白ナイル川
テンプレート:Sister 白ナイル川(しろナイルがわ、英語:White Nile, アラビア語:النيل الأبيض, an-Nīl al-Ābyaḍ)は、アフリカ北東部を流れる河川であり、青ナイル川と共にナイル川の支川を形成している。
概要
厳密な白ナイルは、南西からのテンプレート:仮リンクと南からのテンプレート:仮リンク(テンプレート:仮リンク - ノ湖間)とがスーダン南部で合流して形成されるノ湖から青ナイルと合流するハルツームまでである。広い意味では源流部のヴィクトリア湖からウガンダ国内を北上し、キオガ湖とアルバート湖を経て、バハル・アル=ジャバル川に至るまでも含む。ヴィクトリア湖からハルツームまでの長さは、約3,700km。用例によるが、広い意味で使われるほうが多い。
歴史
1876年までにバハル・アル=ジャバルはイギリス人の指揮するエジプト軍に支配され、エジプト領スーダンに組み込まれた。19世紀にヨーロッパ人により行われたナイル川の源流の探検は、「最暗黒のアフリカ」の「未開のジャングルへのヨーロパ人の到達」として盛んに宣伝された[1]。これは後のヨーロッパ諸国によるアフリカの植民地化へ大きな影響を与えることとなった。
流路
ヴィクトリア湖の源流
ヴィクトリア湖の最も遠い水源はブルンジのテンプレート:仮リンクで、テンプレート:仮リンクでテンプレート:仮リンクに合流する。ルルブ川はカゲラ川に合流する(en:Nyabarongo River、ルスモ滝)。カゲラ川はルワンダ・タンザニア及びウガンダ・タンザニア国境を流れヴィクトリア湖に注ぐ。
ウガンダ
ヴィクトリア湖から流れ出る川はヴィクトリアナイルとも呼ばれる。ジンジャから15kmのテンプレート:仮リンクとen:Kiira Hydroelectric Power Stationを過ぎると、ジンジャの15km下流にあるテンプレート:仮リンク(en:Bujagali Hydroelectric Power Station)である。更に北へ流れ、西に向きを変えキオガ湖に注ぐ。テンプレート:仮リンクをへて北に流れ出て西へ向かう。テンプレート:仮リンクはカルマ橋の下を流れる。カルマ橋は1963年に建設された首都カンパラからグル県へ向かう要衝である。
これを過ぎるとテンプレート:仮リンクに入る。グレート・リフト・バレーの西に当たる。そしてアルバート湖に注ぐ。世界銀行は2006年以降2009年までにこの辺りへ200MW級の水力発電所を設置する計画を遂行中である[2]。アルバート湖の源流はコンゴのテンプレート:仮リンクである。アルバート湖から流れ出るとアルバートナイルとも呼ばれる。この西岸がウガンダの西ナイル地方である。ネビ県にはアルバートナイルを渡る唯一の橋がある。テンプレート:仮リンクとテンプレート:仮リンクの間にはフェリーがあるが、他にカヌーやボートも使われる。
南スーダン
テンプレート:仮リンクから南スーダンとなる。ここからは南スーダンを北上し、バハル・アル=ジャバル川(アラビア語で「山の川」を意味する)とも呼ばれる。バハル・アル=ジャバルの名は中央エクアトリア州の元の州名でもある。バハル・アル=ジャバル川は平原地帯に入ると激しく蛇行し、南スーダンの首都ジュバを経て、スッドと呼ばれる大湿地帯を流れ、ノ湖へと注ぐ。ノ湖でバハル・エル=ガザル(ガザル川。ガゼルの川の意味)と合流して白ナイルとなる。バハル・アル=ジャバル川にはファショダ事件の舞台となったテンプレート:仮リンクなどの拠点が築かれた。白ナイルはマラカルの南でソバト川と合流する。
スーダン
白ナイルは、スーダンを北上して白ナイル州を通りハルツームに至る。ハルツームで青ナイル川と合流し、ナイル川となる。
脚注
参考文献
- 国立天文台編 『理科年表 平成20年』 丸善、2007年、ISBN 978-4-621-07902-7。テンプレート:SD-stub
テンプレート:SouthSudan-stub テンプレート:UG-stub テンプレート:River-stub
de:Nil#Weißer Nil- ↑ Henry Morton Stanley, In Darkest Africa,1890.
- ↑ "World Bank okays Ugandan Karuma electricity project", Xinhua, April 3, 2006.