花フェスタ記念公園
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テンプレート:植物園 花フェスタ記念公園(はなフェスタきねんこうえん、Flower Festival Commemorative Park)は、岐阜県可児市にある岐阜県営の都市公園(広域公園)。
2014年現在、約7,000種・3万株のバラが植えられ、世界最大級のバラ園である。
歴史
- 1984年 - 県営都市公園として計画。用地の確保を開始。10年後の1993年の全面供用を目標とする
- 1989年4月 - 花トピア(岐阜県花き総合指導センター)を開設
- 1992年4月 - 野球場とテニスコートを開設
- 1995年 - 花フェスタ'95ぎふを開催(4月26日~6月4日)。閉幕後、敷地調整のため休園。
- 1996年4月26日 - 再オープンに伴い有料化。公園名を可児公園から花フェスタ記念公園に改称。
- 2001年 - モーニング娘。が野球場でライブを行う。
- 2003年 - 世界バラ会議の優秀庭園賞を日本で初めて受賞。
- 2005年 - 花フェスタ2005ぎふを開催(3月1日~6月12日)。愛知県で開催された愛知万博に関連して。開催期間は万博より短かったが、万博とは別に多くの来場があった。
- 2011年 - 4月から「花フェスタ記念公園運営管理グループ」が指定管理者として管理運営している。
施設と庭園
園内は以下の3つの区域に分かれている。
バラゾーン
西ゲート付近と北西部のバラの庭園が中心の区域。
- バラのテーマガーデン - 以下14のテーマにより構成されるバラ中心の庭園。展示品種の多彩さのみならず、庭園設計、演出・展示方法も多種に及ぶ。
- 青いバラの庭 - 「不可能」の代名詞ともなった青いバラ。より青い花を求めて世界各地で激しい品種改良競争が行われる中作出された品種を中心に、紫系のバラが植栽されている。「スターリング・シルバー」、「ブルームーン」、「ブルーバユー」、「シャルル・ド・ゴール」、「ブルーヘヴン」など。
- ジョセフィーヌのバラ園 - ナポレオンの后で熱心なバラ蒐集家であったジョセフィーヌの好んだ品種の庭園。原種のバラとオールドローズ、つるバラで構成され、アーチ仕立てのバラのトンネルが続く庭園である。
- フレンドシップガーデン - 友好関係にある英国王立バラ協会との提携を記念して作られた庭園。
- ロイヤルローズガーデン - 日本の皇族やイギリス王室の他、世界各国の王族にちなんで名付けられたバラを植栽。「プリンセス・ミチコ」、「プリンセス・オブ・ウェールズ」、「クィーン・エリザベス」、「マサコ」、「プリンセス・ド・モナコ」など。
- フォーマルガーデン - 水路でできた正方形の迷路をバラの植栽が取り囲み、外周をバラの回廊が同心円状に取り囲む巨大な庭園。
- 育種家の庭 - デビッド・オースチン、メイヤン、コルデス、京成バラ園芸など、バラの園芸品種を多数作出した育種家・企業毎に植栽・紹介している。
- ローズカスケードガーデン
- テラスガーデン
- 水とバラの庭
- ホワイトローズガーデン
- 香りの庭
- ローンガーデン
- オールドローズのバラ園
- コンテストガーデン
- 花のミュージアム - バラがメインの、花に関する体験学習施設。常設展示や映像のほか、園内のバラや他の花の情報検索、関連書籍や雑誌閲覧施設がある。
- バラのベルベデーレ - バラのテーマガーデンを見渡せる展望デッキである。トンネルギャラリーを経由して花の地球館につながっている。
※ バラのベルベデーレから見たフォーマルガーデンの眺望を表示するには、右の [表示] をクリックしてください
- 世界のバラ園 - 世界各国のバラが品種の作出国別に分けて展示されているほか、原種の谷、オールドローズの小径、ポリアンサの迷路などからなる。
- 織部庵(茶室)
交流ゾーン
北部の東西に拡がる、広場やホールでイベントが行われる区域。
- プリンセスホール雅
- 霧のプレリュード
- 音楽広場
- 語らい広場
- 日本庭園
葉っぱゾーン
東ゲート付近から花の地球館周辺にかけての、年間を通じて様々な花や樹木が見られる区域。
- 花トピア
- 花の地球館(大温室)
- 花のタワー
- ハーブ園
アクセス
公共交通機関
- JR東海太多線可児駅・名鉄広見線新可児駅から東鉄バス花フェスタ公園線利用(直行便あり)。土休日のみの運行。
- 季節によっては、名鉄バスと東鉄バスが共同運行する都市間高速バスの桜ヶ丘ハイツ線と可児市役所線が花フェスタ記念公園まで延長運行されることがある。
- 距離的には可児駅や新可児駅より明智駅や顔戸駅からの方が近いが、アクセスする公共交通機関は無い。明智駅から徒歩で20 - 30分程度。