オペラ座の夜
テンプレート:Infobox 『オペラ座の夜』(A Night at the Opera)は、イギリスのロックバンド、クイーンの4枚目のアルバムである。
発売から30年経った2005年11月23日には、最新リマスターによる『「オペラ座の夜」30周年アニヴァーサリー・エディション / Queen A Night At The Opera〜30th Anniversay Edition〜』(CD+DVD2枚組)が発売された。
解説
クイーンの代表的なアルバムのひとつであり、本国イギリスで初めてチャート1位を記録したアルバム。当時のイギリスのポピュラー・ミュージック史上、最高の制作費がかかったといわれている。
クイーンの代表曲のひとつである「ボヘミアン・ラプソディ」はシングルカットされ、イギリスのチャートで9週間連続1位を記録した。「クイーン II」のジャケットをモチーフにし、映像エフェクトを駆使したプロモーション・ビデオが製作され話題になった。それまでのポピュラー音楽の動画によるプロモーション形態は演奏シーンなどが主であったが、このビデオは世界で初めての「プロモーションを目的としたビデオ」として、一般的に認識されている。
本作と次作のアルバムタイトルは、アメリカのコメディ俳優マルクス兄弟の映画のタイトルから採られたものである。
本作と次作のアルバムジャケットに描かれたロゴマークは、フレディがメンバー4人の誕生星座を忠実にデザインした図柄をアレンジし直したものである。
また、2002年にはDVD-Audio版がリリースされ、全曲dtsの5.1ch化が行われた。現在発売されているミュージック・ビデオ収録のDVDのdts 5.1ch音声は、このDVD-Audio版の音声の流用である。
『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、231位にランクイン[1]。
発売日
収録曲
Side A
- デス・オン・トゥ・レッグス - Death on Two Legs (Dedicated To...) (Mercury) - 3:43 *
- うつろな日曜日 - Lazing on a Sunday Afternoon (Mercury) - 1:07
- アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー - I'm in Love With My Car (Taylor) - 3:05
- マイ・ベスト・フレンド - You're My Best Friend (Deacon) - 2:52 * (シングルカットA面)
- ’39 - ’39 (May) - 3:31 *
- スウィート・レディ - Sweet Lady (May) - 4:03
- シーサイド・ランデヴー - Seaside Rendezvous (Mercury) - 2:15
Side B
- 預言者の唄 - The Prophet's Song (May) - 8:21
- ラヴ・オブ・マイ・ライフ - Love of My Life (Mercury) - 3:39
- グッド・カンパニー - Good Company (May) - 3:23
- ボヘミアン・ラプソディ - Bohemian Rhapsody (Mercury) - 6:00 * (シングルカットA面)
- ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン - God Save the Queen (Arr. May) - 1:18
- (*Singles)
曲解説
デス・オン・トゥ・レッグス
テンプレート:Main フレディが恨みを持つ人物に捧げた曲。詳しいことは不明だが、当時所属していたレーベルと当時のマネージャーのジャック・ネルソンのことであるという説がある。
うつろな日曜日
『うつろな日曜日』は、フレディ作曲。彼は、ピアノとヴォーカルを担当している。リードヴォーカルはスタジオで歌われ、スタジオに置かれたバケツの中のヘッドフォンで再生されている。マイクは、バケツからのサウンドを拾っており、うつろな「メガフォン」サウンドとなっている。ギターソロも、ヴォーカルトラックとレコーディングされ、「クラシック・アルバム」でのロイ・トーマス・ベイカーによる説明のとおり、レコーディングされたこれ以上のトラックはない。
アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー
マイ・ベスト・フレンド
テンプレート:Main ジョン・ディーコン作。彼の初シングルカット曲、初ヒット曲となった。ジョンがエレクトリックピアノで作曲したが、フレディがエレクトリックピアノの演奏を拒否したために結局ジョン自らが演奏を担当、ライヴではフレディがグランドピアノで演奏した。
'39
この曲は1stアルバムの最初の曲から順に数えると39曲目となる。この曲のジョン担当は本来のベースではなくダブルベース(コントラバス)による演奏である。
スウィート・レディー
『スウィート・レディー』は、ブライアンによって書かれた速いロックである。曲は、3/4メーターと珍しいロックスタイルである(ブリッジでは4/4となる)。ロジャーは、彼が今までレコーディングした中で最もドラムが難しい曲として振り返っている。ギターラインは、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』のファーストバージョンへと発展した。
シーサイド・ランデヴー
