東久留米駅
東久留米駅(ひがしくるめえき)は、東京都東久留米市東本町にある、西武鉄道池袋線の駅。駅番号はSI14。
目次
駅構造
相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。駅舎の出入口は東口と西口に加え、連絡通路で結ばれる形で北口(東口・西口が開設されるまでの旧来の駅前広場)がある[1]。
元々は貨物列車の発着に対応するべく側線が設けられており、島式ホームの形態であった。1970年に現行の相対式とされたが、側線の跡地がホームの外側に残っている。これは戦時中にあった中島飛行機関連工場への専用線の名残りであり、ひばりが丘団地の建設資材を運んだ時期もあった。専用線跡には遊歩道と送電線が通っている。
また、所沢寄りのホームが40年近くに渡り仮設(パイプ組み)の状態で維持されていたこと、現在の橋上駅舎建設が計画される以前(1970年の跨線橋設置時)から跨線橋に橋上駅舎の増設が可能なように鉄骨が配慮されていたこと、ホームの既存部が緩やかなカーブを描いていること、ホーム屋根の池袋よりの鉄骨が延長可能な形状であることなどから、側線跡地を活用し、池袋側にホームを移設の上、島式ホーム2面4線の形態にできるように考慮していた事が伺える。なお、側線の跡地は駐輪場や店舗などに活用されている。
エスカレーターは東口・西口地上部と改札外コンコース間に各1基、北口地上部と連絡通路間に2基および改札内コンコースと各ホーム間に各1基の合計6基、エレベーターは東口・西口・北口に各1基、改札内コンコースと各ホーム間に各1基の合計5基が設置されている。
トイレは2階改札内と西口改札外1階にあり、いずれも多機能トイレを併設している[1]。
橋上駅舎部の売店は2008年7月14日よりTOMONYとしてリニューアルオープンした。
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color池袋線 | 上り | 練馬・池袋・新木場・渋谷・横浜方面 |
2 | テンプレート:Color池袋線 | 下り | 所沢・飯能・西武秩父方面 |
- 副都心線直通列車は2013年3月16日実施のダイヤ改正で、日中は土曜・休日ダイヤの当駅11:34発各停元町・中華街行を除いて停車しなくなった[2]。この為、当駅から副都心線方面へ乗降する場合は、途中のひばりヶ丘駅などで必ず乗換える必要があり、列車接近放送時が流れるアナウンスでその旨が伝えられる。
- 人身事故や信号トラブルなどの輸送障害時、運転整理の関係で運休等が相次いで当駅に停車する電車が極端に減ってしまうような場合、急行が臨時停車することがある。
利用状況
2011年度の1日平均乗降人員は51,808人であり[3]、西武鉄道全92駅中16位である[4]。2009年度までは、東隣のひばりヶ丘駅と同様に微増傾向であった。
近年の1日平均乗降人員、乗車人員の推移は下記の通りである。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員 |
---|---|---|
1990年 | 21,860[5] | |
1991年 | 21,984[6] | |
1992年 | 22,074[7] | |
1993年 | 21,975[8] | |
1994年 | 22,395[9] | |
1995年 | 22,582[10] | |
1996年 | 22,962[11] | |
1997年 | 23,170[12] | |
1998年 | 23,701[13] | |
1999年 | 23,959[14] | |
2000年 | 24,033[15] | |
2001年 | 47,798[16] | 24,216[17] |
2002年 | 47,719[18] | 24,148[19] |
2003年 | 48,673[18] | 24,607[20] |
2004年 | 48,983[18] | 24,759[21] |
2005年 | 49,205[18] | 24,874[22] |
2006年 | 49,754[18] | 25,121[23] |
2007年 | 50,840[3] | 25,642[24] |
2008年 | 51,791[3] | 26,063[25] |
2009年 | 52,302[3] | 26,288[26] |
2010年 | 52,275[3] | 26,129[27] |
2011年 | 51,808[3] |
駅周辺
西口ロータリーから市役所方向に一直線にのびている道路は「まろにえ富士見通り」と呼ばれ、駅2階にある「富士見テラス」からこの通りの方向を見ると、天候にもよるが富士山がはっきり見え[28]、関東の富士見百景に選出されている[29]。また、毎年12月25日には、日没の頃にここから富士山を望むと、夕日が富士山の山頂にかかって沈んでいく「ダイヤモンド富士」と呼ばれる現象が見られる[30]。
