TXNニュース THIS EVENING
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テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『TXNニュース THIS EVENING』(ティーエックスエヌニュース ディス・イブニング)は、1989年4月1日から1997年9月28日までテレビ東京系列局で放送された夕方のニュースワイド番組である。
目次
概要
テレビ東京系列の総称がメガTONからTXNに変更したのに合わせて、『メガTONニュースTODAY』に替わってスタートした。
また、TXN系のニュースで初めて週末にも進出した(それまでは週末の夕方に、ニュースの放送自体が無かった)。90年代半ばごろから週末の放送には「土曜特集」「日曜特集」のサブタイトルが付けられており、その後放送された『TXNニュースワイド 夕方いちばん』『TXNニュースアイ』では「土日特集」としてタイトルが継続使用された。
なお、日曜日で桂三枝(現・六代桂文枝)がキャスターをしていた時代(後述)にはタイトルに『桂三枝の』がついていた。
歴代のメインキャスター
期間 | 平日 | 土曜 | 日曜 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |||
1989.4 | 1990.3 | 土居壮1 | 東海林克江1 | 海江田万里 | 春日美奈子 | 桂三枝 | 春日美奈子 | |
1990.4 | 1990.9 | 横井ひろみ | 土川由加 | |||||
1990.10 | 1991.3 | 市川森一 | ||||||
1991.4 | 1992.3 | 榎田卓央 | 槇徳子 | |||||
1992.4 | 1992.9 | 田口恵美子 | 久保田麻三留 | 春日美奈子 | 久保田麻三留 | 市川森一 | 春日美奈子 | |
1992.10 | 1993.3 | (土曜と同様) | ||||||
1993.4 | 1995.3 | 鶴岡巍1 | ||||||
1995.4 | 1996.9 | 久保田麻三留2 | 横銭秀一 | 槇徳子2 | ||||
1996.10 | 1997.9 | 八塩圭子 | 福田秀和2 | |||||
|
放送時間
すべてJST、25分間の放送。
期間 | 平日・土曜日 | 日曜日 | |
---|---|---|---|
1989.4 | 1994.3 | 17:30 - 17:55 | 18:00 - 18:25 |
1994.4 | 1995.3 | 18:30 - 18:55 | |
1995.4 | 1997.9 | 17:30 - 17:55 |
タイトルロゴ
- 1989.4 - 1994.3:初代
- 1994.4 - 1996.3:2代目
- 1996.4 - 1997.9:3代目
初代と2代目は「THIS EVENING TXN」、3代目は「TXN NEWS THIS EVENING」と表記していた。
スタジオセット
- 1989.4 - 1992.3:初代
- 1992.4 - 1993.3:2代目
- 1993.4 - 1994.3:3代目
- 1994.4 - 1995.3:4代目
- 1995.4 - 1996.3:5代目
- 1996.4 - 1997.3:6代目
- 1997.4 - 1997.9:7代目
テーマ曲 (平日放送のみ)
スクランブル(ORIGINAL LOVE)- 使用時期不明ほか
- エンディングテーマは、他の東京キー局の夕方のニュース番組ではオンエアーをする際に、ネットしている(していた)局によってはそのテーマソングがローカル差し替えを行っている関係でほとんど聴くことができず、雑誌などでタイアップの告知があっても、キー局の本来の放送対象地域である関東広域圏(首都圏)でしか視ることができなかった。しかし、『ニュース THIS EVENING』については25分編成の保守系全国ニュースだったため、ローカル差し替えがしにくい編成が効を奏してエンディングテーマが聴ける機会があるにはあった。しかし、番組の構成を変更するたびにエンディングテーマは廃止の道を辿った。
- 平日版最終回まで使用されたエンディングテーマは、チャーミースマイル&グリーンヘッドの「Growin'Up」である。
放送局
- テレビ東京(制作局)
- テレビ北海道(1989.10 - )
- テレビ愛知
- テレビ大阪
- テレビせとうち
- TVQ九州放送(当時はTXN九州、1991.4 - )
- 岐阜放送
- びわ湖放送(タイトルは『BBCニュースTODAY』に改題して放送)
- 奈良テレビ放送
- テレビ和歌山
備考
岐阜放送版「ニュース THIS EVENING」の概要
- 岐阜放送では、1992年4月までは17:20開始の『GBSニュースTODAY』(メガTON側でニュースTODAYと称していた時代とロゴも映像も同じオープニングに音声をつけた。後に枠全体を『岐阜新聞ニュース』と改題)のコーナーで、オープニング終了後の17時30分10秒に飛び乗り本編終了までネットしていた(アイキャッチ等でTXN側の「ニュース THIS EVENING」と出るのも差し替えず)。エンディングは差し替えていた。なお、この3年間は新聞では「N全国・岐阜」と表記されていた。
- 1992年4月以降は、TXNへの改称に合わせて『ニュース THIS EVENING』と改題したうえで17:29より放送を開始。平日の放送時間は17:29分から18:10分までの41分編成という当時の報道番組としては微妙に半端な放送時間数だった。番組開始から約1分間は岐阜放送のスタジオからの放送だった。理由は、岐阜放送独自のオープニング(岐阜放送独自のオープニングCGを表示したあと、キャスターが挨拶して、季節の映像などを背景に今日伝える<テレビ東京発の>全国のニュースと岐阜県ローカルパート<岐阜新聞ニュース>の主な項目を紹介し、そのあと「まずは全国のニュースを東京からお伝えします」と言ってテレビ東京版の放送に飛び乗っていた)が存在していたためテレビ東京系での番組開始時のオープニング部分は放送せず、オープニングが終了する17時30分30秒あたりからの飛び乗りという形だった。
