台湾ラーメン
台湾ラーメン(たいわんラーメン)は、主に中京圏の中華料理店・台湾料理店にて供されるラーメンの一種である。豚挽き肉・ニラ・長ねぎ・モヤシなどをトウガラシで辛く味付けして炒め、醤油ベースのスープを加えて茹でた麺にかけたもので、ニンニクをたくさん入れるのも特徴の一つ。愛知県名古屋市がその発祥で、名古屋めしの一種とされる。
発祥と普及
テンプレート:独自研究 1970年代に、名古屋市千種区今池にある台湾料理店『味仙』(みせん)の台湾人店主の郭明優が、台南名物の担仔麺を元に賄い料理として作ったのが起源とされる[1]。名古屋人の好みに合わせて味付けを辛くしたもので、台湾人店主が考案したため『台湾ラーメン』と名付けられた。本場台湾では四川風などの辛い麺料理はあるが、同一の激辛ラーメンは存在しない(「スパゲティ・ナポリタン」や「アメリカン・コーヒー」がないのと同じ)。
この麺は以前から店のメニューとして存在しており、一部の客の間だけで愛されていた。急激に広まったのは激辛ブームに沸いた1980年代中期からで、辛い料理として多くのテレビ番組で取り上げられた。「トウガラシに含まれるカプサイシンには痩せる効果がある」「具材のニラなどでスタミナが付く」などといった触れ込みによって人気に火が付いた。
その後、台湾ラーメンは周辺の飲食店にも影響を及ぼすようになった。例えば、名古屋大学生協の学生食堂やトヨタ自動車の社員食堂などではレギュラーメニューとして取り扱っており、固定ファンが多い。現在では、名古屋市内の中華料理店のおよそ7割がメニューに置いている[1]ためテンプレート:要出典範囲
テンプレート:要出典範囲また非常に辛いため、辛さを苦手な人にも配慮した、アメリカンコーヒーと同じく辛さを薄くした「アメリカン」も存在する[2]。醤油スープが基本だが、店によっては味噌ラーメンやトンコツラーメンの「とんこつ台湾」や塩ラーメンの「塩台湾」、「札幌台湾」などと台湾ラーメン風にアレンジして出す場合も見られる。
脚注
関連項目
外部リンク
- 台湾には存在しない愛知県名古屋発の「台湾ラーメン」はどこから来たのか? - マイナビニュース
台湾にはない台湾ラーメンは名古屋生まれ(All About、2006年8月8日、執筆: 大竹敏之)