東花園駅
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東花園駅(ひがしはなぞのえき)は、大阪府東大阪市吉田五丁目にある、近畿日本鉄道奈良線の駅。近鉄花園ラグビー場前の副駅名を持つ。
東京の秩父宮ラグビー場とならぶ日本におけるラグビーの聖地、近鉄花園ラグビー場の最寄駅で、「ラグビー運動場前駅」として開業した。
長年にわたり、ラグビー開催時に準急を臨時停車させていたが、2006年3月21日実施のダイヤ変更で、準急と新設された区間準急の定期停車駅となった。
1992年までは平日朝夕ラッシュ時に、当駅を跨いで運行する普通列車は通過列車待ちの際に、難波方に2両増解結する列車が存在した。
目次
駅構造
上りは島式1面2線の待避可能な地平駅。下りは2010年5月30日から1面2線の待避可能な高架駅。ホーム有効長は下りが10両で上りが8両。上りの駅舎(改札口)はホーム生駒寄りの南北双方に1ヶ所ずつ設けられている。上りホームには構内踏切がある。なお、後述の連続立体交差化工事が進めば当駅は上り下りとも高架駅になり踏切がなくなるため、この事態は解消される。
なお自動改札機は東芝製が設置されている。赤い自動改札機(EG-2000)は出場時2枚一括処理、PiTaPa・ICOCAに対応する。
のりば
1・2 | テンプレート:Color奈良線(下り) | 生駒・大和西大寺・奈良・天理方面 |
---|---|---|
3・4 | テンプレート:Color奈良線(上り) | 布施・大阪上本町・大阪難波・尼崎・甲子園・三宮方面 |
偶数番線(2番線と4番線)が主本線、奇数番線(1番線と3番線)が待避線である。なお、3番のりばからは奈良方面への出発も可能である。
連続立体交差化工事
現在、連続立体交差化工事が行われており、2014年9月21日には上りも高架駅になる予定である。この進捗に伴い、2005年4月16日から上り難波方面が、2005年12月4日から下り奈良方面のホームが、従来の駅の西側(難波寄り)に設置された仮駅へ移転。この時期、隣の河内花園駅との距離はきわめて短くなっていた。2010年5月31日から、下り奈良方面のホーム(1・2番線)は高架上に移転。これに伴い、旧下り奈良方面行きホーム入り口には金網が設置され、入る事が出来なくなった。なお、下り線の高架化後の駅舎には、付近にある近鉄花園ラグビー場にちなみラグビーのモニュメントがついている。
利用状況
- 2012年11月13日の調査結果によると、1日の乗降人員は16,588人。
- 2010年11月9日の調査結果によると、1日の乗降人員は16,057人[1]。この数字は…
- 近鉄の全調査対象駅の中では287駅中43位。
- 難波線・奈良線の駅(大阪線複々線区間や他線接続駅含む)としては24駅中16位。
- 大阪府内の近鉄の駅としては61駅中19位。
- 2008年11月18日の調査では1日の乗降人員は16,084人、2005年11月8日の調査では12,931人であった。
- なお東大阪市統計書によると、準急停車初年度である2006年度の1日平均乗車人員(降車客含まず)は8,560人で、若江岩田駅や河内花園駅を上回る数字となった。
- 2006年3月以前は原則として普通列車しか停車せず、また八戸ノ里 - 瓢箪山間の駅では最も利用客が少なかった。準急が停車するようになった理由は、ホーム有効長が長かったためである(後述)。
駅周辺
- 近鉄花園ラグビー場
- 花園中央公園
- 近鉄東花園検車区・東花園車庫
- スーパーマーケットKINSHO東花園店
- 東大阪吉田郵便局
- 尼崎信用金庫東大阪支店
- 大阪シティ信用金庫東花園支店
- 大阪府立花園高等学校
路線バスは、吉田駅を経て加納工業団地を循環する近鉄バスの路線があったが、既に廃止されている。吉田駅へは隣の河内花園駅から吉田駅前行の路線が出ている。加納地区へは吉田駅前からさらにJR住道行に乗り換える必要がある。
歴史
