宇奈根
日本 > 東京都 > 世田谷区 > 砧地域 > 宇奈根
日本 > 神奈川県 > 川崎市 > 高津区 > 宇奈根
宇奈根(うなね)
- 東京都・神奈川県の多摩川に沿った地域にある地名。かつてこの地域は行政区分上一つの地域であったが、多摩川の流路の変遷により分断された。(後述)
- 東京都世田谷区西南部(砧地域)にある地名。
- 神奈川県川崎市高津区西北部にある地名。
- 上記の宇奈根地区で多摩川両岸に渡されていた渡し舟「宇奈根の渡し」。(後述)
- 東京都世田谷区宇奈根一丁目にある小田急バス 狛12系統のバス停。
世田谷区宇奈根
世田谷区も参照のこと。
この地域に存在する宇奈根一丁目、同二丁目、三丁目の各町域の通称的な総称でもある。1971年に住居表示の実施が完了した。駒澤大学玉川キャンパスが所在する。北に野川、南に多摩川が流れ、西に東名高速道路、中心を東西に水道道路が通る。
交通
鉄道はないので狛12(小田急)、玉05(東急)、玉06(東急)、玉07(東急)、玉07(小田急)、玉08(小田急)系統等のバスを利用して二子玉川駅、成城学園前駅、狛江駅等に出る人が多い。
地価
住宅地の地価は、2014年(平成26年)1月1日の公示地価によれば、宇奈根2-22-6の地点で26万6000円/m2となっている。[1]
川崎市高津区宇奈根
現在は、東側は工業地域、西側は住宅地になっており、多摩川沿いに多摩沿線道路が通っている。 当地区に鉄道・路線バスは通っておらず、鉄道駅はJR南武線の久地駅が最寄。
周辺
歴史
かつて多摩川は頻繁に洪水を起こし、流路も度々変わっていたため、村が多摩川で分断されることが度々あった。ここ宇奈根も多摩川により分断されており、かつては左岸地域は「本村」、右岸地域は「宇奈根山野(山谷)」と呼ばれる地域であり、明治時代までは渡船「宇奈根の渡し」(うなねのわたし)が両岸をつないでいた。
かつては全域が武蔵国多摩郡(後に北多摩郡)に属していたが、明治45年に郡境が多摩川上に設定され、以降右岸地域は橘樹郡(後に川崎市)に属すこととなり、以降現在まで両岸に地名が残っている。
氷川神社
多摩川で分断された山野地区が明治45年に橘樹郡へ編入されるにあたり、両岸の共存共栄を願って本村の村社である氷川神社を分祀し、山野地区にも「氷川神社」が建てられた。 それから 100年近く経つ今もなお、ここ宇奈根山野地区の住民により右岸の氷川神社は守られており、また「宇奈根字山野」の地名も併合等されることなく残り、昭和52年にはその経緯を残すための碑も設けられ、当時の連帯を今に伝えている。
明治以降の行政区画
左岸地域
- 昭和11年
- 昭和18年
- 東京都制施行、東京都世田谷区宇奈根町になる。
- 昭和46年
- 住居表示の実施に伴い隣接する鎌田、喜多見との境界変更を行った上、宇奈根一丁目、宇奈根二丁目、及び宇奈根三丁目に分割される。その際の各町域には旧宇奈根町のほかに、一丁目には旧鎌田町の一部が、二丁目には旧喜多見町の一部が、三丁目には旧鎌田町の一部がそれぞれ含まれる。
- なお、同年に区内で住居表示、及びそれに伴う町域整理を施行された町域としては喜多見(主に旧喜多見町。一部地区は成城としてそれ以前に住居表示)、大蔵(主に旧大蔵町)、砧(主に旧砧町)、砧公園(旧岡本町、旧大蔵町、旧玉川瀬田町、旧玉川用賀町の各一部)、鎌田(主に旧鎌田町)、瀬田(主に旧玉川瀬田町)、池尻四丁目(旧池尻町、旧下代田町の各一部)がある。これにより、世田谷区では全ての町域において住居表示を完了した。
右岸(宇奈根山野)地域