TMS9918
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TMS9918はテキサス・インスツルメンツ(TI)社製の画面表示プロセッサ(VDP)。
元々は1981年に発売された同社のTI-99/4Aに搭載するために開発され、MSX、コレコビジョン、SEGA SG-1000/SC-3000 といったゲーム機やゲームパソコンに使われた。
上位互換チップとして、MSXパソコンで採用されたV9938とV9958、セガ・マークIIIの画像チップ315-5124がある。
主な仕様
- 解像度: 256ドット×192ライン
- 画面モード
- 横6ドット×縦8ドット単色キャラクター40文字×24行
- 横8ドット×縦8ドット単色キャラクター32文字×24行
- 横8ドット×縦8ドットカラー32文字×24行
- キャラクターグラフィック(PCG): 横8ドット中に16色中2色
- キャラクターパターン: 画面の上段・中段・下段ごとに別々に設定可能
- 横4ドット×縦4ドット相当のブロックキャラクタモード64ピクセル×48ライン
- スプライト機能: 8×8ドットまたは16×16ドット、16色中単色、一画面中に32枚・横1ラインに4枚まで同時表示可能。全スプライトパターンを縦横2倍に拡大表示するモードも選択可能。スプライト同士の衝突検出機能あり。スプライトの一つを画面外の特定ラインに配置することで一斉消去する機能あり。
- カラーパレット機能: なし
- ハードウェアスクロール機能: なし
- ビデオメモリ: 最大16KB。CPUからはVDPを通じてVRAMにアクセス可能。DRAMリフレッシュ機能があり、DRAMを直接接続可能。
- 映像出力: NTSC(コンポジット映像信号)。RGBは無し。
- 上記製品のセカンドソースとして、Western Digital社製のWD9918,WD9928、WD9929がある。
- TMS9918,TMS9928,TMS9929の互換品として、接続するDRAM構成を変更したTMS9118(NTSC出力),TMS9128(RGB相当、R-Y,B-Y,Y出力),TMS9129(PAL出力)があり、後期のMSX1やアーケードゲーム基板などに搭載されている。
搭載された機種
- パーソナルコンピュータ
- ゲーム機
- その他
参考文献
- ビデオ ディスプレイ プロセッサ TMS9918A/9928A/9929A ユーザーズ マニュアル (SCJ 1063),日本テキサスインスツルメンツ
- TMS9918A/9928A/9929A ユーザーズ マニュアル 正誤表と追加データ,日本テキサスインスツルメンツ
- ビデオ ディスプレイ プロセッサ TMS9918A/9928A/9929A ユーザーズ マニュアル (SCJ 1063A),日本テキサスインスツルメンツ