四畳半フォーク
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テンプレート:独自研究四畳半フォーク(よじょうはん-)とは、フォークの中でも、恋人同士だけの貧しい暮らし(四畳半の部屋に同棲など)における純情的な内容を中心とした、主に1970年代の作品のことを指す。代表例としては、かぐや姫の「神田川」や「赤ちょうちん」などがある。ただし「神田川」の歌詞では「三畳一間」である。
歌詞の中に「四畳半」が登場しなくともそう呼ばれた理由には、その同じ時期の小説・映画・漫画の中に「四畳半」を取り上げて話題になっていた作品が少なからず存在し(例:小説「四畳半襖の下張」、漫画「男おいどん」など)、貧しさの表現として「四畳半」が一般に受け入れられ易かったという背景がある。
“もともとは蔑称であり1970年代の中頃、荒井由実(当時)がある雑誌対談において、批判的な文脈ではじめて用いた”とも言われるが原典は不明。
当時の楽曲における言及例としては、フリーランサーの「わたしたちの夢は」(1974年8月)の中に「わたしたちの夢は…(中略)…外車を乗りまわし マンションに住み 四畳半フォークを唄うことです」という皮肉めいた歌詞がある。
生活派フォーク、または私小説フォークという呼び方もなされる。なお、「生活派フォーク」は「社会派フォーク」に対応した呼び方である。