りゅうこつ座
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りゅうこつ座(りゅうこつざ、竜骨座、Carina)は、南天の星座の1つ。
α星は、全天21の1等星の中で2番目に明るく、カノープスと呼ばれる。
α星カノープス以外にもβ星、ニセ十字を構成する星など、明るい星がかなり多いが、南天の比較的高緯度にあるため、西日本で北の端がわずかに見える程度である。一方、南半球では華やかに夜空を彩り、みなみじゅうじ座やケンタウルス座らと共に代表的な星座となっている。
ほ座のδ星とκ星、りゅうこつ座ι星とε星を結ぶと十字架の形になるので、これらの星たちはみなみじゅうじ座と見誤りやすい[1]。このためこの4星を「ニセ十字」と呼ぶ[1]。
主な天体
恒星
テンプレート:See also 1等星のα星(カノープス)以外に、β星、ε星、ι星の3つの2等星がある。
- α星:カノープスは、りゅうこつ座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の中でも2番目に明るい恒星である(太陽を含めると3番目)[2]。約1万2千年後には南極星になる。
- β星:ミアプラキドゥスは、りゅうこつ座で2番目に明るい恒星。2等星[3]。
- ε星:アヴィオールは、ニセ十字を形成する2等星[4]。
- η星:高輝度青色変光星(LBV)。
- ι星:アスピディスケは、ニセ十字を形成する2等星[5]。
星団・星雲・銀河
その他
- GRB 080916C:知られている中で最も高エネルギーのガンマ線バースト、かつ天文現象。
由来と歴史
元々ギリシア神話に登場するアルゴー船をかたどったアルゴ座が存在したが、あまりに巨大すぎたため1756年にニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって3つに分割された[注 1]。りゅうこつ座は、このアルゴー船の「竜骨」の部分に相当する[6]。
ラカーユがアルゴ座を分割した際、りゅうこつ座、ほ座、とも座はひとまとめにバイエル符号を割り振られた[6]。このため、りゅうこつ座には、α星、β星、ε星、η星、θ星、ι星、υ星、χ星、ω星があるが、γ星やδ星などはない。
脚注
注釈
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