セロリ
テンプレート:栄養価 セロリ(テンプレート:Lang-en-short、学名: Apium graveolens var. dulce)は、セリ科の植物。
概要
オランダミツバ、清正人参(きよまさにんじん)、セルリー、セレリィ、塘蒿とも呼ばれ、コーネル、トールユタなどの品種がある。中国で改良されたキンサイ(芹菜、英: Chinese celery)は、広東セロリ(カントンセロリ)やスープセロリとも呼ばれる。葉、茎、根、実、ほぼ全ての部分を食用にできる。独特の強い香りがある。セロリアック、セルリアックなどの名称で呼ばれる根菜は同種の別変種。
特徴
色は緑、淡緑、黄白などで淡色野菜に分類される。品種が色によって黄色種、緑色種、中間種に大別される。茎の高さは約30 - 75cm。
歴史
ヨーロッパ・中近東の広い地域にわたる冷涼な高地の湿原が原産といわれる。古代ローマ・ギリシャにおいては食用にせず整腸剤、強壮剤、香料として利用された。食用に使われるようになったのは17世紀に入ってから。
- 日本
加藤清正が文禄・慶長の役の際に日本に持ち帰ったという説がある。そののち、1800年頃にオランダ船により運ばれたが、独特の強い香りのために普及しなかった。盛んに栽培されるようになったのは戦後、食生活が洋風化していってからのことである。
利用
食用
茎・葉は生食されるが、その他にも漬物、佃煮、スープ、シチューなど肉料理の香味野菜として使用される。キンサイは炒め物にもよく使われる。
その他
種を炒ったものや、種から搾取した油も食べられるが、この油は子宮を刺激する作用を持ち、流産や早産の危険性があるので、妊婦が油を大量に摂取することは避けるべきである。 また、蒔種用に栽培するものは食べることを想定せずに農薬を使用していることが多いので食用は避ける。
搾油のほか、実は乾燥させて香辛料、薬用としても使用される。セロリの種から製した香辛料は「テンプレート:Anchor」と呼ばれ、ピクルスやスープなどに用いられる[1]。このセロリシードの粉末と食塩とを混ぜたものを「テンプレート:Anchor」と呼び、やはり香辛料として用いられる[1]。
生産
現在、日本で食用として栽培されている物のほとんどは、アメリカで作られた品種を元にしているが、キンサイの栽培も行われている。日本に輸入される割合は、アメリカ産のものが一番多い。また、輸入品の場合検疫の関係で葉より上部の部分は全て切り落とされ、茎より下の部分のみであるため、国産品と輸入品の見分けが付きやすい。