2007年元日付読売新聞東京本社版の1面カラー写真に「富士見テラス」から撮影された富士山が採用された。
駅周辺は土地区画整理事業によってマンションが多数建設された。
駅ナカ店舗
出店店舗の詳細は西武プロパティーズ公式サイト『東久留米駅の店舗情報』を参照。
- 東久留米市役所 東久留米駅市民サービスコーナー
- Emio東久留米
北口
- 警視庁田無警察署 門前地域安全センター(旧・門前交番)
- 東京学芸大学附属特別支援学校
- 東久留米市教育センター中央相談室
- 東久留米市コミュニティホール東本町
- 東京都道・埼玉県道234号前沢保谷線
- ミヤモト薬局 東久留米店
- サンドラッグ 東久留米店
- 琴海らーめん 東久留米北口店(留学生、インターナショナルスクールの生徒さんの利用が多い)
- イオンバイク 東久留米北口店
西口
- 東久留米市役所
- 東久留米市民プラザ
- 東久留米市 スペース105
- 東久留米市男女平等推進センター
- 東久留米郵便局
- 東久留米本町郵便局 - 旧特定局、風景印あり。
- 田無警察署 南沢交番
- 東京消防庁 東久留米消防署
- ヤマダ電機東久留米店(旧サトームセン)
- イトーヨーカドー 東久留米店
- スーパーヤマザキ 東久留米西口店
- マツモトキヨシ 東久留米西口店
- 東久留米自動車教習所
- 多聞寺
- みずほ銀行 東久留米支店
- りそな銀行 東久留米支店
- 多摩信用金庫 東久留米支店
東口
- 田無警察署 東久留米駅前交番
- 西武バス東久留米駅案内所
- 東久留米消防署 新川出張所
- 東久留米市立東部地域センター
- 東久留米市立東部図書館
- 東久留米市大門町地区センター
- 東久留米市立けやき児童館
- 東久留米市東部地域包括支援センター
- 東久留米市スポーツセンター
- 東久留米大門郵便局
- 浄牧院
- 東京都道125号東久留米停車場線
- クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン(インターナショナルスクール)
- スーパーヤマザキ 東久留米東口店
バス路線
西武バスにより運行されており、全路線が当駅を起・終点とする。
東久留米駅東口
東久留米駅西口
- 1番のりば
- 武21:東久留米市役所・久留米西団地経由 武蔵小金井駅行
- 番号なし:東久留米市役所・久留米西団地経由 滝山営業所行
- イオンモールシャトル:イオンモール東久留米行
- 2番のりば
橋上駅舎・ロータリーが完成する前は、北口(地上駅舎)横から現行の東口発の路線が運行されていた。その後この場所は駐車場とされた。また、東口のエレベーターが設置されているあたりにバス用のターンテーブルが設置されていた。
北口徒歩3分の所に立地していた「東久留米駅ターミナル」から、現行の西口2番乗り場発の路線に加え、1988年まで、田45:田無駅 - 東久留米駅ターミナル間の路線が運行されていた。かつてのターミナルは宮地楽器東久留米センター前のマンション敷地である。田45の経路の一部は2013年に開設したイオンモール東久留米シャトルのルートになっている。
武21系統(入庫の滝山営業所行も含む)はロータリー完成後の新設である。久留23系統は、その後の新座駅南口ロータリー完成に伴う久留22-1系統新座市役所行の延長・系統番号変更によって設定された系統である。
いずれの系統も、2010年現在とは駅周辺の経路が異なっている。
歴史
- 1915年(大正4年)4月15日 - 武蔵野鉄道が池袋 - 飯能間で営業を開始するにあたり開業。当初の予定では、現行の市中央部にある前沢宿を通る予定であったが、地主の反対に遭い、現行の駅周辺部の地主が土地を提供し、開通となる。仮に予定通り前沢宿付近に駅が設置されていたとすると、西武池袋線は清瀬市や埼玉県新座市を通ることはなく、東村山市中央部を経由して所沢駅に向かうか、東村山駅で西武新宿線と接続していたと考えられており、ひばりヶ丘駅の所沢側、清瀬駅の池袋側、秋津駅の所沢側で大きく屈曲しているのはその名残である。なお、当時の隣の駅は保谷駅と所沢駅であった。
- 1940年(昭和15年)頃 - 中島飛行機の関連工場への貨物引き込み線が完成(1960年頃撤去)。引き込み線は現在の西東京市にあった中島航空金属田無製造所まであり、そこから中島飛行機武蔵野工場まで専用線があった。終戦後にほとんど撤去される。
- 1949年(昭和24年) - 北口駅舎が竣工。
- 1970年(昭和45年) - ホームを相対式に改築、跨線橋を設置。
- 1994年(平成6年)11月16日 - 橋上駅舎が完成[31]。、西口・東口を新設。西口にはエレベーターも設置(東口は後年設置)。