- 岐阜放送でのオープニングの概要は、岐阜市内上空の空撮映像が映り、市街のどこからか岐阜県の地形を包んだ青い球体CGがいきなり飛んできて画面中央で止まり、そのあと球体の上に「THIS EVENING」(ただし、テレビ東京仕様のロゴではなく、独自デザイン書体であった)が前後に回転しながら現れて止まり、球体の下に黄色い「ニュース」の文字が現れる。このようにして番組タイトルを形成するが、BGMが止まるとバラバラに球体CGやタイトルロゴが画面のあちこちに散らばり消えていくものであった。しかし、末期になるとテレビ東京側の構成が変わり、番組開始時点でオープニング画面とならずキャスターコメントが入ったりヘッドラインニュース(『NEWSBOX』)を行った後にオープニング画面となっていたため、飛び乗りの段階でコメントの途中からだったりテレビ東京側のオープニングの途中からだったり、非常に中途半端な開始となったため、岐阜放送テレビ側もテレビ東京からのネットを17:30丁度に変更した。
- 17:52分ごろからスタートしていた岐阜県ローカルパート・「THIS EVENING 岐阜新聞ニュース」(本来、タイトルはまんべんなく「岐阜新聞ニュース」だが、この項では、解説の便宜上このようなタイトルで表記した。岐阜放送は、同局にニュース取材で協力する地元紙・岐阜新聞社の連結会社である)の内容は、
- まずテレビ東京側のエンディングが終了すると、今の民放の放送で頻繁に使うようになったステブレレスでCMを挟まずにその県内ニュースを始めるための独自的なオープニングをオンエアー。その概要は、あずき色の背景に「岐阜新聞ニュース」のタイトルが斜め45度を向いた状態がいくつもあるVTR画面に画面中央左当たりから当コーナーのタイトル<「岐阜新聞ニュース」>が出て来ては、右下に移動する。BGMは独自音楽。そして当時の女性キャスターが「(岐阜)県内のニュースをお伝えします」と言ったあと、キャスターの右側に今日伝える県内ニュースの項目を表示、県内ニュースを伝える。
- 2パート目は、岐阜新聞社の論説委員などが日替わりで出演してニュース解説を行なう「記者の眼」のコーナー。
- 3パート目は、(JAグループ岐阜提供の)天気予報で、コーナーは女性キャスターが兼任した。最終パートはエンディングのコメントをして終了する形であった。「記者の眼」と「天気予報」の書体は、岐阜新聞の書体を使用したフォントを使ってコーナー開始を告げる際に表示していた。
- 土曜版や日曜版にも「THIS EVENING 岐阜新聞ニュース」は設置されていた(週末版については岐阜からのオープニングのヘッドラインは行なっておらず、空撮と球体CGのオープニングを利用してタイトルの差し替えだけを行っていた)が、土曜日については、テレビ東京側のエンディング後にCMを挟まずに岐阜県のニュースとJAグループ岐阜提供の天気予報とエンディングの一言を30分編成であったため平日の簡易編成版で放送されたが、日曜日についても同じく30分編成で、テレビ東京側のエンディングのあとに「岐阜新聞ニュース」をスタートしたあとすぐCMに入って、CM明けに県内ニュースと天気予報を伝えていたが、この曜日だけ天気予報がJAグループ岐阜提供になっていなかった。
- また当時の同局の20:54のスポットニュースも岐阜放送版「ニュース THIS EVENING」のフォーマットで「岐阜新聞ニュース」を放送しており、オープニングの概要を解説すると、16個(もしくは12個?)の岐阜県の地形が映った球体CGに画面がズームアップされ、同番組のタイトルがブルーバックに表示されるものであった。テレビ東京版のエンディングの提供スポンサー表示後のクレジット「THIS EVENING (TXN) END」の右下には、「協力:日本経済新聞社」という表示があったものの、当の岐阜放送が日本経済新聞社系の放送局ではないため、テレビ東京版と岐阜放送版とでは若干論調の違いが生じていた。それでも岐阜放送版「ニュース THIS EVENING」がテレビ東京の全国ニュース番組の一部を系列外ネットで放送していた関係もあって、スポンサーは自社セールス差し替えを実施していた。岐阜県ローカルパートの「THIS EVENING 岐阜新聞ニュース」に突入しやすくするために今で言うフライングスタート体制を取っていたために、テレビ東京側の全国ニュースのあと無理矢理ローカルニュースにつなぎながらも、番組のオンエアー終了時まで自社セールス差し替えのスポンサーで引っ張り切っていた。岐阜放送でのオンエアー終了時の提供スポンサー表示後のエンディングクレジットは、ブルーバックに「ニュース」が左上、その下に「THIS EVENING」が中央ぎみ、「終」が右下ぎみにゴシック体で表示されていた。
その他
- 重大事件が発生した場合は17:00開始の拡大版となっていた。テレビ愛知では17:00 - 17:25の枠で「5時ですテレビ愛知ニュース」を放送していたが、『ニュース THIS EVENING』拡大時には放送を休止し、代わりに17:40頃 - 17:50頃の部分をネットを行わず、独自にローカルニュースを放送していた(岐阜放送ではこの時間帯も引き続き東京からの放送だった)。また、テレビ東京では17:00 - 17:30の番組は休止となっていた。
- 1990年代後半頃からは提供コメントが1枠目のネットセールス枠前提供のみとなり、ネットセールス枠後提供とローカルセールス枠では画面表示のみでコメントは一切行なわなくなった(ローカルセールスはテレビ東京の場合。ローカルニュース差し替えの局では局により対応が異なる)。この体制は現在放送中の『NEWSアンサー』に至るまで代々続いており、土日についても完全ノンスポンサーとなった10分間のTXNニュースが開始される2000年9月まで同様の対応を取っていた。