な産業
- 農林水産業が主な産業で、農産物ではスイカ、栗、水産物では牡蛎貝、ナマコ、メバル、クロダイなどが特産品である。
- 産業人口(2000年国勢調査)
- 第1次産業 777人
- 第2次産業 1,577人
- 第3次産業 3,069人
- 分類不能 3人
- 総数 5,426人
商業地区
- 穴水商店街
- 穴水駅と穴水町役場に挟まれる地域に商店や飲食店が多く集まる地区があり、特に輪島警察署穴水庁舎から穴水小学校の間には穴水の商店通りが展開している。しかし道が狭く大きな駐車場もないので近所の人以外はやや利用しにくい状況になっている。
- 此木(くのぎ)地区(穴水ショッピングセンターパルス)
- のと里山海道の終点にもなっている穴水IC(以前は此木ICといった)のある交差点は、能登有料道路の先が珠洲道路になり、それに交差して石川県道1号七尾輪島線が通っていて、能登中部の重要な交通の要所になっている。ここに多数のお店が並んでおり、郵便局のATMおよび無料の大駐車場も完備して、穴水のみでなく、奥能登全体から人が集まる拠点として近年注目されている。
町の活性化
- 合宿誘致
- 「落語のまち」づくり
- 落語家・初代林家三平の妻海老名香葉子が終戦前後に穴水に疎開したことなど林家一門とつながりがあることから[1]、「落語のまち」づくりに生かし、笑いを町の活性化につなげようという町の施策。講師として林家一門を招き、落語会や「三平堂塾」などを開催している[10]。
姉妹都市・提携都市
国内
地域
公共機関
警察
- 比良駐在所
- 甲駐在所
- 諸橋駐在所
消防
奥能登広域圏事務組合消防本部が管轄している。
- 穴水消防署
学校教育
高等学校
中学校
- 穴水町立穴水中学校(1校)
小学校
- 穴水町立(2校)
- 穴水小学校
- 向洋小学校
社会教育
図書館
- 穴水町立図書館
博物館・美術館等
- 能登中居鋳物館
- 穴水町歴史民俗資料館
交通
空港
鉄道
過去の鉄道路線
道路
バス
港湾
地方港湾
- 穴水港
漁港
- 第1種
- 古君漁港
- 宇加川漁港
- 前波漁港
- 沖波漁港
- 甲漁港
- 曽良漁港
- 鹿波漁港
- 岩車漁港
- 新崎漁港
観光
祭り・イベント
名所・旧跡
- 穴水大宮
- 来迎寺
- 明泉寺 (石造五重塔は国の重要文化財)
- 長谷部神社
- 穴水城跡 (町指定史跡)
- ボラ待ちやぐら (古代からの漁法)
- キャッスル真名井 (パーシヴァル・ローウェルゆかりの品展示など)
- さとりの道
- 立戸ヶ浜海水浴場
- 潮騒の道
特産品
穴水町出身の有名人・ゆかりの人物
ゆかりの人物
- 長昭連(名誉町民[11])―長家第34代当主。
- 海老名香葉子(名誉町民[11])― エッセイストで、初代林家三平の妻。上記の通り、1945年(昭和20年)の終戦前後、穴水に疎開。また、初代林家三平も陸軍歩兵時代から「班長殿」と仰いだ人が穴水出身であった[1]。穴水総合病院に「海老名文庫」を創設するなど現在も交流を続けている[12]。
- 2代目林家三平 ― 落語家で、海老名香葉子の次男。2009年(平成21年)に林家三平襲名披露公演が行われた[13]。平成24年(2012年)の第50回記念の長谷部まつりの武者行列では、主役の長谷部信連役を努めた[14]。
関連項目
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 ◎「穴水が私の原点」 海老名香葉子さん「ふるさとお話会」 仮設住宅に報恩行脚 47NEWS2007年10月9日(2014年3月20日閲覧)
- ↑ 震度が過大に観測され、実際は6弱だった可能性がある。「震度計:26地点で運用停止 軟弱地盤で過大観測」 毎日新聞 2010年3月30日
- ↑ 石川県下で初めてのリコールが成立し解職。
- ↑ 町長職務執行者、旧住吉村長
- ↑ 収賄容疑で逮捕され辞職
- ↑ 在職中死去
- ↑ 合宿等誘致事業費補助金交付制度
- ↑ 穴水町合宿等誘致事業費補助金交付要綱
- ↑ 能登穴水「田舎の豊かな暮らし」推進事業。落研合宿の第1号、学習院大生ら到着 穴水 柳家小団治師匠ら講師『北国新聞』2010年8月23日。
- ↑ 穴水「落研」合宿、林家一門が支援 町の誘致事業 8月、第1号で「三平堂塾」『北国新聞』2010年7月26日。林家一門が落語指導 穴水の中学生に『北国新聞』2011年10月27日。
- ↑ 11.0 11.1 穴水町長コラム第67号
- ↑ 「海老名文庫」千冊超える 穴水総合病院 北国新聞2014年1月31日(2014年3月20日閲覧)
- ↑ 広報あなみず2010年1月号
- ↑ 林家三平さん夫婦が殿と奥方に 穴水で長谷部まつり北国新聞2012年7月23日(2014年3月29日閲覧)。ちなみに、奥方役は妻の国分佐智子が務めている。