- 1929年(昭和4年)11月22日 - 花園ラグビー場開場に併せ、大阪電気軌道の花園 - 瓢箪山間にラグビー運動場前駅として開業。ラグビー開催時のみ停車の臨時駅。
- 1941年(昭和16年)3月15日 - 参宮急行電鉄との合併により関西急行鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 戦時中に一時休止。
- 1950年(昭和25年)12月10日 - 臨時駅のままラグビー場前駅に改称され営業再開。
- 1967年(昭和42年)
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)3月21日 - 準急と区間準急の停車駅に昇格。
- 2007年(平成19年)4月1日 - PiTaPa使用開始。
- 2010年(平成22年)5月30日 - 下り線の高架化工事が完成し供用開始
- 2014年(平成26年)9月21日 - 上り線の高架化工事が完成予定[3]
準急停車駅に決定するまでの経緯
経過
近鉄奈良線は過密ダイヤの上に駅間が短く、中でも大阪寄りにあって普通電車しか止まらない八戸ノ里駅 - 額田駅間7駅の利用者は(普通電車が)少し走っては駅に止まり、度重なる列車待避(通過待ち)を繰り返すダイヤに不便を強いられていた。難波から奈良方面へ乗った場合快速急行・急行などで奈良県内である生駒駅以東へ行くよりも普通でより近い大阪府内の駅(特に東花園駅 - 額田駅間)へ行く方が時間がかかる矛盾が生じており、上記区間での準急停車駅設定は長年にわたる沿線市民の念願であった。
1986年以来、東大阪市としても近鉄側に繰り返し要請してきたが、2005年5月16日、近鉄の森下専務と松見市長との会談の席上、準急を上記区間の中間駅に停車させる正式な回答があった。東花園駅が連続立体交差化の工事の関係で仮駅に移転するのを機に、2006年3月21日実施のダイヤ変更から停車することになった。
東花園駅とした理由
当初瓢箪山駅(当該区間で利用客が最も多い)への停車との要望が強かったが、同駅は用地と構造の関係上ホーム延長工事が難しいことから、東花園駅での準急停車の要望へと変更となった。八戸ノ里駅(若江岩田駅) - 瓢箪山駅間の連続立体交差化の工事進捗に伴い、東花園駅の仮駅への切り替えが2005年度中に完了する目途が立ち、準急停車に必要な8両分のホームの長さが確保できたことから、東花園駅の準急停車が実現した。
尚、瓢箪山駅は枚岡駅・額田駅とともに、新設された区間準急が停まるようになり、日中時間帯のみ(後に深夜時間帯も)ではあるが、当駅と同時に瓢箪山駅についても当初の停車要望が限定的に実現されることとなった。
隣の駅
- 近畿日本鉄道
- 奈良線
- テンプレート:Color快速急行
- 通過(但し近鉄花園ラグビー場で大きな試合がある際に、大阪難波・三宮方面のみ一部が臨時停車)
- テンプレート:Color急行
- 通過(但し近鉄花園ラグビー場で大きな試合がある際に、一部が臨時停車)
- テンプレート:Color準急
- テンプレート:Color区間準急(当駅から瓢箪山方の各駅に停車)
- 河内小阪駅 - 東花園駅 - 瓢箪山駅
- テンプレート:Color普通
- 河内花園駅 - 東花園駅 - 瓢箪山駅
- 快速急行(下りのみ)・急行の臨時停車例としては、全国高等学校ラグビーフットボール大会、ラグビー国際試合、ジャパンラグビートップリーグ開催時が挙げられる。
- テンプレート:Color快速急行
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 近畿日本鉄道 駅別乗降人員
- ↑ 2.0 2.1 2.2 『近畿日本鉄道100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年、pp.307-308, 681
- ↑ 近鉄奈良線連続立体交差事業(八戸ノ里~瓢箪山間)9月21日(日)、大阪難波方面(上り線)を高架化します。 (近畿日本鉄道公式ホームページ2014年5月16日)