田月仙
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テンプレート:Portal クラシック音楽 田 月仙(チョン・ウォルソン、전월선、Chon Wolson)は、東京都立川市生まれ[1]の声楽家、ソプラノ歌手。二期会会員。在日コリアン2世。
桐朋学園大学短期大学部芸術科卒業、同研究科修了。世界の舞台でオペラやコンサートに出演する一方、日本・韓国・北朝鮮の首脳の前で独唱した唯一の歌手としても知られている[2]。その「祈り」とも言える独特な歌のスタイルはファンも多く[3]、「魂をゆさぶる歌声」と、反響を呼んでいる。またサッカー国歌独唱や朝鮮半島の音楽研究など幅広い活動を続ける。音楽事務所CALAF.NET代表。
略歴
- 1985年、オペラ「声」「スペインの時」の主役でオペラデビュー。その後「フィガロの結婚」「サロメ」「道化師」「蝶々夫人」「黄金の国」などの主役を演じる。デビュー以来、コリア歌曲を歌い続け「朝鮮・韓国歌曲がオペラのアリアと同じレベルで紹介されたのは彼女のリサイタルをもつて嚆矢するのではあるまいか。」(1983年アサヒグラフ)と高評された。
- 1985年、北朝鮮・平壌で公演。金日成主席の前で歌う。ソ連・モスクワや中国・北京・上海などでも公演。
- 1994年、韓国・ソウルでオペラ「カルメン」主役(於:芸術の殿堂オペラハウス)。初めての南北公演として日韓のマスコミで話題になる[4]。
- 1996年、韓国・年末歌番組「送年 開かれた音楽会 열린음악회」に日本から初出場。在米コリアンが作った南北統一を願うオリジナル歌曲「高麗山河わが愛」[5]を韓国で歌う。「開かれた音楽会」には3度出演。
- 1998年、東京都・ソウル市友好10周年記念の親善大使として、当時日本語の歌が解禁されていなかった韓国ソウルで初めて公式に日本語の歌を歌う。
- 2000年、筑紫哲也NEWS23に出演し、生放送で高麗山河わが愛とイムジン河を歌う。
- 2002年、ワールドカップ記念オペラ「春香伝」日韓両公演主演、「小泉純一郎内閣総理大臣主催・金大中大統領歓迎公演」、サッカー日韓戦やホッケーの国際試合などで国歌独唱。
- 2004年、NHKで「海峡を越えた歌姫 在日コリアン声楽家の20年」として90分のドキュメンタリー番組が放送。ルーマニア国立オペラ「カルメン」主役。
- 2006年、自伝的ノンフィクション「海峡のアリア」(「海峡を越えた歌姫」より改題)を執筆。第13回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞すると共に在日朝鮮人の帰還事業への関心を呼び起こす[6]。
- 2007年、リサイタル「海峡のアリア」開催
- 2008年、ニューソウルオペラ団来日公演「春香伝」主演
- 2009年、NHK「日本と朝鮮半島2千年」リポーター
- 2010年、リサイタル「海峡のアリア PART2」「海峡のアリア PART3」。NHK番組「K-POP 青春グラフィティ」企画・取材。
- 2011年、リサイタル「海峡のアリア PART4」
- 2012年、リサイタル「海峡のアリア PART5」
- 2013年、 韓国放送公社「KBSスペシャル 海峡のアリア 田月仙30年の記録」放送(4月7日)。
「田月仙 30年記念リサイタル 歌に生き 愛に生き」開催(8月31日、大阪 ・ 10月12日、東京) - 2014年、「チョンウォルソンプロデュース公演」歌劇「沈清伝」(6月1日)。
「日韓露歌曲集/オペラ・カヴァレリアルスティカーナ」(10月25日)にてプロデューサー・主演・演出。
著書
- 2007年「海峡のアリア」(小学館)
- 2008年「禁じられた歌 朝鮮半島音楽百年史」(中公新書ラクレ)
- 2012年「K-POP 遙かなる記憶」(小学館)
CD
- 2007年「山河を越えて・高麗山河わが愛 田月仙名曲集 PART1」