三条競馬場
テンプレート:競馬場 テンプレート:公営競技場外発売所 三条競馬場(さんじょうけいばじょう)は、かつて新潟県三条市にあった地方競馬の競馬場である。
本項では現在の三条場外発売所(さんじょうじょうがいはつばいじょ)についても記述する。
概要
1948年、旧大島村(現・三条市下須頃)の信濃川河川敷内に開設された[1]。新潟県競馬組合の管轄で、新潟競馬場(日本中央競馬会併用)と交代で新潟県競馬を開催してきた。1970年には5000人収容のスタンドが開設された。
しかし後年は県競馬の事業そのものの収支が悪化し、慢性的な赤字に陥った。2000年はコスト削減のため、三条開催を暫定的に1シーズン取りやめ、新潟のみで開催。2001年から三条開催を再開したものの、県競馬は既に約67億円の累積赤字を抱え、業績改善が困難な状況となったことなどから、2001年8月16日のレースをもって三条開催を廃止、さらに新潟開催も2002年1月の開催をもって廃止され、これにより県競馬は全廃された。
本場で開催していた末期より、中央競馬の三条場外発売所としても利用されていたため、スタンドは閉鎖後もしばらく撤去されなかったが、後に馬券売場など施設の一部が東京都競馬に譲渡され三条場外発売所として南関東公営競馬の場外馬券売場が設置されたことにより、入れ替わる形で中央競馬の馬券発売は取りやめとなっている。
2004年7月に発生した平成16年7月新潟・福島豪雨(7.13水害)の後、競馬場のコースや立見観覧席等が被災地の廃棄物置場に充てられた。その後スタンドの一部(旧土手に掛かる部分)が撤去されたが、スタンド本体(1階)においては馬券発売が現在も行われている。
2009年に開催されたトキめき新潟国体では馬術の競技会場として使用された[2]。但し競技施設は開催期間中に限って特設されるものであり、常設の施設が整備されるわけではない。県と三条市では現在、国体終了後も馬術場を存続させるか否かについて検討を行っている。
現在、競馬場コース跡地には三条乗馬クラブが活動をしており、競馬場が廃止された今でも馬の姿を見ることができる。
施設の老朽化により大井競馬の発売を2015年1月23日をもって終了(払戻は同年3月24日に終了)予定[3]。
発売する馬券の種類
- 三条競馬場開催時
○…発売×…発売なし
単勝 | 複勝 | 枠番連複 | 枠番連単 | 馬番連複 | 馬番連単 | ワイド | 3連複 | 3連単 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × |
- 三条場外発売所
ワイド・3連複・3連単を加えた9種類全て発売。
閉鎖直前のレースコース
- 一周1000m(直線195m)の右回りダートコース。このため800mなどの短距離レースを除き、ゴール板の前を2回以上通過する形態であった。
- 設定距離:800m、1200m、1600m、1650m、1700m、1800m、2200m。
- フルゲート10頭(1600mは8頭、1650m、1800mは9頭がフルゲート)。
- コースの外周のみ賃借契約がなされていたことから、コースの中は畑となっていた。
交通アクセス
- 東三条駅から新潟交通観光バス・越後交通バス各方面行で
- 燕三条駅三条口から越後交通バス「東三条駅前」行で
- 新潟駅万代口バスターミナルから新潟交通観光バス「【高速】東三条駅前」行で
- いずれも「競馬場前」下車すぐ
出典・脚注
テンプレート:Navbox- ↑ 1948年11月23日米軍撮影 (USA-R465-No2-106) の空中写真 - 地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院)
- ↑ 馬術競技開催期間は馬券の場外発売は行われなかった。
- ↑ 平成26年度大井競馬の開催日程等について