渋川市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
渋川市(しぶかわし)は、群馬県のほぼ中央、関東平野の最北西部に位置する市である。東京都からは、およそ120kmの距離にある。
古くから宿場町として、近代でも県内の交通の要所として栄えてきた。
目次
市勢
- 面積:240.42km²
- 人口:87,468人
- 男性:42,717人
- 女性:44,751人
- 世帯数:29,240世帯
- 人口密度:363.81人/km²
(2005年国勢調査速報)
地理
- 広さ:東西:6km、南北:10km、周囲:40km
住所表記
従来の地名より「大字」を外した地名に変更となった。
- 旧・渋川市は大字なしの地区(市制施行以前の旧渋川町域)が「渋川」となった。それ以外の地区は変更なし。(それまでの渋川地区では小字毎に郵便番号が振られていたが、これを機に「渋川」で統一されている。)
- 例1:渋川市大字なし→渋川市渋川
- 例2:渋川市大字石原→渋川市石原
- 旧子持村と小野上村は渋川市の後に大字名が付く。
- 例1:北群馬郡子持村大字白井→渋川市白井
- 例2:北群馬郡小野上村大字小野子→渋川市小野子
- 旧伊香保町、旧赤城村と旧北橘村は渋川市の後に「伊香保町」、「赤城町」、「北橘町」とそれぞれ付き、その後に大字名が付く。
- 例1:北群馬郡伊香保町伊香保→渋川市伊香保町伊香保
- 例2:勢多郡赤城村大字津久田→渋川市赤城町津久田
- 例3:勢多郡北橘村大字小室→渋川市北橘町小室
- 北橘地区は読みを「きたたちばな」から「ほっきつ」に変更した。
歴史
沿革
- 古くから三国街道の宿場町、交通の要所として栄えた。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、西群馬郡に渋川町・金島村・古巻村・豊秋村が誕生。
- 1896年(明治29年)4月1日 - 西群馬郡と片岡郡が合併し、群馬郡が発足。
- 1949年(昭和24年)10月1日 - 群馬郡から北群馬郡が分立。
- 1954年(昭和29年)4月1日 - 北群馬郡渋川町・金島村・古巻村・豊秋村の1町3村の合併により(旧)渋川市が発足。
- 1984年(昭和59年) - 「日本のまんなかへそのまち」を宣言
- 1996年(平成8年) - オーストラリア、ローガン市と友好都市提携
- 1999年(平成11年) - 全国へそサミットが開催される
- 2000年(平成12年) - 「イタリアのへそ」フォリーニョ市と姉妹都市提携
- 2006年(平成18年)2月20日 - (旧)渋川市と北群馬郡伊香保町・小野上村・子持村、勢多郡赤城村・北橘村の新設合併により、現在の渋川市となった。
地域
- 赤城町勝保沢
- 赤城町上三原田
- 赤城町北赤城山
- 赤城町北上野
- 赤城町栄
- 赤城町敷島
- 赤城町滝沢
- 赤城町棚下
- 赤城町樽
- 赤城町津久田
- 赤城町長井小川田
- 赤城町溝呂木
- 赤城町見立
- 赤城町南赤城山
- 赤城町三原田
- 赤城町宮田
- 赤城町深山
- 赤城町持柏木
- 阿久津
- 伊香保町伊香保
- 伊香保町水沢
- 伊香保町湯中子
- 石原
- 祖母島
- 小野子
- 金井
- 上白井
- 川島
- 北牧
- 渋川
- 大崎
- 明保野
- 上郷
- 東町
- 上ノ町
- 入沢
- 川原町
- 裏宿
- 坂下町
- 下郷
- 中ノ町
- 下ノ町
- 並木町
- 新町
- 藤ノ木
- 辰巳町
- 本町
- 長塚町
- 御蔭
- 南町
- 元町
- 寄居町
- 白井
- 中郷
- 中村
- 南牧
- 半田
- 吹屋
- 北橘町赤城山
- 北橘町上南室
- 北橘町小室
- 北橘町下南室
- 北橘町下箱田
- 北橘町箱田
- 北橘町八崎
- 北橘町分郷八崎
- 北橘町真壁
- 行幸田
- 村上
- 八木原
- 横堀
人口
行政
- 旧渋川市長(2006年2月19日まで):木暮治一
- 市長職務執行者(新市長選出まで):永井良一(旧赤城村長)
- 新渋川市長
- 木暮治一(2006年4月9日選出、2009年7月28日在職中に死去)
- 阿久津貞司(2009年9月13日選出)
警察
- 渋川警察署
消防
