近江長岡駅
近江長岡駅(おうみながおかえき)は、滋賀県米原市長岡にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)東海道本線の駅である。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地上駅。駅舎は構内西側にあり、2つのホームとは地下通路で連絡している。
東海交通事業の職員が業務を担当する業務委託駅で、大垣駅が当駅を管理している。1999年頃に、直営駅から業務委託駅に変更された。みどりの窓口が設置されているが、JR東海では、現在は簡易委託駅にもマルス端末が設置されているためか、窓口の「みどりの窓口」マークは消去されている(時刻表の索引地図では緑色となっているため廃止ではない)。
もともと、現在の国道365号に沿った旧線から米原駅方面へ分岐されたルート上に設置された駅であるため、関ヶ原駅 - 米原駅において当駅付近のみ北側へ迂回しているような線形となっている(国道21号や東海道新幹線、名神高速道路等は直進している)。このため、当駅から関ヶ原駅まで半径402mのカーブが多数あり、制限速度80km/hの区間が頻発する。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | テンプレート:Color東海道本線 | 上り | 大垣・名古屋方面[1] |
3・4 | テンプレート:Color東海道本線 | 下り | 米原・京都方面[1] |
通常は本線である2・3番線のみ使用する。1・4番線は待避線であり、1番線は一部の列車が使用するが、2010年度ダイヤでは4番線への旅客列車の発着はない。
貨物取扱・専用線
現在は臨時車扱貨物のみを取り扱っており、貨物列車の発着はない。
かつては駅北側へ分岐し、住友大阪セメント(旧・大阪セメント)伊吹工場へと続く専用線が存在した。専用線は、かつての東海道本線の廃線跡を一部流用する形で敷設された全長3.7kmの電化路線で、同社の私有電気機関車であるいぶき500形が2両運用されていた。同線の廃止後、いぶき500形は大井川鉄道(現、大井川鐵道)へ転じている。駅構内には貨車のためのヤードも存在したが専用線と共に廃止された。一部の線路のみ残存し、保線機械の留置に使われることがある。
また1980年代まで、近江鉱業長岡工場へ続く専用線もあり、砕石も扱われていた。同社社屋前から駅方向に向かって伸びている築堤に痕跡が残る(一部残された線路上に白い二軸貨車が置かれている)。
利用状況
「滋賀県統計書」によると、一日平均の乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1992年 | 923[2] |
1993年 | 935[3] |
1994年 | 939[4] |
1995年 | 921[5] |
1996年 | 920[6] |
1997年 | 897[7] |
1998年 | 891[8] |
1999年 | 870[9] |
2000年 | 858[10] |
2001年 | 828[11] |
2002年 | 804[12] |
2003年 | 808[13] |
2004年 | 不明 |
2005年 | 〃 |
2006年 | 〃 |
2007年 | 840[14] |
2008年 | 862[15] |
2009年 | 842[16] |
2010年 | 835[17] |
2011年 | 825[18] |
2012年 | 833[19] |
駅周辺
バス路線
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
近江長岡駅 | 近江長岡線 | グリーンパーク山東・伊吹高校・宮司北 | 長浜駅 | 湖国バス | 早朝夜間運転 |
グリーンパーク山東・伊吹高校・宮司北・長浜市立病院 | 長浜駅 | 朝~夕運転 | |||
長岡登山口線・曲谷線 | 村木・ジョイ伊吹 | 伊吹登山口 | 湖国バス | ||
村木・ジョイ伊吹・伊吹登山口・曲谷 | 甲津原 | 湖国バス | |||
梓河内線 | 村木・柏原 | 梓河内 | 湖国バス |
歴史
- 1889年(明治22年)7月1日 - 関ヶ原駅 - 馬場駅(現・膳所駅)間の開通時に、長岡駅(ながおかえき)として開業。
- 1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定。東海道線(1909年に東海道本線に改称)の所属となる。
- 1899年(明治32年)10月15日 - 関ヶ原駅との間に、現在の柏原駅廻りのルートである勾配緩和線が開業。深谷駅廻りの旧線は休止(同年12月28日廃止)。
- 1914年(大正3年)12月1日 - 近江長岡駅に改称。
- 1952年(昭和27年)5月頃 - 大阪窯業セメント(現在の住友大阪セメント)専用線が運行開始。
- 1971年(昭和46年)10月4日 - 専用線発着を除く貨物の取扱いを廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)が継承。
- 1999年(平成11年)6月28日 - 貨物列車の発着最終日、住友大阪セメント専用線の運行終了[20]。
隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 東海道本線
- テンプレート:Color特別快速・テンプレート:Color新快速・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color区間快速・テンプレート:Color普通(区間快速は米原方面行きのみ運転)
かつて存在した路線
脚注
関連項目
テンプレート:東海道本線 (JR東海)- ↑ 1.0 1.1 駅構内の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(駅掲示用時刻表のPDFが使われているため。2011年1月現在)。
- ↑ 平成4年滋賀県統計書
- ↑ 平成5年滋賀県統計書
- ↑ 平成6年滋賀県統計書
- ↑ 平成7年滋賀県統計書
- ↑ 平成8年滋賀県統計書
- ↑ 平成9年滋賀県統計書
- ↑ 平成10年滋賀県統計書
- ↑ 平成11年滋賀県統計書
- ↑ 平成12年滋賀県統計書
- ↑ 平成13年滋賀県統計書
- ↑ 平成14年滋賀県統計書
- ↑ 平成15年滋賀県統計書
- ↑ 平成19年滋賀県統計書
- ↑ 平成20年滋賀県統計書
- ↑ 平成21年滋賀県統計書
- ↑ 平成22年滋賀県統計書
- ↑ 平成23年滋賀県統計書
- ↑ 平成24年滋賀県統計書
- ↑ テンプレート:Cite journal