天理大学
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テンプレート:Infobox 天理大学(てんりだいがく、テンプレート:Lang-en)は、奈良県天理市杣之内町1050に本部を置く日本の私立大学である。1949年に設置された。大学の略称は天大(てんだい) または天理(てんり)。
目次
沿革
- 1925年 天理教の海外布教師育成のための教育機関として天理外国語学校(男女共学)が設立・開校(私立学校令にもとづく)。
- 1927年 天理外国語学校の教育資材を一部利用し、天理外国語専門学校が設立される(男子のみ・専門学校令にもとづく)。また、1928年に従来の天理外国語学校を天理女子学院へ改称・改組。
- 1940年 天理女子学院を天理女子専門学校へ改称(専門学校令にもとづく)。
- 1944年 天理外国語専門学校を天理語学専門学校に、天理女子専門学校を天理女子語学専門学校にそれぞれ改称。
- 1946年 天理大学短期大学部の前身である天理保母養成所が設立、開所。
- 1947年 天理語学専門学校と天理女子語学専門学校が合併し、天理語学専門学校(男女共学)となる。
- 1949年 天理大学が開学。文学部を開設。
- 1950年 天理大学短期大学部設立、開学。同年12月に天理短期大学へ、1957年に天理大学女子短期大学部へと改称。
- 1952年 天理大学に外国語学部を開設。
- 1955年 天理大学に体育学部を開設。
- 1959年 天理大学女子短期大学部廃校。
- 1987年 これまで未制定であった校歌を制定する。[1]
- 1992年 天理大学に人間学部を開設し、文学部より宗教学科を移設、また人間関係学科を開設。文学部に歴史文化学科を開設。外国語学部を国際文化学部に改組し、従来の8学科に加え、新たに日本、タイ、ブラジルの3学科を増設。体育学部体育学科にコース制を開設。
- 2003年 天理大学国際文化学部の学科を改組(11学科をアジア学科、ヨーロッパ・アメリカ学科の2学科に改組)。
- 2004年 大学院臨床人間学研究科臨床心理学専攻開設。
- 2010年 国際文化学部アジア学科、ヨーロッパ・アメリカ学科を国際学部外国語学科、地域文化学科に改組。体育学部の3コースを5コースに拡充。
学部・学科
- 人間学部
- 文学部 (1992年度から宗教学科が新設された人間学部に移った)
- 外国語学部 (1952年度~1991年度まで)
- 外国語学部には、朝鮮学科、中国学科、英米学科、ドイツ学科、フランス学科、ロシア学科、イスパニア学科、インドネシア学科の8学科が存在した。学科名に「語」は付かない。ただし、外国語学部開設当初は「英文学英語学科」のように「語」が付いた。[2]イスパニアはスペイン語を学ぶ。また戦前から朝鮮半島の言語を教えていた唯一の私立学校という流れで、韓国ではなく朝鮮学科という名称を踏襲していた)
- 国際文化学部(1992年度~2009年度)
- 以下1992年度~2002年度の学科(学科名に「語」は付かない。従来の外国語学部の8学科に、日本、タイ、ブラジルの3学科が増設された。ブラジルはポルトガル語を学ぶ。また外国語学部の時代は8番目に並んでいたインドネシア学科の並びが5番目に変更した)
- 日本学科(留学生のみ)
- 朝鮮学科
- 中国学科
- タイ学科
- インドネシア学科
- 英米学科
- ドイツ学科
- フランス学科
- ロシア学科
- イスパニア学科
- ブラジル学科
- 2003年度に従来の11学科を以下の2学科11コースに改組した。
- アジア学科 (2003年度~2009年度)
- 日本語コース
- 韓国・朝鮮語コース
- 中国語コース
- タイ語コース
- インドネシア語コース
- ヨーロッパ・アメリカ学科 (2003度~2009年度)
- 英米語コース
- ドイツ語コース
- フランス語コース
- ロシア語コース
- イスパニア語コース
- ブラジルポルトガル語コース
- アジア学科 (2003年度~2009年度)
- 国際学部(2010年度に以下の2学科4専攻3コースで開設)
- 体育学部
- 体育学科(1992年度よりコース制が導入された)
- 1992年度~2009年度までは、スポーツ学コース、武道学コース、健康学コースの3コース制であったが、2010年度より以下の5コース制に変更された。2010年度からコース名に「学」は付かない。
- 競技コース
- 教育コース
- 創造コース
- 健康コース
- 武道コース
- 体育学科(1992年度よりコース制が導入された)
※ 1959年に天理大学女子短期大学部を廃止。
大学院
- 臨床人間学研究科
- 臨床心理学専攻(第1種指定大学院)
附属施設
キャンパス
杣之内キャンパス
天理教教会本部の南にあり、道路をはさんで南北に分けられる。
- 北側には「おやさとやかた」南棟の一角を利用した3号棟・4号棟があり、授業は主にここで行われる。また、天理小学校をはさんで西側の「おやさとやかた」の一角には天理大学附属天理参考館がある。多くの学生が授業中に集中する場所だが、食堂は北側にはなく、代わりにセブン-イレブンがあり、1階には休憩コーナーである学生ホールがある。食堂が遠いため、コンビニで買った弁当をホールで食べる姿が多く見られる。
- 南側には2号棟・1号棟などの教室棟のほかに研究棟があり、ゼミナールはここで行われることが多い。体育館は杣之内第一体育館・第二体育館の2つの体育館がある。南西隅には心光館があり、1階は学生食堂に、2階はクラブの部室として使われている。図書館は2つあり、学生以外も使える天理大学附属天理図書館と、学生・教員専用の8号棟「情報ライブラリー本館」に別れる。その他、小規模な図書室も存在する。
体育学部キャンパス
天理駅の西側近くにある。教室は7号棟と8号棟。7号棟の1階には、図書室である「情報ライブラリー分館」がある。体育館は総合体育館・第三体育館・武道館があり、総合体育館内には公認仕様のプールもある。陸上競技場は全天候型。
交流協定校一覧
大学関係者と組織
大学関係者一覧
不祥事
- 1993年1月20日に、同大学の寮内で、在日朝鮮人の学生1人が、他の日本人寮生から集団暴行を受ける事件が発生した。
- 同大学の男子ホッケー部員2人が2009年2月に、天理市内のパチンコ店で現金入りの財布を盗んだとして、奈良県警天理署から窃盗容疑で逮捕されていたことが、同年4月に発覚した。これを受け、日本ホッケー協会は、同年4月8日から7月8日までの対外試合禁止の処分とし、同部は2009年シーズンの日本リーグ出場が不可能となった[3][4]。
- 2013年5月~7月においての柔道部暴力事件(上級生が下級生へ)部長・監督が引責辞任、加害者学生に停学処分など。被害者学生には木刀で殴られたり、鼓膜を破損した学生もいた。
関連項目
脚注
- ↑ http://www.furusatokai.gr.jp/?page_id=30
- ↑ http://www.furusatokai.gr.jp/?page_id=30
- ↑ ホッケー天理大 部員不祥事で日本リーグ欠場 産経新聞 2009年4月11日
- ↑ 部員窃盗の天理大に処分 日本ホッケー協会 産経新聞 2009年4月11日