フレディー作曲。間奏部はフレディ・マーキュリーとロジャー・テイラーが、カズーの要領で口元に薄紙を当てて模したり等の手法を駆使して演奏(歌?)をオーバー・ダビングを繰り返して管楽器アンサンブル様のものに仕上げている。フレディーは主にクラリネットなどの木管楽器を、ロジャーが金管楽器という配分になっている。特にメイン・ソロを取っているトランペット・パートはロジャーらしいハイトーンを披露している。また、タップダンス・ステップ音はフレディとロジャーがミキシング卓をThimble(西洋版指貫)で叩いたものを録音。
預言者の唄
クイーンの曲の中では最長の曲。また、「うつろな日曜日」に関しても最短曲であり、このアルバムはクイーン史上最も長い曲、短い曲が両方収録されているアルバムである。
ラヴ・オブ・マイ・ライフ
グッド・カンパニー
ブライアン・メイ作曲。ボーカルも含めドラム以外の全てのパートをメイが演奏してる。デキシーランド・ジャズ風の金管、木管楽器、トゥーナフォン(手回し式自動演奏オルガン)、アコーディオンなどに聴こえる音すべてブライアン・メイのギターによるシミュレーションである。アルバムのクレジットでは「Guitar Jazz Band - Brian May」となっている。 また「Genuine Aloha Ukelele(Made in Japan) - Brian May」と同クレジットにあるようにウクレレは日本製を使用している。
ボヘミアン・ラプソディ
ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン
イギリス国歌で、ブライアンのアレンジによるギターオーケストレーションをフィーチャーしたインストゥルメンタル・ナンバー。アルバム収録に先駆けて1974年秋頃から、クイーンのコンサートを締めくくる形で会場にテープで流されるのが通例となっている(例外もあり)。
担当
- クイーン
- フレディ・マーキュリー – リードヴォーカル、コーラス、ピアノ、ジャングルピアノ、木管楽器、ヴォーカリセション (シーサイド・ランデヴー)
- ブライアン・メイ – ギター、ウクレレ、コーラス、リードヴォーカル ('39、グッド・カンパニー)、琴 (預言者の唄)、ハープ (ラヴ・オブ・マイ・ライフ)
- ロジャー・テイラー – ドラム、パーカッション、リードヴォーカル (アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー)、ブラスヴォーカリセション (シーサイド・ランデヴー)、コーラス
- ジョン・ディーコン – ベースギター、ダブルベース、電子ピアノ (マイ・ベスト・フレンド)、アコースティックギター
- 補助メンバー
- マイク・ストーン – レコーディングエンジニア
- ゲイリー・ライオンズ – 補助エンジニア
- ジョン・ハリス – 音響機器、スーパーバイザー
- デヴィッド・コスタ – アートディレクター
- リック・カーティン、ブライアン・パルマー - スペシャル・サンクス
- ジョン・リード – マネージメント
影響
当時、今までレコーディングした中で最も高価なアルバムで[2]、ブライアンは『オペラ座の夜』の成功がなかったら、クイーンは解散していただろうと断言している[3]。リリース後、アルバムは商業的に成功し、イギリスでは1位を獲得、連続しない4週でチャートのトップを飾った。アメリカでは、4位を獲得し、当時のバンドにとって強い味方であったテンプレート:Citation needed。1977年、『ボヘミアン・ラプソディ』は、2つのグラミー賞(コーラスのベスト・ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス、声のベスト・アレンジ)を受賞したテンプレート:Citation needed。
受賞
発表 | 国 | 受賞 | 年 | 順位 |
---|---|---|---|---|
1001 Albums You Must Hear Before You Die | イギリス | 死ぬまでに聴くべき1001のアルバム[4] | 2005 | * |
ABC | オーストラリア | 投票: トップ100アルバム[5] | 2007 | 28 |
BBC | イギリス | 投票: トップ100アルバム[6] | 2006 | 9 |
チャンネル4 | イギリス | 投票: グレイテスト100アルバム[7] | 2005 | 13 |
クラシック・ロック | イギリス | 史上最高のロック・アルバム100[8] | 2001 | 25 |
イギリス史上最高のロック・アルバム100[9] | 2006 | 17 | ||
70年代最高のアルバム200 (1975年は20)[10] | 2006 | * | ||
ケラング! | イギリス | 投票: イギリス史上ベスト・ロック・アルバム100[11] | 2005 | 19 |
NME | イギリス | 投票: 史上最高のアルバム100[12] | 2006 | 19 |
Q | イギリス | イギリス史上ベスト・アルバム50[13] | 2004 | 17 |
ローリング・ストーン | メキシコ | 投票: 史上最高のアルバム100[14] | 2004 | 11 |
アメリカ | 投票: 読者のトップ100アルバム[15] | 2002 | 82 | |
アメリカ | 史上最高のアルバム500[16] | 2003 | 230 | |
ヴァージン | イギリス | 投票: 史上トップ1000アルバム[17] | 1998 | 87 |
(*) 順位のないリストに記載
チャート
週間チャート
チャート (1975年–76年) | ピーク |
---|---|
オーストラリア[18] | 1 |
オーストリア[19] | 9 |
カナダ[20] | 2 |
オランダ[21] | 1 |
フランス[22] | 16 |
ドイツ[23] | 5 |
