連邦管区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
連邦管区(れんぽうかんく、テンプレート:Lang-ru)とは、ロシア連邦の連邦政府(中央政府)が地方を監督する代理人を派遣するためにロシア連邦領土を大きく9つ(現在ウクライナと係争中のクリミア連邦管区を含む)に区分したもの、またその制度である。各連邦管区には、連邦大統領の側近が大統領全権代表に任命され、連邦大統領・中央政府の政策が地方で円滑に実現されるよう当該連邦管区内にある連邦構成主体を監督し、地方情勢を連邦大統領に報告する任務を負う。
ロシア連邦を構成する連邦構成主体とは別の制度である。
概説
ウラジーミル・プーチン政権の進める中央集権化計画の一環として、2000年に署名された大統領令に基づき設置された。2010年1月19日、ドミートリー・メドヴェージェフ大統領により、南部連邦管区から北カフカース連邦管区が分離、設置された。さらに、2014年3月21日にロシアによるクリミア・セヴァストポリの編入を経て、ウラジミール・プーチン大統領によりクリミア連邦管区が設置された。[1][2]しかし、クリミア連邦管区を構成するクリミア共和国とセヴァストポリ連邦市はロシア以外の国の多数によりウクライナに属するとされており、ロシア領と認めていない。
連邦管区一覧
連邦管区名 | 面積 (km²) |
人口 (2002年現在) |
連邦構成 主体の数 |
本部 | |
---|---|---|---|---|---|
中央連邦管区 | 652,800 | 38,000,651 | 18 | モスクワ | |
南部連邦管区 | 418,500 | 13,973,252 | 6 | ロストフ・ナ・ドヌ | |
北西連邦管区 | 1,677,900 | 13,974,466 | 11 | サンクトペテルブルク | |
極東連邦管区 | 6,215,900 | 6,692,865 | 9 | ハバロフスク | |
シベリア連邦管区 | 5,114,800 | 20,062,938 | 12 | ノヴォシビルスク | |
ウラル連邦管区 | 1,788,900 | 12,373,926 | 6 | エカテリンブルク | |
沿ヴォルガ連邦管区 | 1,038,000 | 31,154,744 | 14 | ニジニ・ノヴゴロド | |
北カフカース連邦管区 | 170,700 | 8,933,889 | 7 | ピャチゴルスク | |
クリミア連邦管区 (全域がウクライナと帰属係争中) |
27,279 | 2,413,200 (2001年12月5日現在) |
2 | シンフェロポリ |
出典:[3]
連邦管区ごとの連邦構成主体一覧
連邦構成主体については、ロシア連邦の地方区分を参照。 テンプレート:Navbox