ロンドン交響楽団
テンプレート:Infobox Musicianテンプレート:Portal クラシック音楽 ロンドン交響楽団(ロンドンこうきょうがくだん、テンプレート:Lang-en、略称LSO)は、イギリスのプロのオーケストラのひとつ。ロンドンのオーケストラの中でも中心的存在[1]。本拠地は、1982年よりロンドンのバービカンセンター。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とならび、「女王陛下のオーケストラ」としても知られ、名誉総裁(パトロン)にはエリザベス2世が就いている。
歴史
1904年にクィーンズホール管弦楽団のメンバーを中心に、英国初の独立採算、自主運営のオーケストラとして発足。同年6月9日にクィーンズホールにおいて、ハンス・リヒターの指揮で第1回コンサートを開催した。その後、リヒターは首席指揮者に就任し、1911年にエドワード・エルガーにその座を譲るまで楽団の基礎を固める。
1906年には、英国のオーケストラとして初めて海外ツアーを実施し、パリで演奏を行う。アメリカ(1912年)、イスラエル(1960年)、日本(1963年)へのツアーも、英国のオーケストラとして初めて行う。
指揮者
総裁(President)
- 1920年代 ハワード・ドゥ・ウォールデン
- 1948年-1957年 ウィリアム・ウォルトン
- 1958年-1974年 アーサー・ブリス
- 1977年-1981年 カール・ベーム
- 1987年-1990年 レナード・バーンスタイン
- 2007年- コリン・デイヴィス
首席指揮者(Principal Conductors)
- 1904年-1911年 ハンス・リヒター
- 1911年-1912年 エドワード・エルガー
- 1912年-1914年 アルトゥール・ニキシュ
- 1915年-1916年 トーマス・ビーチャム
- 1919年-1923年 アルバート・コーツ
- 1930年-1931年 ウィレム・メンゲルベルク
- 1932年-1935年 ハミルトン・ハーティ
- 1950年-1954年 ヨーゼフ・クリップス
- 1961年-1964年 ピエール・モントゥー
- 1965年-1968年 イシュトヴァン・ケルテス
- 1968年-1979年 アンドレ・プレヴィン
- 1979年-1988年 クラウディオ・アバド
- 1987年-1995年 マイケル・ティルソン・トーマス
- 1995年-2006年 コリン・デイヴィス
- 2007年- ヴァレリー・ゲルギエフ
副客演指揮者
- 1985年-2008年リチャード・ヒコックス
自主レーベル
ロンドン交響楽団は2000年に自主レーベルLSO LIVEを設立し、首席指揮者であるコリン・ディヴィスをはじめ、ベルナルト・ハイティンク、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチなど、多くの指揮者とのライブ録音をCD化し、販売している。多くの作品はCDだけでなくSACDも存在する。日本でも大型レコード店にて入手可能である。また一部の作品はiTunes Music Storeでも入手出来る。
映画音楽
ロンドン交響楽団はクラシック音楽のほかに、『スター・ウォーズ・シリーズ』など映画音楽の録音にも、戦前から数多く参加しており、この分野でもその名が知られている。
日本映画では、大林宣彦監督作の『水の旅人』(音楽:久石譲)のテーマ音楽に当楽団が起用されている。
黒澤明が『乱』で当初、このオーケストラを起用するつもりだったという逸話もある(武満徹の反対に遭い、札幌交響楽団が起用された)。
ゲーム音楽
日本ファルコム製作ゲームのBGMをアレンジした2枚組CDアルバム「FALCOM NEO CLASSIC」が1992年にキングレコードから発売された。指揮はコンスタンチン・パブロフ。
1枚は服部隆之の編曲によるフルオーケストラだが、もう1枚は松武秀樹及び入江純によるシンセサイザーとの共演という、非常に意欲的な作品となっている。
脚注
- ↑ 2012年ロンドンオリンピックの開会式でも同楽団が起用されている。