- 渋川地区広域市町村圏振興整備組合(渋川市、北群馬郡吉岡町・榛東村で構成)
- 渋川広域消防本部・消防署(渋川市渋川1815-51)
- 東分署(渋川市赤城町上三原田468-2)※旧勢多郡赤城村
- 西分署(渋川市伊香保町伊香保558-4)※旧北群馬郡伊香保町
- 北分署(渋川市北牧158-1)※旧北群馬郡子持村
経済
産業
また、大同特殊鋼、関東電化、電気化学工業、日本カーリットの工場がある。
- 産業人口
姉妹都市・提携都市
渋川市には以下の姉妹都市・友好都市がある(うち2つは旧伊香保町の提携関係を継承したものである)。固有名詞の表記は渋川市サイトに従った。
- 19世紀後半にハワイ王国駐日公使を務めたロバート・W・アルウィンの別邸が伊香保にあった縁[5]。1987年より伊香保とヒロ市との交流が始まる[1]。1992年5月26日、ハワイ郡ワイアケア中学校と伊香保町立伊香保中学校(当時)の間で姉妹校協定締結[4]。
- 「日本のへそ」を自認する渋川市と「イタリアのへそ」(Centro d'Italia)を自負するフォリーニョとの、「へそ」を縁とする関係[1][8]。1996年、渋川青年会議所がフォリーニョ市の選手を日本のまんなか渋川駅伝に招待、1997年9月にフォリーニョ市が渋川市側をクインターナ祭に招待。以後、テンプレート:仮リンク(1997年)復興支援、全国へそのまちサミット渋川大会へのフォリーニョ市長特別参加(1999年)などを通じ交流を深める。
地域
教育
学校教育
- 小学校
- 中学校
- 特別支援学校
- 専門学校
社会教育
- 図書館
- 渋川市立図書館
- 美術館
- 渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館(しぶかわしびじゅつかん・くわはらひろもりびじゅつかん)
- 市立美術館。群馬県沼田市出身の桑原巨守氏の彫刻を常設展示している。建物は元々群馬銀行渋川中央支店であったが、その空きスペースを利用する形となっている。
- 伊香保システィーナ美術館
- トリックアートを展示する私立美術館。
- 群馬ガラス工芸美術館
- アールヌーボーのガラス工芸を展示する私立美術館。
- ハラミュージアムアーク
- 原美術館(東京都品川区)の分館であり、伊香保グリーン牧場内にある現代美術を展示する私立美術館。
- 渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館(しぶかわしびじゅつかん・くわはらひろもりびじゅつかん)
交通
鉄道
渋川駅は市の中心部に位置するだけでなく、上越線から吾妻線の分岐する交通の要地である。伊香保温泉への入り口駅の一つでもあり、全ての昼行特急列車が停車する。
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
バス
※かつては旧北橘村の村営バスが渋川市営として引き継がれたが、こちらも日本中央バスに委託された。榛東、箕郷方面の路線はかつて群北第一交通が運営していた(現在は群馬バスに移管)。
道路
名所・旧跡・観光スポット
レジャー
- 伊香保温泉
- 小野上温泉
- 敷島温泉
- 北橘温泉
- 渋川スカイランドパーク
- スカイテルメ渋川
- 伊香保グリーン牧場
- 愛宕山ふるさと公園
- 日本シャンソン館(館長はシャンソン歌手の芦野宏)
- 五徳山無量寿院水沢寺(水沢観音)-坂東三十三箇所16番札所
- 竹久夢二伊香保記念館
- 徳富蘆花記念文学館
- 保科美術館
- 水沢うどん
- 佐久発電所(桜の名所)
旧跡
- 中筋遺跡
- 白井宿
道の駅
祭事・催事
- 伊香保石段ひなまつり
- 小野池あじさいまつり
- 渋川へそ祭り(7月第4金曜・土曜日)
- 渋川山車まつり(隔年の8月中旬)
- 行幸田そばまつり
- 伊香保まつり(毎年9月18日から20日)
- 上三原田歌舞伎
渋川市出身の著名人
- 曽根中生 -映画監督
- 木暮武太夫
- 佐藤次郎 - テニス選手
- 清水博正 - 演歌歌手
- 立川志ん朝-落語家
- 田村雄三 - サッカー選手
- チョコボール向井 -元AV男優
- 森永一衣 -声楽家
- 渋川清彦 -俳優
- 狩野恵輔 -野球選手
- 藤岡貴裕 -野球選手
- 生方ななえ(ファッションモデル)