テルル

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テンプレート:Elementbox テルルテンプレート:Lang-en-short)は原子番号52の元素元素記号Teカルコゲン元素の一つ。

性質

金属テルルと無定形テルルがあり、金属テルルは銀白色の結晶半金属)で、六方晶構造である。にんにく臭がある。

金属テルルの比重は6.24、融点は450 テンプレート:℃沸点は1390 テンプレート:℃(融点、沸点とも異なる実験値あり)。酸化力のあるには溶ける。ハロゲン元素とは激しく反応する。酸化数は-2, +2, +4, +6価をとる。また、化学的性質はセレン硫黄に似ている。燃やすと二酸化テルルになる。天然に元素鉱物として単体で存在することがある(自然テルル、native tellurium)。

また、テルル単体及びその化合物には毒性があることが知られている。また、これらが体内に取り込まれると、代謝されることによってジメチルテルリドになり、呼気がニンニクに似た悪臭(テルル呼気)を帯びるようになる。

歴史

1782年にF.J.ミュラーが単体分離、1798年にクラプロートによって命名された[1]。語源はラテン語のTellusで、これは地球を意味するとともに、ローマ神話で大地の女神の名である[1]。また、周期表上でテルルの一つ上に位置するセレンギリシャ神話の月の女神の名である。

化合物

酸化物とオキソ酸

ハロゲン化物

その他

同位体

テンプレート:Main テルルにはいくつかの安定同位体があるが、2.2×1024年の半減期を持つテンプレート:核種(これは現在知られている放射性同位体の半減期の中で最も長い)や、7.9×1020年とこちらもまた非常に長い半減期を持つテンプレート:核種もあり、これらのほうが安定同位体よりも存在量が大きい。このような一つ以上の安定同位体を持つ元素の中で天然放射性同位体が安定同位体より多く存在している元素は、テルルの他にインジウムレニウムがある。

用途

埋蔵量・生産・消費

鉱業便覧[2]によると、テルルの埋蔵量(資源量)は3万8000トンである。上位からアメリカ合衆国(6000トン)、ペルー(1600トン)、カナダ(1500トン)[3]。いずれもズリなどを含まないテルルの純分量である。2000年時点の年間生産量は322トン。上位からカナダ(80トン)、ベルギー(60トン)、アメリカ合衆国(50トン)、ペルー(39トン)、日本(36トン)であり、上位5カ国で生産量の82.3%をまかなう[4]。1998年時点の年間消費量は145トン、そのうち日本が48トンを消費している[5]。テルルの2000年時点のテンプレート:要検証範囲を占める[6]

埋蔵地域

  • 産出としては北海道手稲鉱山の手稲石や静岡県河津鉱山のマックスアルパイン石がある。テルル酸塩鉱物・亜テルル酸塩鉱物は現在までに計37種類が知られているが、日本で発見されたものも多い。

出典

テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:Sister

テンプレート:元素周期表 テンプレート:テルルの化合物

テンプレート:Link GA
  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite
  2. 経済産業調査会、『鉱業便覧 平成14年版』、2003年、ISBN 4806516597
  3. 『鉱業便覧』、p.222
  4. 『鉱業便覧』、p.226
  5. 『鉱業便覧』、p.230
  6. 『鉱業便覧』、p.243