- 1999年(平成11年) - 関東の駅百選に選定される。
- 2005年(平成17年)10月 - 駅舎西口にある「富士見テラス」が「関東の富士見百景」に選定される[28]。
- 2008年(平成20年)
- 2月 - ホーム清瀬寄り部分を改修、同箇所に屋根設置。
- 3月 - ホーム上の案内板と縦書きの駅名表記を新デザインに変更。
- 2009年(平成21年)8月1日 - 駅前商店街で開催されたイベントに合わせて、同日12時から17時の間に限り、北口駅舎の駅名標示板を同駅舎がモデルとなった『めぞん一刻』の『時計坂駅』に変更[32]。
- 2010年(平成22年)
戦後直後の京王井の頭線には、吉祥寺駅から西武新宿線田無駅を経由して当駅まで延伸する計画が存在した[33]。この延伸計画は、その後頓挫してしまったが、現在では、当駅から井の頭線の起点の渋谷駅へは、東京メトロ副都心線を経由して、乗換えなしに向かうことができている。
開業時の所属自治体名は北多摩郡久留米村であった。駅名を「東久留米」としたのは、福岡県の久留米駅と区別するためである。当時、国有鉄道および連絡輸送を行う私鉄は原則として同一の駅名を付与することができなかった。その後、久留米村は1956年(昭和31年)に町政実施(北多摩郡久留米町)を経て、1970年に市制施行する。この時、自治省の同一市名不可の原則に基き、福岡県久留米市との重複回避のため、駅名と同じ「東久留米市」と命名された。
北口改修工事
1949年に建設された木造の北口駅舎は、高橋留美子の漫画『めぞん一刻』に登場する「時計坂駅」のモデルとなった。その駅舎も老朽化に伴い建て替えが行われた。
2008年2月には、改修工事に先立ち各ホームの清瀬寄りにホーム屋根を延長し、ホーム本設化工事が完了した。
本格的な改修工事は2009年6月から始まった。その間の同年8月1日には、駅前商店街で開催されたイベントに合わせて同日12時から17時の間に限り駅名標を駅舎がモデルとなった『時計坂駅』に変更した。その後、2010年1月22日に北口改札が閉鎖され、同時に駅舎も解体された。
駅舎跡地には2010年5月29日に「Emio東久留米」が開業した[34]。 テンプレート:-
隣の駅
- 西武鉄道
- テンプレート:Color池袋線
- テンプレート:Color快速急行・テンプレート:Color急行
- 通過
- テンプレート:Color通勤急行(上りのみ運転)
- テンプレート:Color快速・テンプレート:Color通勤準急・テンプレート:Color準急・テンプレート:Color各駅停車(通勤準急は上りのみ運転)
- テンプレート:Color快速急行・テンプレート:Color急行
脚注
関連項目
外部リンク
- 西武鉄道 東久留米駅
- 関東の富士見百景 (No.63) - 国土交通省 関東地方整備局
- ↑ 1.0 1.1 東久留米駅 駅構内マップ - 西武鉄道
- ↑ 該当する時間帯は、副都心線経由東急東横線・みなとみらい線直通の快速急行が運転されており、地下鉄線直通列車は毎時2本運転の新木場発着のみ。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 引用エラー: 無効な
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タグです。 「joukou07-11
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ テンプレート:PDFlink - 西武鉄道
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)224ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)230ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ テンプレート:PDFlink - 西武鉄道
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 18.0 18.1 18.2 18.3 18.4 テンプレート:PDFlink - 西武鉄道
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 28.0 28.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 『1999会社要覧』西武鉄道株式会社、1999年、100-103頁
- ↑ [1]テンプレート:リンク切れ
- ↑ 井の頭線、消えた延伸計画と「日本一」の三鷹球場 - 日本経済新聞、2013年6月16日閲覧
- ↑ テンプレート:PDFlink - 西武鉄道 2010年5月18日