日本[24] | 9 |
ニュージーランド[25] | 1 |
ノルウェー[26] | 4 |
スウェーデン[27] | 10 |
イギリス[28] | 1 |
アメリカ[29] | 4 |
週間チャート (再発売)
チャート (2005年) | 順位 |
---|---|
フランス[22] | 11 |
日本[30] | 67 |
ポルトガル[31] | 23 |
スペイン[32] | 77 |
チャート (2011年) | 順位 |
ベルギー (Flanders)[33] | 96 |
ベルギー (Wallonia)[34] | 88 |
日本[35] | 73 |
イギリス[36] | 96 |
年間チャート
チャート (1976年) | 順位 |
---|---|
オーストラリア[18] | 4 |
カナダ[37] | 15 |
フランス[38] | 88 |
日本[39] | 22 |
イギリス[40] | 12 |
アメリカ[41] | 8 |
テンプレート:Col-end
テンプレート:S-start
テンプレート:S-bef
テンプレート:S-ttl
テンプレート:S-aft
|-style="text-align:center"
|style="width:30%"|先代:
ア・ソング・フォー・ユー by ジョージ・ベイカー
|style="width:40%; text-align:center"|オランダメガチャート No.1
1976年1月10日 – 2月28日
|style="width:30%"|次代:
欲望 by ボブ・ディラン
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売り上げ
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脚注
テンプレート:Queen- ↑ 500 Greatest Albums of All Time: Queen, 'A Night at the Opera' | Rolling Stone
- ↑ [[[:テンプレート:Allmusic]] Allmusic – Queen]
- ↑ A Night at the Opera 30th Anniversary DVD release (audio commentary)
- ↑ "1001 Albums You Must Hear Before You Die"
- ↑ The Top 100 ABC poll
- ↑ Top 100 Albums. BBC Radio 2. Broadcast 28 August 2006. Archived at rocklistmusic.co.uk
- ↑ テンプレート:Cite web. Archived at besteveralbums.com
- ↑ The 100 Greatest Rock Albums Ever. Classic Rock. December 2001. Archived at rocklistmusic.co.uk
- ↑ Classic Rock "The 100 Greatest British Rock Albums Ever", (rocklistmusic)
- ↑ Classic Rock/Metal Hammer, "The 200 Greatest Albums of the 70s", March 2006
- ↑ The 100 Best British Rock Albums Ever!. Kerrang!. 19 February 2005. Archived at rocklistmusic.co.uk
- ↑ "Oasis album voted greatest of all time". The Times. 1 June 2006
- ↑ Q Magazine: "The 50 Best British Albums Ever", July 2003 (archived at muzieklijstjes.nl)
- ↑ Rolling Stone (Mexico), "The 100 Greatest Albums of All Time", December 2004
- ↑ "Readers' Top 100 Albums". Rolling Stone. Issue 907 (17 October 2002). Archived at rocklistmusic.co.uk
- ↑ The RS 500 Greatest Albums of All Time
- ↑ Maung, Carole Aye. "Beatles albums are top 3 of all time". Daily Mirror. 7 September 1998. Retrieved 23 August 2010. Archived at TheFreeLibrary.com.
- ↑ 18.0 18.1 Kent, David (1993) (doc). Australian Chart Book 1970–1992. Australian Chart Book, St Ives, N.S.W
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 22.0 22.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
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- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web