瀬戸デジタルタワー

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瀬戸デジタルタワー(せとデジタルタワー)は愛知県瀬戸市にある、中京圏地上デジタルテレビ放送を専門に送信する集約電波塔である。送信所名は瀬戸デジタルテレビ放送所

歴史

中京広域圏においての地上デジタル放送は2003年12月1日に関東、近畿と共に日本国内の先行地域として開始される事が決定したが、放送開始に際し各送信所では電波の周波数や変調方式の違いから、それまでのアナログ放送用の送信アンテナに加え、新たにデジタル放送用の送信アンテナを設置しなければならなかった。関東の「東京タワー」、近畿の「生駒送信所」ではそれまでのアナログ放送とほぼ同じ場所にデジタル用の送信アンテナ、あるいは送信塔を設置し対応した(関東圏は2013年5月31日に「東京スカイツリー」へ移転)。

一方、在名各局は老朽化による強度不足とスペース不足からアナログ放送送信所である「名古屋テレビ塔」及び「東山タワー」には新規にデジタル用の送信アンテナを設置することが出来ず、アナログテレビとデジタルテレビは別の場所から送信することになった。場所については検討段階でRADIO-i2010年9月閉局)と同じ三国山からの送信も検討され、実際に三国山に地デジ実験局が設置されたものの、テレビ愛知などのエリア外への電波の到達(スピルオーバー)が問題となったため断念し、瀬戸市内の住宅地である現在地に決定した。

  • 2002年6月6日 - 起工式。
  • 2003年
  • 2004年
    • 8月3日 - この日から全局ともフルパワー化にむけ段階的に出力を増力。
    • 9月29日 - テレビ愛知がフルパワーとなる1kWでの放送を開始。
    • 12月1日 - テレビ愛知を除く全局がフルパワーとなる3kWでの放送を開始。

放送区域

NHK名古屋放送局(総合・Eテレ)と広域民放4局(東海テレビ放送(THK)・中京テレビ放送(CTV)・CBCテレビ(CBC)・名古屋テレビ放送(NBN))の放送エリアのめやすは、愛知県岐阜県三重県の東海3県の各一部地域[1]である。テレビ愛知(TVA)は愛知県の一部地域と岐阜県の長良川沿岸と三重県の伊勢湾の湾岸地域(四日市市・桑名市・津市)の一部地域が放送エリアのめやすとなっている[1]

施設

標高108 mに位置する。電波塔の高さは245 mで、最上部に上・中・下3機の送信アンテナが設置されている。下段以外はいずれも共用である。

送信所の隣には瀬戸市デジタルリサーチパークセンターがあり、スタジオ、マルチメディア電子会議室、インターネットコーナー(自由に利用できる)などがある。また、タワー上部に設置されたカメラ(自由に遠隔操作できる)の映像を見られるコーナーがあり、周辺の景色を楽しめる。地上デジタル放送の番組を流しているテレビがあるが、電波の届かないアンテナの真下であり受信出来ないため、CATVを使用している。

地上デジタルテレビジョン放送送信設備

リモコン
キーID
放送局 コールサイン 物理
チャンネル
空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
偏波面
1 THK
東海テレビ放送
JOFX-DTV 21ch 3kW 34kW 中京広域圏 約290万世帯 水平偏波
2 NHK名古屋
Eテレ
JOCB-DTV 13ch 33kW 全国放送 約310万世帯
3 NHK名古屋
総合
JOCK-DTV 20ch 愛知県
4 CTV
中京テレビ放送
JOCH-DTV 19ch 34kW 中京広域圏 約290万世帯
5 CBCテレビ JOGX-DTV[2] 18ch
6 NBN名古屋テレビ放送
愛称「メ~テレ」
JOLX-DTV 22ch
10 TVA
テレビ愛知
JOCI-DTV 23ch 1kW 5.1kW 愛知県 約230万世帯

関連項目

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脚注

  1. 1.0 1.1 放送エリアのめやす(名古屋局)
  2. CBCテレビのコールサインは、2013年3月31日までは「JOAR-DTV」だった。

外部リンク

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