LENS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『LENS』(レンズ)は、2004年に公演された演劇作品。脚本・演出を小林賢太郎が手がける小林賢太郎プロデュース公演(KKP)#004。短篇キネマ 百色眼鏡の前日談になっている。主題歌は椎名林檎の『茎(STEM)〜大名遊ビ編〜』。
公演
あらすじ
大正時代末期、幽霊が出ると噂される帝都東京の本邦帝都図書館で起こった、奇妙な書籍盗難事件。図書館職員と所轄署巡査、本庁から派遣された警部と人力車の車夫、そして推理作家志望の書生が、謎解きを始めていく。果たして犯人は誰なのか。そして、そのトリックは?
キャスト
登場人物の名前には植物に関する言葉が入っており、舞台で流れたオープニング映像では、その植物の映像と共に対応する役名のキャストが表示された。
- 天城茎太郎(アマギケイタロウ):小林賢太郎
- 推理作家志望の書生。書いた小説は泣くほどつまらない。駒形を一目見ただけで刑事と見破るほど推理力は高いのだが、トリックや証拠の詳細を「それくらい言わなくてもわかる」となかなか語ろうとしない。喫茶店で相席になった駒形と図書館で再会する。
- 駒形蓮司(コマガタレンジ):大森南朋
- 警視庁から派遣された、超常現象などを専門に扱う警視庁捜査課第三種事件係の警部。にも関わらず怪奇現象にはめっぽう弱く、真っ先に逃げ出すのも彼である。スコットランドヤードに留学経験を持つ。
- 春日桜太(カスガオウタ):久ヶ沢徹
- 所轄署の巡査。自分でも記憶力がないと豪語し駒形警部を「警視総監殿」と呼んで呆れさせる程のバカ。図書館に張り込みをしながら事件の捜査をしていた。犬飼の手伝いをするたびにキャラメルをもらっている。
- 犬飼梅衛門(イヌカイウメエモン):犬飼若浩
- 図書館唯一の司書。新婚さんで妻は18歳。野球は四番でピッチャーの腕前。
- 愛宕屋駿菊(アタゴヤシュンギク):西田征史
- 自称「日本一速い人力車」の車夫。妻子持ち。文字が読めない。落語家みたいな名前は柳家金語楼から。インチキくさい江戸弁を使う。